中村ユキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ統合失調症について興味があって読んだ本。統合失調症のことは「ブラックジャックによろしく」に掲載されている程度のことを知っている状態で読んだ。読んでいて適切な治療を長期間受けられなかった統合失調症の著者のエピソードは読んでいて怖いと思ったが、患者本人だけではなく患者の家族の病気に対する理解とサポートが大切だということがわかった。著者の母の統合失調症の症状の描写は映画の「エクソシスト」みたいだと思った。著者の親の事情を知っていて二つ返事で著者と結婚し、結婚を機に転職をした著者の夫は凄いと思った。そういうことが当たり前のようにできるのはカッコイイと思う。学校とかに置いておいて欲しい本だと思った。統合
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Posted by ブクログ
ネタバレ林公一著「名作マンガで精神医学」で紹介されていて、とても興味を持ったので読みました。
決して軽い内容ではないのに、サクサク読め、うるうると来て辛いものもありましたが、3人生活になり徐々に生活が明るくなっていくところにはとても感動しました。
一番印象的だったのは、「母ちゃん」が母の日にニコッと笑ったくだり。
中村ユキさんのHPを拝見し、「母ちゃん」が昨年9月に永眠したことを知り、とてもショックを受けました。
母ちゃんがどのように生きたのか、家族がどのように支えたのか。続編の「家族の絆編」、そしてさらなる続編を最終回として執筆しているようなので、そちらも是非読ませていただきたく思います。
謹んで -
Posted by ブクログ
女性漫画家と統合失調症の母親が現在に至るまでの暮らしをもとに書いたコミックエッセイ
30年くらい前まで遡るようで、病識のアップデートに至る過程が描かれています
機能していない家庭環境のバランスを担っていた母親が、統合失調症を患ってしまうところからスタートします
旧来の病識だと治療に繋がりにくく、どこまでも悪化していく姿には悲しさを感じました
女性漫画家の方も気の毒ですが、母親側の気持ちを思うと余りにも理不尽に思いました
本書で一番感動したのは、精神疾患を抱えながら就労していた母親が職場からマジメに働いていて助かっていたと評価されていたことです
自己判断で断薬して勤めに出てなお、評価されていた