中村ユキのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレユキのおかあさんは統合失調症という精神病です。病気が発症してから現在までの長い間、母を支えてきたユキ。
逃げ出したくても、子どもだったユキはどうすることもできず、ただ、包丁を隠したり(さされないように)、お金を隠したり(パチンコにつかわれないように)するのが精一杯。
大人になって統合失調症についての知識が増え、援助してくれる人と出会って、だんだん快方に向かっていくおかあさん。
ユキは今までどうして病気についてもっと勉強しなかったんだろう、とか、本人の気持ちに沿ってあげられなかったんだろう、とか反省していますが、まだ子どもだったし、仕方がなかったんだよね。本当にがんばったよ。えらかった。
そして、心やさしいタキさんと出会って結婚して、おかあさんとも一緒に暮らせてよかったね。これからはもっと自分の人生楽しんでね。 -
Posted by ブクログ
病気のことを知らないと、早期治療のチャンスを逃してしまうから、それを他の人にも知ってもらいたいと、思い出の痛みに耐えて描いた回顧録。
統合失調症は分裂病という恐い名前で呼ばれていたというけれど、病気の実態を知らなければ、統合失調症も分裂病も恐いことに変わりはないと思います。だから、この本を描いてくれてありがたいです。
「新しい薬の開発と心理社会的ケアの進歩により、初発患者のほぼ半数は、完全かつ長期的な回復を期待できるようになりました(WHO 2001)。」という状況で、「統合失調症は治る病気」と言い切っていいかどうかは疑問ですが、著者と著者の配偶者が、病気のおかあさんと上手く付き合う道を探し出す所に、救いと希望があります。
お母さんは自分の病気と、家族はお母さんの病気と、共存していくやり方を、見せてくれてありがとうと言いたいです。