松元ヒロのレビュー一覧
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『未明の砦』の中で若者たちが本を読み漁り、自分達の権利に気付いていくのですが、その中の一冊です。
対象年齢小学生から大人までの絵本。
憲法は学校の授業で教わったはず。誰もが等しく持っている権利をきちんと学んだはずなのに、日々の暮らしの中では権利を剥脱されている人がなんと多いことか。
自分に権利があることを知らずに剥脱されている人も多いと思います。やはり、“知っている”ということが武器になるのだと思います。
そして作者の松元ヒロさんのおっしゃる通り、憲法の前文のなんと美しいことか。
今の現実に合わないと言われることもありますが、
『理想と現実が違っていたら、ふつうは、現実を理想に近づけるように、 -
Posted by ブクログ
(2015/11/15)
この対談は「安倍政権」に対する批判から企画されたものなのだろうが、
そんなことは小さい小さい、安倍政権などどうでもいい。
それ以上に、元「ザ・ニュースペーパー」で、テレビに出られない政治風刺芸人松元ヒロが
いかに生きてきたか、そのほうがはるかに大きい。読み応えがある。
私も尊敬する永六輔氏に見いだされたということ。流石永さん。
新書では天着連の話なんて出てきたけど、今知ってる人は少ないだろうな。
尺貫法廃止反対とかね。
私の女将に対する反骨精神?は永さんと大前さんに鍛えられたか知らん。
永さんのラジオに学んだところは大きい。
そして談志師匠。彼もヒロ氏を応援した。 -
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松元ヒロさんが好きだ。
ここ数年、公演にはほぼ行っている。
ずいぶん前、今はない安田生命ホールでヒロさんの公演を見たときが「憲法くん」の初見。そのときだったか、座席からやはり今は亡き談志師匠が出てきてヒロさんを絶賛した。特別なお墨付き感でさらにファンになった。
それが本になったと知ったのはずいぶん経ってから。
本にして問題提起をしたいね的な雑談をしたことはあったけれど、
実際に形にした編集者がいた。
こういうふうになるのね、と感慨深い。
挿絵もかわいらしくてこの本らしい。
途中で挿入される憲法の前文は、リズムが詩のようで美しい。
公演でこの部分を一気にヒロさんがまくしたてると、
客席はシー -
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芸人・松元ヒロさんのひとり芝居「憲法くん」、憲法施行70年という節目に絵本作家の武田美穂さんとのコラボで製作された絵本です。
「憲法くん」のネタの全文とヒロさんからのメッセージ、そして日本国憲法という3部構成です。永六輔さんが亡くなる前、ヒロさんに「9条をよろしく」と託した話しなども紹介されています。
「絵がちょっと若過ぎ」などと思いながら、実際の舞台のヒロさんの声や姿が浮かんできました。まだ舞台を見ていない人でも十分にヒロさんの言葉が伝わってくる、「飛び出す絵本」とでもいうような感覚になれるものだと思いました。先日舞台を観た我が家のおばあちゃんも、「ヒロさんがいる」と、とても喜んでいまし -
購入済み
子供にも分かりやすい
絵と簡潔な文章で、憲法の本質を分かりやすく解説してくれます。小さいうちにこの一冊で憲法の基本を知っておくことは、きっと将来の役に立つと思います。
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小1の娘が武田美穂さんの絵本が好きで、武田美穂さんの絵本を探しているときに見つけた絵本。
とても良かった!!
憲法について学んだのは小中くらい(?) 当時あまり興味がなく、そのまま曖昧な理解のままアラフォーになってしまいました。この絵本は簡潔に分かりやすく書かれており、大人にも子供にもいい本だと思います。
日本国憲法は素晴らしく、全世界で共有できたら戦争なんて起こらないのに、そうではない悲しい現実。
今まで戦争は起こらないと思っていたのが、ロシアのウクライナ侵攻で、日本もいつ戦争に巻き込まれるか分からない世の中になったのだなぁと思います。日本が戦争をしないと決めていても、他国から攻めら -
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松元ヒロさんの舞台を観たことのある人は
彼の「芸」の背景にあるものが見えてきます
まだヒロさんの「芸」を観たことのない人は
必ずや、観たい!の気持ちを持つことになるでしょう
立川談志さん、マルセ太郎さん
残念ながら故人となってしまわれたお二人のこと
でも、お二人の「こころざし」は
こうして松元ヒロさんの「芸」に受け継がれていることに
拍手をしたくなることでしょう
終わりのほうで、偉大な詩人でありフォークシンガーの笠木徹さんの名前が登場してくることもうれしい限りです
そうそう
永六輔さん、
今の時代をご覧になられて
「永さんが、もし生きていらっしゃったら
なんとおっしゃるのだろう」
と思 -
購入済み
憲法くん
ラジオで紹介されていたのを聞いて買ってみました。分かりやすくよくできた本です。絵本ということを気づかず、短い本でしたが、内容は考えさせられるものですね。
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ザ・ニュースペーパーの歴代首相のモノマネは絶品。最近はテレビに出ないのかな?と思っていたら、テレビ関係者はライブは見に来るけれど(案の定)「絶対にテレビには出せない」と思っているそうな。残念。さすが報道の自由度急降下中と言われる中でも影響力が大きいと思われるテレビ界隈(以下自粛‥)
本書のタイトルを見て、ムズカシイ政治の本だと思ったり、茶化したり批判するだけの本では?と読まないのは勿体無い。
2015年現在の首相で(エピソードも豊富な)安倍さんを主な題材に、政治家とはどうあるべきか、個人がひとまとめにされてしまう怖さ、ユーモアの大切さなどを、おもしろがりながら考えさせられてしまった。 -
Posted by ブクログ
気になるセンテンス
21 “おもてなし”ということは“裏ばかり”ってことですよね、って言ってた
いっぺんに「おもてなし」のイメージが悪くなってしまった。しかし、ことほど左様なものなのかもしれないな、ひとの感覚というものは。
23 沖縄県の翁長雄志知事が「上から目線の”粛々と”という言葉を使えば使うほど、県民の心は離れて、怒りは増幅していく」とつよく抗議したわけでしょ
たしかに上から目線のイメージが強いですね、この「粛々」 この言葉を使うひとのイメージはそれだけで悪くなりそうです。
25 安倍さんのボキャブラリーって非常に単純で真似しやすいんです。「まさに」「全力で」「断固として」「しっかり