佐藤正久のレビュー一覧
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日本人としてどうする
戦後の平和ボケに全く気づかず日本が運営されてきたことを大いに反省させられた。ロシアのウクライナ侵略に対して命を賭して自国を守る姿が日本人の平和ボケした心を覚醒させるきっかけとすべきと著者の危機感が伝わってくる。日本人ならどうするのか国を上げて議論すべき時となっている。~~
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Posted by ブクログ
借りたもの。
「安全保障」とは何か?その答えを世界のグローバルスタンダードと日本の現行法と照らし合わせ、問題点や平和安全法制が「戦争法などではない」こと、憲法第9条と対立関係ではないことを懇切丁寧に解説。
TVなどのマスメディアが報道してない、そもそも国防と国家間の平和とは何かを、“ひげの隊長”が解説。
平和安全法制が何故必要だったのか?
現場で一番の悩みは武器の使用権限。
法律に縛られているがゆえに、“自衛隊が”攻撃を受けていないから正当防衛ではないという理由で、武器を持たない文民やNGOの人々を護衛できないという。
範囲を越える活動に該当し、守れないというジレンマ。
イレギュラーをその都 -
Posted by ブクログ
借りたもの。
2015年の平和安全法制定のバックボーンに何があるのかを解説。
‘これまでのように戦争放棄をアピールするだけでは、日本の平和と安全を保障することができなくなっているのが実情(p.4)’と、明言している。
2000年代に入ってからの国際テロ、ホルムズ海峡の機雷掃海などを受け、法律の整備が曖昧な今の自衛隊では国際平和に貢献できない、自国民を守れないという危機意識があることを丁寧に解説。
理由は、自衛隊はかなりの制限をかけられた法律に基づいて動くため。
武器使用権限に関する正当防衛の範囲を越える活動に該当するため、駆けつけ警護ができないという衝撃の事実。東ティモールでは妙な理屈をこじ -
Posted by ブクログ
現職の国会議員(執筆・発売当時)の書籍としては、ここまで踏み込んだかと評価すべきなのかも知れないが、佐藤正久議員の書物を買う人にとっては、踏み込みの甘い一般論的に受け止められるかもしれない。
また、「ハイブリッド戦争」の解説に、事実誤認が一つあった。
ロシアによるクリミア半島奪取について述べているのだが、「ロシアの特殊部隊が記章を外して侵入し、占領した」
というもっとも大事な事実が書かれていない。これは、星一つ減とせざるを得ない。
現職の国会議員が、「台湾って本当に中国なの?」と述べているのは、踏み込んでいて評価できるんだけどね。
そんな佐藤氏も、これを読んでいる間に、前参議院議員になって -
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激変する世界情勢と日本の針路を示す羅針盤:『図解 自衛隊大全 「隊」格大改造』
本書は、激変する国際情勢の中で、日本の安全保障が直面する課題と、自衛隊がどのように変革していくべきかを詳細に解説した一冊です。
私たちを取り巻く安全保障環境
ロシアによるウクライナ侵攻、中国の軍事的台頭、北朝鮮の核・ミサイル開発など、私たちの安全保障環境はかつてないほど厳しさを増しています。食料安全保障、エネルギー安全保障といった新たな課題も浮上しており、日本は総合的な安全保障戦略を構築する必要に迫られています。
自衛隊の現状と課題、そして未来
本書では、自衛隊の現状と課題が多岐にわたり解説されています。装備 -
Posted by ブクログ
佐藤正久(1960年~)氏は、防衛大学校卒、アメリカ陸軍指揮幕僚大学修了、陸上自衛官を経て、2007年より自民党所属の参議院議員。外務副大臣、参議院外交防衛委員長、防衛大臣政務官を歴任し、現在、自民党外交部会長。また、陸上自衛官としては、国連PKOゴラン高原派遣輸送隊初代隊長、イラク先遣隊長・復興業務支援隊初代隊長を務めた。
本書は、ロシアのウクライナ侵攻から4ヶ月が経過した2022年6月時点における、日本を取り巻く外交・軍事的な状況と今後の可能性、及び、それらに対して我々はどう備えるべきかについて、戦争の現場を知る政治家として綴ったものである。
章立ては以下の通り。
プロローグ:すでに戦争は -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ヒゲの隊長」の愛称を持ち、イラクでの自衛隊派遣に従事。
その後は自由民主党の参議院議員として活躍する筆者が、東日本大震災での自衛隊の活動内容及び震災で明らかになった問題点、更に今後の国防のあり方について論じたのが本書である。
本書の中で佐藤氏が繰り返し訴えている事が2点ある。
1つめは「自衛隊は便利屋ではない」ということだ。
先の震災で大活躍した事に伴い、一部から(特に自衛隊の「軍」的要素を薄めたい方々から…)「自衛隊を災害対策に特化した組織にするべきである」という意見が出ている。
これを佐藤氏は「自衛隊の任務は国を守ることである」という観点から否定している。
詳細をここで載せることは避け