木村学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ブラタモリを見ていて思うのが、説明の範囲の収まりの良さだ。
京都のチャート地層に放散虫が含まれていることから昔は海だったことを説明するが、これにより地層を年代ごとに識別できるようになり、日本の学会にプレートテクトニクス論が広まったことまでは踏み込まず。
志摩のリアス海岸がプレートの沈み込みによる付加作用によりつくられたことを紹介しつつ、底付け作用やデュープレックス構造には触れない。
知識がない人向けに必要最低限の構造の説明をしつつ、知識がある人も文献で知った構造の実例を楽しめる。
なるほどこれが理想的な入り口の作り方かと感心することしきり。唯一文句の付け所があるとすれば、次のステップへの