優木カズヒロのレビュー一覧

ハロー、ジーニアス

優木カズヒロ / ナイロン

読みやすくて、けれど軽くなんて無い、いい青春物語だ。構成も描写もうまくて、新人作品のつもりで読んでいたらびっくりした。要チェック作家です。
ジーニアスという存在、それが生み出した様々なテクノロジー、少子化、そういったSF的な設定が背景にあるのだけど、文中ではそれらについて説明口調にはならず、奇妙な伏線張りもせず、でもしっかりと物語の中で活きてる。なんともうまいなあと思う。
ラノベらしい、続きを予感させる定番の締め方にもソツが無い。というか早くこの物語の、この作家の続きを読みたいと願う。

ハロー、ジーニアス

優木カズヒロ / ナイロン

学園都市、異能に近い天才、夢破れたスポーツ特待生 キーワードだけ並べると安易なものを感じないでもない。

学生街の描かれ方、設定、人物たち。僕としては結構お気に入り。キャラクターは一歩間違えるとハルヒのでき損ないになり、学園都市もありがちなモノになってしまうところを、少子化やらジーニアスの設定でねじ伏せている感じ。
良い感じのの読み切りで終わったなと思いながら、続きなり物語が幾らでも妄想できるのは良い感じ。続くとしても安易にせず作り込んで欲しいなと思う。

私と彼女と家族ごっこ

優木カズヒロ

教師が小学生と駆け落ちするという、近頃洒落にならない設定です。
それが背景にあるため、ハラハラしながら読みました。

私と彼女と家族ごっこ

優木カズヒロ

小学校教諭と教え子の駆け落ちという、なかなかお目に掛かれない設定です。
二人が駆け落ちした先は変人が集うボロアパートで、そこに謎の現象「家族ごっこ」が発生します。

濃密な設定が三重に展開されてる割には、全てを上手に使って話が綺麗にまとめられております。
ただ、出来れば上下巻にして、もう少し丁寧な展開をして欲しかったようにも感じますね。

私と彼女と家族ごっこ

優木カズヒロ

たまに何も考えずにふらふらっと書店に行くとふらふらっと本を買ってしまいます。
今回もなんていうかジャケ買い？
見た目で買ってしまいました。
最初の数ページを読んだところで外で読むときはカバーをかけようと思うこと数瞬w
そういえば昔、ツイッターで某２流だか３流だか知らない映画監督に「２次元ロリコン主義者」とか決めつけられたなあ…的なことを思いつつ…。
だんだんとあれあれ、これＳＦ？　的な展開になりつつ。
家族ってなんだろう。家族ってなんだろう。と考え。
最後はすっきりとラブコメディでした。
うん、なんていうか人は生きていきながらいろいろ失うんだけど、いつかはそれを補い合うことができるってことだ。
うん、いい話でした！

ハロー、ジーニアス(3)

優木カズヒロ / ナイロン

青春だ、やっぱり。
3巻は、高行が今までの巻より、多くのものを八葉のために失っている。
この巻で終わりっぽい感じもあるけど、これから先もまだまだ続きそうな感じもある。できれば、続きが出て欲しい。

ハロー、ジーニアス(3)

優木カズヒロ / ナイロン

恋人のようでそうじゃない二人が好きだったけど結局くっつくのか。でもすごくいい青春モノとして楽しめました

ハロー、ジーニアス(3)

優木カズヒロ / ナイロン

いい最終回でした。まる。え？違う？
でもまぁそんな感じの幸せな締め方であった。ミッキーがちょっと不憫だが気にしないでおく。
次もあるんだよね？はっきり書いて無いから心配だけど。期待してます。

ハロー、ジーニアス(2)

優木カズヒロ / ナイロン

いろいろな事が起こるけど最後は日常に戻り、平然と次巻に続くようだ。ジーニアスの感受性の変化が何か素晴らしいものをもたらしてくれそうだけど、そこまで書いてくれるかが気になる。1巻ごとの完結なので次にどうなるかはわからないけど少しずつ交友関係も増えて面白くなってきそうだとは思うので期待する。

ハロー、ジーニアス(2)

優木カズヒロ / ナイロン

挿し絵がなんだなぁ。銭湯のシーンは良いとして、次の無駄なパンチラは要らない。
さておいて、あちしはこのシリーズ好きです。
自分の居場所を見つけられずにいた、第二科学部の面々の居場所を守りたいという自分の意識再認識と交遊関係の確立が今回の物語の主題ではあるものの、先の巻でも感じたけれど作者としてはこの学園そのものが描きたい一番のものであるように思う。蓬莱学園の様な学生を主体にした素敵なカオスそのものが。

ハロー、ジーニアス

優木カズヒロ / ナイロン

世界観は好き。全体の構成もストーリも大筋悪くはないのだけど、ちょっと弾け過ぎかなあ～って演出が散見されたのが、個人的に残念に思えた。
シリーズ化する事で、もっと輝きそうな予感がする作品でした。

私と彼女と家族ごっこ

優木カズヒロ

各キャラクターがそこそこ個性的(に見える)、割にストーリーが、大事なところは「フワッと」「ノリで」進んでいく感じがあった

私と彼女と家族ごっこ

優木カズヒロ

純愛小説っぽいかと思えば摩訶不思議な展開だったり。家族ごっこは結局のところ八十蔭荘の不思議っていうことなのかな。季貴の学生時代だけでも1冊物語ができそう。教授破天荒過ぎます。ひと回り以上の差がある季貴と環姫ですが、読んでいて微笑ましいですね。溺愛しすぎです。でも気持ちわかる。駆け落ちしちゃうなんてすごいな。環姫が大人対応過ぎます。そんな大人対応ふつうはできません、っていうのは小説だからですかね。不思議な出来事は雨生山さんがてっきり黒幕的に絡んでくるかと思ってました。結局あの人なんだったんだ状態なのでもう少し活躍して欲しかったです。309ページの季貴のセリフ(心情？)が心にずきっときました。
h29.3.13

私と彼女と家族ごっこ

優木カズヒロ

面白くはありましたが、
なんというかこう、
設定からイメージする物語を超えていかなかった感じ。

もっと号泣を誘うようなのを期待したんですが…
なんというか、それなり。

ハロー、ジーニアス(3)

優木カズヒロ / ナイロン

友情＋ラブの青春学園もの。とても良かった。

高行は陸上を辞める前よりも沢山のものを手に入れたように見える。高行にとっては陸上はそんな簡単に諦め切れるものではないだろうけど、それでも。高度に発達した医療により、一定以上の医療行為を受けたものは大会に出られないという2019年の設定が生かされたものになっていた。
短編集、出ないかなぁ。読みたいな。出ないんだろうな。次回作に期待。本作の発行が2011年10月だから、もう出てるかな。

ハロー、ジーニアス(2)

優木カズヒロ / ナイロン

とても良い青春学園もの。人付き合いが下手な少女や、明るい元気少女、居場所を見つけた少年などが、知り合い、遊び、悩み、ぶつかり合う姿が描かれる。友達と暇つぶしをする放課後や、高校ならではの熱気溢れる文化祭など、高校らしい雰囲気がいい。ジーニアスという特徴的な設定はあるものの、地に足のついた青春物語になっている。

ハロー、ジーニアス

優木カズヒロ / ナイロン

これは好感触。ジーニアスと言われる超天才と、怪我によりたった一つの取り柄をなくした元陸上部の、二人の話。寂しがりやなのに孤独を求め、人付き合いが苦手でと、うまくいかない二人のそれぞれの性質に共感。挫折により、今まで見過ごしてきた日常の景色、例えば空の色や街の風景に気付く物語と言ってもいいかもしれない。不器用で人間らしい、他人を求めつつ孤独に近付いてしまう。確かに天才なのに、そんな彼女が勇気を振り絞って前へ進み始めた話。

ハロー、ジーニアス

優木カズヒロ / ナイロン

思ってたよりもぶっ飛んでいた。キャラクターを上手に作られていて、これからの人間関係がちょっと楽しみだったりする。

ハロー、ジーニアス(3)

優木カズヒロ / ナイロン

最後まで青春してたなぁと。美月も香澄さんも由真も（？）いいヤツだねぇ。特に香澄さんの漢度がパねぇな。高行がしっかり立ち上がってからは王道だけどやっぱり好みです、こういうの。話としてはこれで完結なのかな？終わり方としては綺麗だったと思うけど。

ハロー、ジーニアス(2)

優木カズヒロ / ナイロン

今回も爽やかな青春物語でした。前巻のようなジーニアスらしさは減少してるけどそれはそれで。サブキャラもなかなか魅力的なキャラ多いんで、そっち方面が絡んでくるのも次の楽しみにします。