平井寿信のレビュー一覧
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あの日を思い出します
宮城で被災しました。私も内陸だったので、津波等の被害はなく、停電断水都市ガス停止を経験しただけです。ただそのだけってのが、今まで経験したことのない規模だったので当時中学3年生でしたが、鮮明に今でもあの日を思い出します。この漫画は、あ!わかる!がすごくあって。震災って津波の印象でかいと思うんですけど、内陸は道路の隆起陥没、ライフライン停止、ガソリンの入手困難などが起こりました。それらを鮮明に書いてくれる漫画は今のところこちらしか知らないです。震度を当てられるとか黒い雨が降るかもしれないとか、その当時噂にもなったのを覚えています。また1ヶ月後に起こった自身のほうが怖かった、私もそれを経験しました。
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本書の元となったブログはとても有名なものなのだそうですが、僕は初めてその存在を知りました。『3・11』を自身が在住する宮城県で経験した筆者の生々しい体験記です。とてもリアリティがあって面白かったです。
本書を手にとって読んだのはまったくの偶然で、筆者は陶芸作家であり、イラストレーターとして活躍されていることも初めて知りました。読み終えたあとに筆者の主催するブログやHPをさっとではありますが見ることができ、とても面白かったことを覚えております。
『3・11』この日はそれぞれにとって忘れられない1日であったことは言うまでもありませんが、ここでは筆者と4歳の娘。そして震災当時妊娠9ヶ月であった身 -
Posted by ブクログ
貴重な証言。
昔、地元の大洪水の証言集めをしていて、ほとんどの証言に、
「私は、その日はたまたま…」
という言葉が多くて、不思議に思ったことがあった。
でも、それは考えてみれば当たり前で、たまたま、助かっていない人は、もう亡くなっていると言うことだと気づいて、何とも言えない気持ちになったことがあります。
そう、実は残された証言というのは、これですら、まだ最悪のことは伝え切れていないのだということを想像しながら、受け止めていかなければなりません。
人と人との結びつきが、なによりも大切だと思います。便利なときは、煩わしく感じたりすることも多いのですが。 -
Posted by ブクログ
(No.11-53) コミックエッセイです。
オビより
『被災地より、日本中の皆さまへ。
2011年3月11日、東日本大震災発生。
妊娠9ヶ月の妻、4歳の娘と手をとり歩んだ激震からの30日を綴りました。
物資不足、原発事故、今なお続く余震・・・それでも、粛々と生きています。』
家で仕事をしている(イラストや漫画)著者の平井さんは、3月11日に4歳の娘と宮城県の自宅にいました。翌日から産休に入る予定だった妻は仙台駅近くの職場でした。
自宅が倒壊したり津波の被害にあったりもせず、予定通り4月から娘は保育園に通っています。
被災地から遠く離れた地に入ってくる情報は、津波で根こそぎ持っていかれた