鈴木隆雄のレビュー一覧

  • 骨から見た日本人 古病理学が語る歴史

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    DNA鑑定前の鑑定が多いが、骨に残った骨折痕に治癒しようとした様子があったり、寝たきりの少女へ手厚い看護をした様子が残るなど能弁に古代の様子を語る骨たち。埋葬された首のない遺体、背中や大腿骨に深々と武器が突き刺さったままの遺体から弥生時代には戦争があちこちで始まっていたことを伺わせる。
    結核や梅毒が骨変化をも起こさせることを学ばせてもらった。

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    2023年07月29日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    漠然としか認識していなかったこの国の一面を、くっきり明確にしてくれる一冊です。「高齢化社会」と「高齢社会」と「超高齢社会」の違いにはじまって、高齢者を対象にとるべき対策<病気予防>と<介護予防>の区別とその境界年齢、
    はたまた性差によって異なる陥りやすい疾患、などなど、統計データを駆使し、現状から今後の動向までクリアに解析。グラフの意味を知れば、(その意味する内容の重さはさておき)その曲線が美しくさえ見えてしまいます。
    今ある長寿は、戦後50年以上かけて実現した医療・衛生面と栄養面の向上の賜物。
    でもどんなに予防しても必ず必要となる介護について、制度や運営の構築に50年かけてはいられない。客観

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    2017年11月08日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    タイトル負けしておらず、
    久しぶりに手放しにオススメできる本かもしれません。

    日本で高齢化が著しいスピードで進んでいることは疑いないことでしょう。
    といっても、それが具体的にどんな現象で、
    どのように問題として顕在化するのかを、
    きちんと説明できる人は多くないのではないでしょうか。

    この本は、長く老年医療に携わってきた著者が、
    きわめて科学的な視点から高齢化という現象を考察したものです。


    例えば、昔に比べて医療や福祉、公衆衛生レベルが向上した結果、
    高齢者は元気になってきている(若返ってきている)現実があるのにも関わらず、
    いまだ政策等で65歳以降を「高齢者」と一括りすることの妥当性の

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    2013年09月21日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    高齢化時代に向かう医療提供者にとって把握しておくべき重要事項が、的確且つ論理的に纏められており、読んでいて飽きることがない。

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    2012年11月15日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    とても参考になります。  歩く速さが、75歳平均で時速3.6キロ。 1秒に1メートル。  1秒に2歩はむつかしいので、歩幅が50センチ以上必要ということになります。 これが横断歩道を安全に渡れるぎりぎりの速さ。  ということで後期高齢者の入口ということらしいです。

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    2012年02月16日
  • 骨から見た日本人 古病理学が語る歴史

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    分からないけど面白い本。江戸時代に梅毒がすごく流行っていたとか、実際に斬られて死んだ人の話とか。結構怖い。

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    2024年06月10日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    ネタバレ

    超高齢社会の基礎知識をまとめた本。
    そもそも高齢、高齢社会の定義とは何か、という点から、なぜ高齢社会になったのか、老化とは何か、などを様々なデータをもとにまとめており、非常に分かりやすい

    また、個人的にも健康を維持するためにどうするか、
    どのように死を迎えるか、という万人が考えるべき
    テーマが改めて提示されている

    ●ポイント
    ・福祉などを語る際に北欧の国々が題材にされるが、
     その国は人口500~900万人程度なので、参考は難しい
    ・今後日本は単身高齢者が増えていく
     2009年:23% →2030年:38%
     特に女性は67%が単身(未婚、死別、離別)
    ・大都市特有の団地での高齢化対策が

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    2017年12月09日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    泣けてきました。嘆いても仕方ないのですが、泣けてきました。
    なぜなら、今は「こうすりゃいいじゃん」と思うことも、その時が来たら、きっと苦しくて辛いだろうと想像してしまうからです。
    如何にして生きようか、ファイトも湧いて来ました。足靴を大切にします。ありがとうございます。

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    2014年09月08日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    75歳以上の高齢者になると、「どういう変化・問題が生じるのか?」を医学的かつ生活の質の視点から、多面的に述べられている。
    病気予防と介護予防の健診の指導ポイントは、「やせること」と「太ること」の全く逆。75歳を超えると、健康リスクの分布が変化するらしい。
    「歩ける」力(秒速1m以上)を維持することが、認知症やサルコペニア(筋肉量減少症)予防、そして「生きがい」のために、重要なポイントとのこと。
    本書に書かれている科学的根拠を持った実践を、全ての高齢者が享受できるまちづくり、これこそが地域包括ケアなのだろうと思った。

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    2014年08月19日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    高齢社会を非常に科学的に、データ的に解説してくれる。特に予防介護の項は勉強になる、これでもか、というくらい実証実験のデータをもって、認知症の発生率やその予防介護の効果を解説。
    こんなに超高齢社会の予防に向けてのデータ(10年単位の長期的実験)を日本はしてるのかーと、勉強になる。
    介護予防て遺伝子とかデジタルデータで見れるようになったらすごいビジネスだよなー、マジで。(あなたの5年後の歩行障害の発生率何パーセントで、認知症の発生率何パーセントとか。)運動機能の低下予測はナイキあたりが出しそうだが…

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    2014年06月19日
  • 骨から見た日本人 古病理学が語る歴史

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    最後の「付録」を先に読むべきだった・・・。

    「橈骨」とか、「腿を内側に内転させる筋肉」などなど、素人にはなかなかピンと来ないところがある。
    付録には骨についての基本的な知識がまとめられている・・・のだが、これもまた難しい。

    ただ、その難しいところがあっても、興味深い本だった。
    縄文時代人は、ストレスもなく健康的だったというのは、骨から見ると、決してそうは言えないという話。
    縄文人は狩などで体にかかるストレスが非常に多く、骨の老化も早かったそうだ。
    その縄文人も、筋ジストロフィと思われる病人を長期にわたって介護して看取ったと思われる形跡があるそうで、これまた驚かされる。
    梅毒は、決してコロン

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    2013年06月10日
  • 骨から見た日本人 古病理学が語る歴史

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    「古病理学」という学問があるのを知った本。
    本書の大部分が縄文時代に関する記述が多く、日本史全体を通しての「古病理学」からみた日本人の歴史を知りたかった、ということもあります。
    しかし、とても有意義な本であったのは間違いないです。

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    2013年03月16日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    散々な批判を浴びた,後期高齢者医療制度についてきちんとした論拠を示した部分が山場.そこに持ってくるまでのエビデンスを著述に網羅している.著者も断っているとおり,医療経済的な記述は薄い.しかし,医学的知見は高齢者問題を論じる基礎知識であることは実感した.

    ・北欧モデルは人口が余りに少ないので,参考にならない.
    ・歩行速度別によるI-ADL低下発生率
    ・変曲点で見切る重要性
    ・介護予防における運動の重要性
    ・手段的自立,知的能動性,社会的役割の加齢変化

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    2013年02月04日
  • 骨から見た日本人 古病理学が語る歴史

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    読んでいる時に石垣島で発見された人骨化石が直接測定した人骨では国内最古(1万5千~2万年前)となることが分かったとのニュースが。
    病気とは関係ありませんが骨つながりでタイムリーな話題だなと思ったりw

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    2010年02月05日
  • 骨から見た日本人 古病理学が語る歴史

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    縄文時代より弥生時代の方が戦いが多かったとは。
    思っていたより過酷な生活だったんだなぁ。
    専門的でちょっと理解できなかった。

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    2024年02月20日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    2012年の本ですが、
    そこから2030年や2055年の人口の推移とともに高齢化率を見ながら、
    超高齢社会をさらに超えていく社会が必ず来るので、
    覚悟して対策を練るために知っておきたいデータや知識がいろいろ載っていました。

    ちなみに、高齢化社会というのは、人口の7%が65歳以上の高齢化率になる社会をいい、
    高齢社会は高齢社会の2倍でる14%の高齢化率でそう呼ばれる。
    さらに、7の倍数の21%で超高齢社会になるのだけれど、
    この本が出たときのデータでは、
    日本はすでに23%を超える高齢化率の超高齢社会になっています。
    そして、たとえばぼくの住んでいる町は高齢化率が50%に届くほどなのですが、

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    2016年02月21日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    右肩上がりの経済が絞み始め、収入が落ち込む。過去の大量消費文化にどっぷりと浸かった日本人は巨額な医療費・介護費をはじめとする現在と今後の社会負担の凄まじさとそのリアリティに愕然とし、ただただ戸惑うばかり。今後、超高齢化社会を迎え、この国の膨大な借金と急増する高齢者の借金をどうするのか。間違いなく言えるのは、これまでのような低負担中福祉はもはやありえないということ。巨大な借金と少子高齢化の中で中負担低福祉なのか高負担中福祉なのか、どちらかを選択しなければならない待ったなしの時期に来ている。身の程を弁え息の長い高齢社会を目指しての合意形成が求められている。

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    2015年02月19日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    ネタバレ

    きたる超高齢社会について、科学的な視点から解説がなされている。

    横断歩道は秒速1メートルを基準に作られているので、年をとって歩くのが遅くなると渡れなくなるというのが新しい発見だった。
    歩く速度はとにかく大事らしい。

    これから、どんどん高齢化が進む。知っておくべき内容。

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    2012年04月21日
  • 超高齢社会の基礎知識

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    超高齢社会(高齢化率21%を超えた社会)について。2030年問題のこと。まさに基礎です。

    今後の高齢社会の進展にともなう、
    ・高齢者の健康度の改善と虚弱化・死亡の先送り
    ・疾病構造の変化と医療技術の進歩がもたらした光と影
    ・疾病予防と介護予防の必然性と明確化
    ・国民の医療と福祉にたいする価値観の多様化
    ・高齢者本人の自助努力による自立と尊厳の確立
    など広汎なテーマについて、科学的データを織り込みながら概観

    (目次)
    第1章 2030年超高齢社会のニッポン
    1.「高齢社会」の高齢化
    2.増え続ける老人たち
    3.いま、団塊の世代は元気だけれど・・・・・・

    第2章 寿命と健康の変化
    1.なかな

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    2012年03月12日
  • 今すぐチェック!健康の基準 病気の前ぶれは自分でわかる

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    第1章の項目がいい 40歳を過ぎたら見過ごせないからだの違和感

    わかりやすいのが一番だ

    45Pの年代別のなんとなく元気がないときに考えられる主な病気

    という一覧表があるがこれも見やすいので参考にするといいとおもう

    その他の章はだいたい検査値の説明なので他の書籍とあまりかわらない

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    2011年07月25日