古我知史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は著者が「ニセモノ」と呼ぶ経営戦略の「三種の神器」がどうしてニセモノなのかを述べながら、これからの会社に求められる経営戦略について触れています。三種の神器は、「選択と集中の戦略」「中期経営計画の信奉」「顧客至上主義」です。
自身なりに要約すると、「未来志向でシナリオを描き、そこから降りてくる戦略に基づいて経営することが重要である、その結果として顧客は囲い込まれるのではなく、自然とついてくる」と書かれています。
停滞している多くの中堅以上の企業には参考となる内容だと思います。ですが、実行に移せず耳が痛い話で終わりかねない内容でもあると思います。
またこれからの零細企業にとっては、ベンチ -
Posted by ブクログ
会社を好転させるための指南書。マッキンゼー出身者がディスカバーから出版する何度か見たような形。
著者の主張は、
選択と集中を捨てること、
中期経営計画の策定をやめること、
顧客の言うことを聞かないこと、
の3つ。3つにまとめるところもまた、いかにも元コンサルという印象。
ただし、それぞれに納得できることも多く、先の読めない時代にあって綿密な中期計画は意味をなさない、つまりは計画から乖離することがほとんどである。その差分を分析するよりも、近くの計画を着実に行うことが健康的だ。
また、企業理念に基づく経営が望ましいと説く。無理に顧客の言うことに従うことはなく、自らの信じるところを製品やサービスの形