深見弾のレビュー一覧

  • ストーカー

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    タルコフスキーの映画の原作。映画とはほとんど違う(同じなのは願いがかなう、ゾーン、ストーカーぐらい)ため、映画も小説も両方見ておくと、単体では見つからなかった発見があっておもしろい。想像も膨らみます。
    内容には、人間の本能的な欲求や異質なものが都市に現れた時の社会問題など現代の社会にも通じる点が多いように思う。そういう目で見ると単なるSFではなくとても示唆的な表現が多い、と思うのは深読み?

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    2010年09月03日
  • ストーカー

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    ソ連SF。始まりも終わりもない感じのストーリがいい。(いちおう、ファーストコンタクトものと銘打たれているけど、宇宙人は出てこないっす。)

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    2009年10月04日
  • ストーカー

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    後半になるにつれ惹き込まれ、面白くなっていった。
    ゾーンという、未知の存在が残した超科学的な遺物がある危険な地域に関するペルマン博士の考え方がとても分かりやすく、スッと飲み込めた。
    ちょっとピクニックをした程度の上位存在にとっては些細な行動によって下位存在は可哀想なくらい振り回され、パニックに陥ってしまうという、人間に対する皮肉も感じられてすっきりする考察だった。
    主人公の人間らしさ、泥臭さも良かった。

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    2025年08月09日
  • ストーカー

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    異星人の残していった謎のエリア。そこには超科学のガジェットが残されていますが危険もいっぱい。ストーカー達は命を懸けてお宝を求めに行きます。でも、登場するガジェットや怪現象の説明はほとんどなし。宝探しの冒険談というよりは、ストーカー稼業に関わる人々の人間模様の話という印象でした。

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    2021年11月22日
  • ストーカー

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    ソビエト時代のロシアのSF作家の兄弟、
    アルカジイ&ボリス・ストルガツキーの共作。
    タルコフスキーによって映画化された『ストーカー』。
    原題はПикник на обочине(路傍のピクニック)。

    地球を訪れ、地球人と接触しないまま去った
    異星人の《来訪》から13年。
    国際地球外文化研究所によって
    厳重に警戒・管理される《来訪ゾーン》に不法侵入し、
    異星人が残した物品を持ち出しては売り捌く
    《ストーカー》の物語。
    タイトル stalker は現在一般的な
    他人に付きまとう者の意ではなく、
    「隈なく見て回る者」「巡回する者」のこと。
    沖縄の人、また、沖縄が大好きな他県民には
    「≒戦果アギヤー

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    2020年08月24日
  • ストーカー

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    SF。サスペンス。
    背表紙によるとファーストコンタクトものだそうですが、異星文明が訪れ、去った後が舞台という、特殊な設定。
    "ゾーン"は、『世界の涯ての夏』の"涯て"や、アニメ『Darker Than Black』の"ゲート"を思わせる。
    ストーリー的にはクライム・サスペンス調。
    SF設定も、登場人物の未来も、あまりハッキリしないまま終わった感じ。
    読者を驚かせるような展開が1つ2つ欲しかったような。

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    2019年01月30日
  • ストーカー

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    面白かった。人間の理解に及ばない世界の話、けど捻りがきいてる。
    死の恐怖と汗と泥と砂にまみれてしんどい、苦しい世界。
    でも結局のところ、意味はないのかもしれない。
    超越した存在に翻弄される人類、好き…。

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    2018年12月31日
  • ストーカー

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    SF的な設定で人間の心理模様が描かれている。設定は面白いと思えたけど、それが活かされる場面が少ないというか、どんな現象が起こるのか、それにどう設定からの理屈が付けられるのか、といったことを求めていたのに、あまりなかったのが残念。
    180108

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    2018年01月09日
  • ストーカー

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    「ストーカー」というタイトルだと、好きな相手につきまとって最悪なときには殺人事件に発展してしまうあのストーカーを連想しがちだ。しかし、本書はそのストーカーではない、れっきとしたSF小説だ。

    何が起きるのかわからない謎の領域であるゾーン。来訪者があったのち、地球に残された謎である。
    そのゾーンの謎を解明するため、ゾーンに不法侵入して遺物を命懸けで持ち出すストーカーたちがいる。

    こういう設定で物語は進む。この作品においてのストーカーとはそういう意味だったのか。
    SF小説にはよくあるが、設定を読み解くまでは何のことかわからない言葉に戸惑う。この作品では、来訪者であったりストーカーであったりだ。

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    2017年03月02日
  • 泰平ヨンの未来学会議〔改訳版〕

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    スタニスワフ・レムの泰平ヨンシリーズ。以前読んだ「泰平ヨンの航星日記」がとてつもないユーモアと深い洞察に富んでいたので、同シリーズのこちらを購入。

    またしてもタラントガ教授の甘い言葉に誘われたヨンは、地球の人口問題の解決を目的に開催される国際未来学会議に出席するため、単身コスタリカを訪れる。ところが、会議の最中にテロが勃発。避難するヨンや他の出席者たちであったが…

    いいオチです。というか、まさかここまできて、このオチがくるとは思わなかった笑 それまではレムの手がけるドラッグ社会の神秘と脅威が縦横無尽に飛び交っていたためか、もはや注意が逸らされてしまいましたよ。して、物語の中心となるそのドラ

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    2017年01月22日
  • ストーカー

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    正直よく判らなかったんだが、その割に面白く読めた。
    作中の状況は(何のメタファーかと云うことは抜きにして)理解はできたが、物語全体のテーマとかがイマイチ把握出来ませんでした。
    色々難しい。
    あと、DTBの、元ネタの一つなのではないかしら、と訝ってみたり。

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    2010年04月30日