工藤啓のレビュー一覧
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前にニートの若者について書かれた新書を読みかけたのだけど、社会学的にその原因をさぐろうとする内容で、何か苦しくなってとちゅうでやめてしまった。というのも、大きな枠組みでとらえようとすると、かならず切り捨てられたり、押し込められたりするものがあって、釈然としない思いが生まれてくるから。それに、働かない、働けない若者とその家族のつらさは、原因をつきとめたところで、べつに解消するわけではないから。
でも本書の著者は、若者が働けなくなる原因は「わからない」という。なぜなら、ひとりひとりみんなちがうから。
そう言ってくれることだけでも、大きな慰めだと感じた。「かくあるべし」という枠組みを用意して、その -
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若者の就労支援団体「育て上げ」ネットを設立したリジチョーこと「工藤啓」さんの著書。
「大卒なのに就職できないのは甘え」という世間の批判がある。大卒から無職はフツウにあり、そんな若者のありのままを伝えたい、知ってもらいたいという思いからできた本です。
物語形式で第1話から第6話とエピローグがあり、分かりやすく読みやすい。本当にあった就労支援した若者を例に挙げており、同世代に近い自分としては感慨深かった。
本書の最後にある「自分の半径三メートルを大事にするならば、それは日本中を、世界中を、覆い尽くすんじゃないか」という言葉は、胸に刻んでいきたいと思います。 -
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「大卒したら正社員として働くのが普通」と思われる社会。じゃあそれが出来ない人はどうしたらいいの?それは甘えだというけど、何故そう言えるの?
自分自身「普通」の道を歩けなかったので、とても身近なテーマだった。就職してる「普通」の人たちからは、鼻で笑われるのかもしれない。でも、就職できず、結婚するわけでもなく、社会的所属がないことへの不安がどれほどのものかわかる人って少ない。
私もこの2年間、新しい人との関わりを思い切って増やしたことで、やっとつまずきから立ち直ることができた。
失敗してもいいんだって、どうしても思えなかった。でも、それでも良いんだってやっと思えるようになった。器用に生きることがで -
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ネタバレNPO経営、タイトルのとおり著者のNPOで働く人々の紹介が書かれている、なまなましくて大変読みやすい本。
NPO/社会起業家に関連する本は、これまでも何冊か読んできたがその中でも読みやすさと手触り感は抜群。
駒崎さんの本を読んだ時ほどではさすがになかったが、若きNPO経営者としての率直・愚直な行動と企業として立ち上がっていく流れを読んでいけてとてもすがすがしい。 NPOで働くということがいまだ普及していない日本の中で、この業界を広げていきたい、という著者の思いが強く伝わってきました。
社会起業家を目指す方にぜひともお勧めしたい本。 -
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人はどこでつまずくか、分からないし、どんだけ順風満帆でもつまずくこともある。1つのきっかけで大きく人生が変わってしまうこともある。
全国に約60万人いると言われるニートの人たちにもそれぞれの人生があって、言葉に出来ない思いや葛藤を抱えて、ニートになっているかもしれない。
大卒の新卒者でも数万人規模いると言われているくらい現代社会は混沌としていて、刻々と社会との接続がそれだけ厳しいものとなっている。
誰だってニートや引きこもりになってもおかしくない昨今。
今、社会に求められているのはどんだけつまずいても立ち直れる、周囲の力。若者支援現場は1つの光の道筋としてこれからの時代ますます必要とされる存在 -
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数か月前、求職中に読みました。
まさに大卒で無職になった人間なので、自分がどうしてそうなってしまったのか、何年か経った今読めば冷静に考えられる気がして。
「甘えではない」とか、働けない・引きこもりになる理由は「分からない」と言ってくれる著者の暖かい姿勢がすばらしいです。どうしても人間って、理解できないものには理由を要求したくなる。でも起きてしまったものの原因を探るより、どうしたら笑顔で働きに行けるのか、そのほうが大事。
あとは、新卒の就活だけが仕事に就く道ではないと話しつつ、それでも一番開かれた門だから、活動するに越したことはないというのも、もっともだと思った。若い人には伝えるべき情報だと思