工藤啓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フランクな文章に親近感がわく。友人や同僚との会話を通して、大卒ニートの実例が語られており、働きたくても無職の状態にあるさまざまな事情を世間に理解してもらいたいという著者の想いが伝わってくる。
著者が理事長を務めるNPO「育て上げネット」は存在意義のある素晴らしい団体と思う。一方で、本書内での著者の“つまずいた人”の連呼は、現在ニートの自分にとってはつらいものがあった。大卒で職につけないことを“つまずいた”と思いたくない、という気持ちがあるから。
でもそれが現実だということを本書は教えてくれた。世間の多くは大卒ニートを“つまずいた人”扱いして、そう簡単には受け入れてくれない。
本書の事例を読んで、無職で苦しんでいるのはあなだだけではない、という慰めにはなるが、ニートを抜け出す原動力にはならないし励みにもならない。
現状に苦しんでいるニートが読むべき本ではなく、“事情あり”ニートの存在を知らない人が読むべき本。 -
Posted by ブクログ
大変分かりやすく、タイトル通りにNPOで働くとどういう世界が待っているかが書いてあります。インターン・ボランティア・プロボノ・転職と、NPOになにかしらで関わりたい人にとっての入門書としてとってもいいかもしれません。
・優れた政策が生み出される際に重要なことは、メンバーにその制作によって影響を受ける当事者がまたはそれに近い人間が3割程度いることです。(23)
・現場で起こっていることを、さまざまな若者がいることをつたえるだけではなく、彼らへの支援の有無が“あなた”にとってどんな意味や影響があるのかを訴えなければならない。(48)
・事務曲調とは、山の向こう側までトンネルの開通を目指して一心不乱に掘り進む人間の半歩後ろで、落盤に備えた補強をし、安心して通行できる状態を作る、組織に不可欠な存在なのである。(89)
・ひとりで二つ三つの役割をこなさなければ組織は回らない。山本のように小さな組織で広く業務を担当していた経験があれば企業に限らずNPOでも大変貴重な存在となる。(96)
・支援サービスの質うぃ上げるためだめに専門知識や経験年数のある人材を採用するのではなく、若者の自立支援を通して目指す社会にまい進していくことに、情熱と揺るがない意志を持つ仲間を集める。そういう共同体であり続ければ、社会課題の解決の先はたどり着けないだろう。(101)
・NPOの仕事は問題の解決。薄く、広く、継続的に共感を集めることなんだよ。世の中に問題があるからNPOは産まれた。NPOが自分だけの力で問題を解決するのではなく、たくさんんおひとから共感を集め、かかわったひとの意識と行動を変えることもNPOの仕事。世の中で、NPOだけで解決できる問題などひとつもないんだよ。(139) -
Posted by ブクログ
NPOが仕事の選択肢の一つで有るべきだ、という主張をもっている本だと思うのですが、内容は日記のような感じで、少なくとも僕にはあまり参考になりませんでした。
何冊か若手のNPOの本を読んでみたけど、サクセスストーリーというか、どんなにたいへんな思いをしてきたか、みたいな自慢話のようです。世間に制度の理解が足りないところはあるのでしょうが、事業立ち上げが大変かどうかは「NPOだから」ということにあまり関係がないように思います。
結局のところキーワードは「行動力」で、本を読んでこんなレビューを書いているだけでは、どうにもならないぞ、行動せよ、と自分に言い聞かせることが出来たのが収穫です。