工藤啓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こういう若者が特定でない時代なのかもしれません。僕は最大の要因は、10代のころに、あまりにも過干渉の環境の中で育ったのも要因だと思っています。転ばぬ先に杖の環境が家庭でも、学校でも、地域社会(習い事)でも用意され、積極的なチャレンジをした結果の失敗や保護者から怒られた経験はあっても、他人から叱られた経験が乏しい。もう一つは、ボキャブラリ-の乏しさと体系立てて自分の意見を表現することが苦手です。入試に向けた面接対策や採用の面接をしていても感じることです。知識や体験を、うまく表現し伝えていくデザインする力がありません。周りの大人が、口を出す干渉でなく、口出さず優しく見守る姿勢が大切な時代なのかもし
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Posted by ブクログ
大学を卒業しても、さまざまな理由をもって、退職または就職できなかったひとの事例集。
著者は、そのようなひとの就労支援をしているNPO「育て上げネット」の工藤啓さん。このNPOの名前ですが、どこかで聞いたことはある、という程度でした。
本書を読む限りでは、すごくあたたかい、やさしい支援をしている団体なんやなあと思いました。
本書に出てくる「適当にすることができない若者」のように、もちろん、若者の意識も変えていくべきところはあるのかもしれない。しかし、やはりつまづくことがフツウであるような社会では、フツウに手助けできる、されるような制度づくりも必要やと思います。
最後らへんの著者の思いが書いてある -
Posted by ブクログ
この本に登場する若者たちは、とても「普通」だ。どこにでもいそうな人たちばかり。だけど、ちょっと人よりおとなしかったり、真面目過ぎたり、ほんの少し集団での行動についていけなかったりする、それだけで、働くということに、社会で生きていくということにつまずいてしまった人たち。そして、一度つまずいてしまうと、なかなか元に戻れないのが、今の日本。
そうやって、ニートと呼ばれる状態にいる人が、六十万人もいる。
ニートは甘えだという人がいる。そういう人もいるかもしれない。でも、働きたくても働けない人だって大勢いる。少なくとも、この本に登場する若者たちは、働きたくないと思ってはいない。
この本は、今、何の問題 -
Posted by ブクログ
きまじめで、挫折とかそういったものも少なくのんべんだらりと生きてきた、特にこれと言って頑張った!ということがない人たちが、悩んでいる。
誇れるようなことがない。話のネタがない。自分を売り出せない。
それがフツウで、そのフツウが当たり前で生きてきたから今更こういうところを頑張れっ、て放り投げられるなんて、昔の人たちは考えられもしないのだろう。
甘え?
勿論、本当に甘えている人だっているだろう。
でも、みんながみんな、甘えているわけじゃない。
その甘え方だって分からず、ブラック企業に就職し体や心を壊してニートやフリーターになってしまう人だっている。
そういうひとたちに手を差し伸べて -
Posted by ブクログ
フランクな文章に親近感がわく。友人や同僚との会話を通して、大卒ニートの実例が語られており、働きたくても無職の状態にあるさまざまな事情を世間に理解してもらいたいという著者の想いが伝わってくる。
著者が理事長を務めるNPO「育て上げネット」は存在意義のある素晴らしい団体と思う。一方で、本書内での著者の“つまずいた人”の連呼は、現在ニートの自分にとってはつらいものがあった。大卒で職につけないことを“つまずいた”と思いたくない、という気持ちがあるから。
でもそれが現実だということを本書は教えてくれた。世間の多くは大卒ニートを“つまずいた人”扱いして、そう簡単には受け入れてくれない。
本書の事例を読