あらすじ
若きNPO経営者の挑戦から、新たなNPOの役割と新しいビジネスのあり方が見えてくる。NPOとはどんな組織なのか、NPOで働くとはどういうことなのか、どこから収益を得ているのか、給与水準はどんなものなのか……。著者が理事長を務める、NPO法人育て上げネットは、ひきこもり、ニート、フリーターなど無業の若者の就労を支援している。若者の社会参加、経済的自立に貢献するサービスを提供し、“社員”61名で、年間売上高2億円強を上げている。NPOというと「ボランティア」というイメージでとらえる人も多いかもしれないが、実は、「企業」「会社」に近い経営をしている組織だ。
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Posted by ブクログ
「大卒だって無職になる」が「育て上げ」ネットの若者への支援を語ったものなら、こちらはNPO設立の経緯や多士済々のスタッフ、そして事業展開のための取り組みを明らかにした内容。
ますます学ぶべきものが増えて、ぜひとも直接お会いしたい思いが募りました。
Posted by ブクログ
NPOで働くって、興味はあったけど、
実情とか何も知らなかったので。
一例読んだだけで団体の数だけそれぞれ違うんだろうけど。
けど私がこれからどうやって生きてこうって考える一助をくれたことは確か。
Posted by ブクログ
NPO経営、タイトルのとおり著者のNPOで働く人々の紹介が書かれている、なまなましくて大変読みやすい本。
NPO/社会起業家に関連する本は、これまでも何冊か読んできたがその中でも読みやすさと手触り感は抜群。
駒崎さんの本を読んだ時ほどではさすがになかったが、若きNPO経営者としての率直・愚直な行動と企業として立ち上がっていく流れを読んでいけてとてもすがすがしい。 NPOで働くということがいまだ普及していない日本の中で、この業界を広げていきたい、という著者の思いが強く伝わってきました。
社会起業家を目指す方にぜひともお勧めしたい本。
Posted by ブクログ
志を持って社会に貢献する事の大切さを学んだ。貢献への手段はNPOの社員になる、寄付をする、物品を無償で提供する、プロボノとして関わるなどいくらでもある。自分ができる範囲で社会に貢献したいと強く思った。
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NPOで若者の支援に若い理事長が取り組んでいる。「何のためにニートな若者を社会で自立させる必要があるのか」というと、もちろん、本人やその家族の幸せのためでもあるのだけど、これだけ多くの若者が仕事に就けず、今後税金を払えない人たちを増やしていくことになる。きちんと働いて、税金を払い、公共のために役立てていくための活動は、本来は国がやらなくちゃならないのだけど、まったく行き届かない。そんな時にこんなNPOが活躍するんだなーと、具体的な活動実例を読みながら実感。
Posted by ブクログ
意外と良書だと思う。
働かない若者…ではなく、実は働けない若者支援をしているNPO理事の著書。
このNPOの立ち上げの経緯、いまの行政とNPOの立ち位置と問題点、件の「若者支援」の実情、日本でのNPOの実際などなど、今の僕にとってけっこう興味深い話題が多く。
各々の正義・熱意が行動原理なメンバーによる組織って、やっぱ興味ある。
やっぱ経済問題は欧米に比べて大きいみたいね…認知度も低いし、いかにも日本らしいって感じ。
Posted by ブクログ
NPOで、働きたい人もそうでない人も、読んで欲しい。働くということとはを、考えるきっかけになるはず。そして、組織とは、リーダーとは…と考えるひとのことがわかりやすくかいてあるので、新入社員になる予定の人は、この本を読んでおくと入社後の辛いことを乗り越えるときに大人の階段をあがった自分にであえるはず。
いまさらながらNPOで、働いていた人も働くことについてしんしんとかんがえる。こんな仕組みづくりが、たりなかったんだろうなぁ。某NPOのひとにぜひ読んで欲しい(いらんおせわかなぁ )
Posted by ブクログ
若者支援NPOの立ち上げ話。これも分野違えどわかるわかるといった感じ。また、「20代からの社会貢献」著者とは少し違う視点・論点とかもかすかに感じたり。どっちもNPO、社会的活動の一面なのは間違いない。
Posted by ブクログ
「NPOで働くことは当たり前になってきている」そういった現実を知らしめる著作。
タイトルの通り「NPOで働く」ということを主眼に置いているので、「団体に興味があり活動内容や設立の経緯を詳しく知りたい」という方には向かないかもしれない。
「働く」以外にもボランティア、プロボノ、インターンについての記載もあるので、組織運営者や「何らかの形でNPOに関わりたい」と思っている方にも薦められる著作。
Posted by ブクログ
3年ほど前に工藤さんにお会いした。大学卒業間近の当時、新卒でNPOに参画することを伝えると、笑顔で覚悟はあるのか問われた記憶がある。今さらながら本書を読んで、あの時の問いの真意が分かったように思う。
これまで10年間の歩みをまとめたものであるが、NPOに携わる人にとって重要なヒントが描かれている。ひと言でいえば、関わる人の多様性と、それに惜しみなく投資することである。ここまで多様性を持ち得る組織には滅多に出会わない。
もちろんこれからNPOに携わる人や、子どもがNPOで働く親などにとって、とても参考になるのではないかと思う。
Posted by ブクログ
大変分かりやすく、タイトル通りにNPOで働くとどういう世界が待っているかが書いてあります。インターン・ボランティア・プロボノ・転職と、NPOになにかしらで関わりたい人にとっての入門書としてとってもいいかもしれません。
・優れた政策が生み出される際に重要なことは、メンバーにその制作によって影響を受ける当事者がまたはそれに近い人間が3割程度いることです。(23)
・現場で起こっていることを、さまざまな若者がいることをつたえるだけではなく、彼らへの支援の有無が“あなた”にとってどんな意味や影響があるのかを訴えなければならない。(48)
・事務曲調とは、山の向こう側までトンネルの開通を目指して一心不乱に掘り進む人間の半歩後ろで、落盤に備えた補強をし、安心して通行できる状態を作る、組織に不可欠な存在なのである。(89)
・ひとりで二つ三つの役割をこなさなければ組織は回らない。山本のように小さな組織で広く業務を担当していた経験があれば企業に限らずNPOでも大変貴重な存在となる。(96)
・支援サービスの質うぃ上げるためだめに専門知識や経験年数のある人材を採用するのではなく、若者の自立支援を通して目指す社会にまい進していくことに、情熱と揺るがない意志を持つ仲間を集める。そういう共同体であり続ければ、社会課題の解決の先はたどり着けないだろう。(101)
・NPOの仕事は問題の解決。薄く、広く、継続的に共感を集めることなんだよ。世の中に問題があるからNPOは産まれた。NPOが自分だけの力で問題を解決するのではなく、たくさんんおひとから共感を集め、かかわったひとの意識と行動を変えることもNPOの仕事。世の中で、NPOだけで解決できる問題などひとつもないんだよ。(139)
Posted by ブクログ
評価3(買って納得)
著者がNPOを立ち上げた経緯、関係者にどんな人がいるのか、という紹介がされている。
紹介部分にかなりの紙幅を割いているので、NPOで働くというのはどういうことか、イメージをつかみやすいと思う。
NPOが社会に担う役割もわかりやすく書かれている。
こんな人におススメ
・これからNPOを立ち上げる予定の人
・NPOで働こうかな、と考えている人
・NPOって何?という人
・自分が所属しているNPOの意義を振り返りたい人
Posted by ブクログ
さまざなま社会問課題の解決のために、「事業性を持って」取り組むNPOに関心があります。
若者に支援が必要なのは、誰かの手があれば動き出せるからだと感じます。
Posted by ブクログ
NPOが仕事の選択肢の一つで有るべきだ、という主張をもっている本だと思うのですが、内容は日記のような感じで、少なくとも僕にはあまり参考になりませんでした。
何冊か若手のNPOの本を読んでみたけど、サクセスストーリーというか、どんなにたいへんな思いをしてきたか、みたいな自慢話のようです。世間に制度の理解が足りないところはあるのでしょうが、事業立ち上げが大変かどうかは「NPOだから」ということにあまり関係がないように思います。
結局のところキーワードは「行動力」で、本を読んでこんなレビューを書いているだけでは、どうにもならないぞ、行動せよ、と自分に言い聞かせることが出来たのが収穫です。