11月14日夜、東京都千代田区のJR東京駅・丸の内駅前広場で大嘗祭に反対する集会があった。
11月14日深夜から15日未明にかけて行われるたった一夜限りの大嘗祭のために、27億円もの税金を使うことに対してのデモだという。
ネットでは、9月に千葉を襲った台風・停電被害への国の対策費である12億円と
...続きを読む並べて大嘗祭の必要性を問い、更には天皇制の廃止を訴える記事も見受けられた。
私も本書を拝読する前まではこのような意見に賛成だった。
27億円もの税金が注ぎ込まれるのなら、もっと有意義な使い方をして欲しいと思った。
しかし本書を読み、日本の皇室は、世界中の王室や他の国々から深い敬意を向けられていることを知った。
また、それは長い歴史に加え、先の天皇をはじめとする皇族の人間力や、世界平和への深い慈愛、弛まぬ努力によるものであり、日本外交にも大きく寄与してきたことから、皇室は最強の外交資産だという著者の主張にも納得した。
俳優、モデル、医者、スポーツ選手… 人間誰しも一度は持つであろう夢も、皇族であるがゆえに諦めねばならず、その上ただ国のため、という不確実な目標のために幼い頃から勉強させられた皇族の方々には、一度も会ったこともない私でさえ崇敬させられる。
さて、話を戻すと、この事実を知ってもなお彼らは大嘗祭や天皇は不要だと言えるだろうか。
大嘗祭に使われた税金27億円を日本人口1億2615万人(総務省統計局調べ、令和元年12月1日現在)で割ると、およそ21.4円になる。
日本国民のため、また、世界平和のために尽力なさっている皇族の方々を思えば、それぐらいの金額は惜しくもないと私は思う。
それでもなお20円が惜しいと思うのならば、天皇制のないお隣韓国への移住を強く薦める。