西川恵のレビュー一覧

  • 知られざる皇室外交

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    1.この本を一言で表すと?
    皇室外交の中身と役割と背景を解説した本。

    2.よかった点を3~5つ
    ・ オランダ、英国の反日感情
    日本の新聞は「青年時代に大きな影響を受けた欧州各国を再訪する〝センチメンタルジャーニー〟」と位置づけた。「戦争体験者の反日感情に対する目配りはなかった」。日本のマスコミのレベルを痛感した。
    陛下とエリザベス女王とのスピーチは食い違い「戦争にいささかも触れなかった昭和天皇」に英国では批判が起こる。お言葉が外交上、とても重要なのがわかった。
    皇室の海外訪問によって関係を修復・向上させるケースがあることを初めて知った。

    ・皇室主催の晩餐会がフランス料理で、ワインもフランス

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    2019年01月06日
  • 知られざる皇室外交

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    天皇だからとかでなく、人として平成天皇は尊敬できる。それを改めて感じた。しかし、外交は毎回毎回フランス料理の同じメニューで、羨ましいけど飽きちゃいそう。お皿は大変でも日本料理がいいんじゃないかな。

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    2018年10月02日
  • 知られざる皇室外交

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    皇室に外交はない筈だが、実際は国際社会における日本国にとって大きな役割を果たして来たということが分かる本。

    戦後オランダとイギリスは反日感情が強かったことさえすっかり忘れてしまっていたが、すっかり忘れられていたのは皇室外交のお蔭とも言える。
    「インドネシアの占領中、オランダの婦女子を含む約9万人の民間人と、約4万人の戦争捕虜と軍属が強制収容所に収容されたが、死亡率は約17%に上り、これはシベリア抑留で亡くなった日本人捕虜の死亡率約12%より高い。」
    「日本軍の捕虜になった英軍将兵の死亡率が25%なのに対して、ドイツ軍の捕虜になった英軍将兵のそれは5%と言われている。」
    今同じ状況になっても同

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    2018年10月01日
  • 知られざる皇室外交

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    ネタバレ

    天皇制は便利だなー。外交関係が柔らかくなるのって、とっても大事。ノブレスオブリージュはあり続けるべきである。


     政治家や政府外交官だけが外交をすればいいのか。そんなことをしたら、即物的で、利害関係しか追究しない外交戦略ばかりになるんじゃないか。そんなスケベな国は国際関係上、好意を持たれるわけがない。
     日本は政治から独立した皇室がある。そのおかげで、政治とはワンクッション置いた外交ができる。そのおかげで、温和な外交交渉ができてきた。そういう実績がある。
     日本が第二次大戦の太平洋戦争で犯した失敗を償って、補償するという困難な外交も、皇室外交があったからうまくいっただろう。そうでなければ、う

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    2018年05月10日
  • ワインと外交

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    本書では饗宴の意味を「料理、それと組み合わせたワインやシャンパンなどの飲物。ホストとゲストのスピーチ。テーブルでの話題。食後の室内楽や独唱会などの演出。儀礼やしきたりといったプロトコール(儀典)……。饗宴とは、このもてなし全体のことを指している」(p.1)と説明している。饗宴とは、各分担者の「協演」を統合したものともいえるかもしれない。各饗宴の事例を紹介し、表された演出と背景にある意図を解説し、一つの本にまとめた意義は大きい。その演出の方針は普遍化・個別化してきたという。これがグローバル化の影響だとすれば、国というレベルでなく、法人や個人同士の饗宴をアレンジし、解釈する際も承知しておくべきこと

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    2015年08月30日
  • ワインと外交

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    ワインが飲み物だけではなく、外交上の隠されたメッセージが込められた秘符であることを具体的に解く。
    作者が毎週金曜日に毎日新聞で連載している「金言」については、賛同できかねる意見が多いけど(中国の世論戦の片棒担ぎ)、この本は素晴らしいと思う。

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    2014年02月05日
  • ワインと外交

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    プロトコール→外交における両者の取り決め事項。

    国際親善における、皇室外交の役割。(友好増進と和解・慰霊)

    タイ王室との友好の深さ、オランダとのインドネシア占領時の保障における確執。

    中国の歓迎宴の基本は『四菜一湯』

    饗宴の飲み物のグローバル(世界標準)化
    →自国のワインよりも、イタリア・フランスの最高級ワインでもてなせるか?が国威にも通づる。

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    2011年11月27日
  • ワインと外交

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    外交というと各国首脳がテーブル上で議論している姿を思い浮かべがちだが、国賓が日本を訪れるたびに繰りひろげられる「饗宴」も実は形を変えた政治の場であることがわかる一冊。饗宴にはさまざまなメッセージが込められており、中でもどんなワイン・食事が振舞われたかということは非常に重要な意味をもっている。著者が特派員時代に取材した各国の饗宴が掲載されているが、日本と韓国、ドイツとフランスの関係をまとめた章は、「食」の役目の大きさを実感するはず。

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    2009年10月04日