西川恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ意外と知らない、皇室の外国との関係が事実ベースでいろいろ書いてあって興味深い。
確かに、日本の場合、ちょいちょい変わってしまう首相より、うん十年代替わりしない天皇(皇太子時代から関係を築けると思えばそれこそ長い)は、王室同士などであれば、相当他国と仲良くできるのも事実だな、と素直に思った。
筆者は、皇室に対してかなり肯定的な方で、その前提ですべてが書かれているので、あくまで一意見として留意する必要はあるが、一つの物の見方を教えてくれているようには思う。
政治的存在ではないからこそやれることもあるのかな。
てか、オランダと問題があったとか全く知らず、意外だった。 -
Posted by ブクログ
11月14日夜、東京都千代田区のJR東京駅・丸の内駅前広場で大嘗祭に反対する集会があった。
11月14日深夜から15日未明にかけて行われるたった一夜限りの大嘗祭のために、27億円もの税金を使うことに対してのデモだという。
ネットでは、9月に千葉を襲った台風・停電被害への国の対策費である12億円と並べて大嘗祭の必要性を問い、更には天皇制の廃止を訴える記事も見受けられた。
私も本書を拝読する前まではこのような意見に賛成だった。
27億円もの税金が注ぎ込まれるのなら、もっと有意義な使い方をして欲しいと思った。
しかし本書を読み、日本の皇室は、世界中の王室や他の国々から深い敬意を向けられてい -
Posted by ブクログ
近年の日本外交はメタメタと勝手に思っていたが、この本を読んで、少し見方が変わった。変わったのは外交官の努力というより、皇室の存在する意味とその外交における力だ。王家を大事にしている国に対しては、その存続年数を誇れる日本の皇室は使える武器だということがよくわかる。また、日本の象徴という意味において、東南アジアの国々への威光はまだあるようだ。経済的に落ち目の日本において外交が非常に重要度が増すが、そのひとつの武器となるのが、皇室であることが分かった。そういう観点でみると、天皇が健康なうちに退位というのも、戦力ダウンを未然に防ぐという意味で、非常に重要なことだと思えた。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
饗宴のテーブルは時に、表向きの言葉よりも雄弁に「本当の外交関係」を物語ることがある。
ブッシュが食べたフレンチフライ、「海の幸だけ」が出された独仏首脳の会食、天皇主催の晩餐会で飲まれなかった高級ワイン、日韓首脳会談における盧武鉉の驚くべき発言…。
真の政治的メッセージは、そうした饗宴の細部に宿るのだ。
ワインとメニューから読み解く国際政治の現実。
[ 目次 ]
第1章 ブッシュ大統領が食べた「フレンチフライ」
第2章 飲まれなかったシャトー・マルゴー
第3章 オランダ女王のガッツポーズ
第4章 美食が支える欧州統合
第5章 「今日の夕食は軽めにします!」
第6章 最も相手が難し