西川恵のレビュー一覧

  • 知られざる皇室外交
    今上(平成)天皇の皇太子及び天皇としての他国首脳との交流が、戦後の日本の地位向上に重要な役割を果たしていたという実例を挙げている。

    なぜか食事の内容紹介がむやみに詳しい。たぶん最初はほかの趣旨で書いた文章をつなぎ合わせて改変して作ったのではないかと思う。

    しかし、外交の内容に関して、このように詳...続きを読む
  • 知られざる皇室外交
    近年の日本外交はメタメタと勝手に思っていたが、この本を読んで、少し見方が変わった。変わったのは外交官の努力というより、皇室の存在する意味とその外交における力だ。王家を大事にしている国に対しては、その存続年数を誇れる日本の皇室は使える武器だということがよくわかる。また、日本の象徴という意味において、東...続きを読む
  • 知られざる皇室外交
    生まれてから亡くなるまで変わらない皇族という在り方による長期的な外交がいかに日本の国益に貢献してきたか、ということを具体的なエピソードを集めて教えてくれる。実利的な外交と、観念的な外交の両輪が日本にはあって良かった!
  • 知られざる皇室外交
    知らない世界。1人の皇族の寿命と比べると、皇室の諸制度もそんなに安定的なものでもないのだなあ… そもそも安定性を重視すべきなのか、本人の想いなのか、世論か、政権か、というところだけど。国民からの人気のない皇族が出てきた時、果たしてどうなるのだろうか。
  • ワインと外交
     ワインと饗宴から外交を読み解く新書である。
     筆者お得意の内容であるようだが、やや構成が煩雑で、ある話題の途中で他国の話に移ったり、時代が前後したりするところは読みにくかったかな。同じ「フォーサイト」連載のまとめとしては近刊の「饗宴外交」の方が締まった印象がある。
     ただし、内容的に不足があるわけ...続きを読む
  • ワインと外交
    国と国とのかけひきの場である外交の舞台を、その場所や提供される食事や飲み物などの内容から分析し、それぞれの国がその交渉をどれだけ重視しているか分析して見せた好著。読みやすくて面白く、新聞やテレビの報道だけだと伝わらない、その重さ軽さが分かってくるような気がします。
  • ワインと外交
    [ 内容 ]
    饗宴のテーブルは時に、表向きの言葉よりも雄弁に「本当の外交関係」を物語ることがある。
    ブッシュが食べたフレンチフライ、「海の幸だけ」が出された独仏首脳の会食、天皇主催の晩餐会で飲まれなかった高級ワイン、日韓首脳会談における盧武鉉の驚くべき発言…。
    真の政治的メッセージは、そうした饗宴の...続きを読む
  • 知られざる皇室外交
    いやほんと、知らないことばかりだった。
    そもそも第二次大戦後、イギリスとオランダが”反日”だったとは知らなかった。
    いい勉強になった。
  • ワインと外交
    料理と外交、面白いアプローチだと思った。タイトルは「ワインと外交」とあるが、決してワイン本というわけではなく、饗宴でのメニューとそこでのスピーチ内容、外交エピソードがちりばめられていて、興味深い。

    特にオランダと日本の外交関係について、本書に書かれている歴史があったとは全く知らなかった。オランダの...続きを読む
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)
    皇室エピソード集。オランダとのいさかいはこの本のおかげで知ることができた。
    各国とのエピソードは読み物として面白かったもののこれらを踏まえてだから世界で尊敬されるのか納得!とはならず。
    (当方の前提知識が足りなかったのかも。)
    ただ、各国との外交において皇室が重要な外交資産であるというのはなんとなく...続きを読む
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)
    天皇家の今までの外交の逸話が記された本。
    政治とは全く違う外交。
    なんとなく、日本に天皇家があってよかったな。と思った。
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)
    政治的外交とは全く違う、皇室外交の重み。
    んで、なんつうか、それを担う陛下を初めとする皇室の方々が、いかに「日本」を体現なさっておられるか。

    おれにゃ、無理だな。

    日本に皇室があることは、幸せなのである。
    皇室がなくなれば、おそらく、日本ではなくなる。
    その辺のことをもっときちんと議論すべきなの...続きを読む
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)
    皇室が貴重な外交資源だというのは、本書を読めばよくわかる。

    トランプのようなビジネス重視の考え方でも、皇室を維持したくなるだろう。

    民主主義の国が増える中、王制を採る国が減り、現在では30に満たないという。

    その中で、国民からの敬慕の対象となっている我が国の皇族のあり方に注目する王家があること...続きを読む
  • 知られざる皇室外交
    皇室の役割、重要性をぼんやりとしか理解していなかったが、本書を読んでよく分かった。人間力がベースにあるところもそういうことかと思わされた。
    が、自分はなぜ男系でなければいけないのかが分からず、その答えは本書を読んでも解決できなかった。人間力があるならば、問題ないのでは、、
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)
    現在の君主国28。20世紀初めには約100。
    ポピュリズム、分離独立運動の揺さぶり。

    国民との接し方、振る舞い方、伝統との調和。

    最古の歴史の皇室。
    政府と皇室の2段階でのもてなし。

     平成「和解と慰安」
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)
    皇室外交のはたす役割は大きいと思う。
    歴史と努力、そしてお人柄と言ったものがあって、世界に受け止めてられる皇室となっているのだと、事実が物語っていた。
    それが令和天皇皇后様にも引き継がれていくのだろう。
  • ワインと外交
    だいぶ前の本だけれども、饗宴で表現される意図、各国の思惑、事前のプロトコールの駆け引きなど、興味深かった。ただ、時系列が前後したり、話が各国間を行き来するのがちょっと違和感...。それ以外は楽しく読めた。
  • 知られざる皇室外交
    1.この本を一言で表すと?
    皇室外交の中身と役割と背景を解説した本。

    2.よかった点を3~5つ
    ・ オランダ、英国の反日感情
    日本の新聞は「青年時代に大きな影響を受けた欧州各国を再訪する〝センチメンタルジャーニー〟」と位置づけた。「戦争体験者の反日感情に対する目配りはなかった」。日本のマスコミのレ...続きを読む
  • 知られざる皇室外交
    天皇だからとかでなく、人として平成天皇は尊敬できる。それを改めて感じた。しかし、外交は毎回毎回フランス料理の同じメニューで、羨ましいけど飽きちゃいそう。お皿は大変でも日本料理がいいんじゃないかな。
  • 知られざる皇室外交
    皇室に外交はない筈だが、実際は国際社会における日本国にとって大きな役割を果たして来たということが分かる本。

    戦後オランダとイギリスは反日感情が強かったことさえすっかり忘れてしまっていたが、すっかり忘れられていたのは皇室外交のお蔭とも言える。
    「インドネシアの占領中、オランダの婦女子を含む約9万人の...続きを読む