西川恵のレビュー一覧

  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)

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    ネタバレ

    意外と知らない、皇室の外国との関係が事実ベースでいろいろ書いてあって興味深い。
    確かに、日本の場合、ちょいちょい変わってしまう首相より、うん十年代替わりしない天皇(皇太子時代から関係を築けると思えばそれこそ長い)は、王室同士などであれば、相当他国と仲良くできるのも事実だな、と素直に思った。

    筆者は、皇室に対してかなり肯定的な方で、その前提ですべてが書かれているので、あくまで一意見として留意する必要はあるが、一つの物の見方を教えてくれているようには思う。

    政治的存在ではないからこそやれることもあるのかな。

    てか、オランダと問題があったとか全く知らず、意外だった。

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    2020年05月14日
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)

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    11月14日夜、東京都千代田区のJR東京駅・丸の内駅前広場で大嘗祭に反対する集会があった。

    11月14日深夜から15日未明にかけて行われるたった一夜限りの大嘗祭のために、27億円もの税金を使うことに対してのデモだという。

    ネットでは、9月に千葉を襲った台風・停電被害への国の対策費である12億円と並べて大嘗祭の必要性を問い、更には天皇制の廃止を訴える記事も見受けられた。

    私も本書を拝読する前まではこのような意見に賛成だった。

    27億円もの税金が注ぎ込まれるのなら、もっと有意義な使い方をして欲しいと思った。

    しかし本書を読み、日本の皇室は、世界中の王室や他の国々から深い敬意を向けられてい

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    2019年12月30日
  • 知られざる皇室外交

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    今上(平成)天皇の皇太子及び天皇としての他国首脳との交流が、戦後の日本の地位向上に重要な役割を果たしていたという実例を挙げている。

    なぜか食事の内容紹介がむやみに詳しい。たぶん最初はほかの趣旨で書いた文章をつなぎ合わせて改変して作ったのではないかと思う。

    しかし、外交の内容に関して、このように詳しい事実が書かれている書籍は貴重

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    2019年05月21日
  • 知られざる皇室外交

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    近年の日本外交はメタメタと勝手に思っていたが、この本を読んで、少し見方が変わった。変わったのは外交官の努力というより、皇室の存在する意味とその外交における力だ。王家を大事にしている国に対しては、その存続年数を誇れる日本の皇室は使える武器だということがよくわかる。また、日本の象徴という意味において、東南アジアの国々への威光はまだあるようだ。経済的に落ち目の日本において外交が非常に重要度が増すが、そのひとつの武器となるのが、皇室であることが分かった。そういう観点でみると、天皇が健康なうちに退位というのも、戦力ダウンを未然に防ぐという意味で、非常に重要なことだと思えた。

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    2018年11月12日
  • 知られざる皇室外交

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    生まれてから亡くなるまで変わらない皇族という在り方による長期的な外交がいかに日本の国益に貢献してきたか、ということを具体的なエピソードを集めて教えてくれる。実利的な外交と、観念的な外交の両輪が日本にはあって良かった!

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    2018年06月01日
  • 知られざる皇室外交

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    知らない世界。1人の皇族の寿命と比べると、皇室の諸制度もそんなに安定的なものでもないのだなあ… そもそも安定性を重視すべきなのか、本人の想いなのか、世論か、政権か、というところだけど。国民からの人気のない皇族が出てきた時、果たしてどうなるのだろうか。

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    2018年04月02日
  • ワインと外交

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     ワインと饗宴から外交を読み解く新書である。
     筆者お得意の内容であるようだが、やや構成が煩雑で、ある話題の途中で他国の話に移ったり、時代が前後したりするところは読みにくかったかな。同じ「フォーサイト」連載のまとめとしては近刊の「饗宴外交」の方が締まった印象がある。
     ただし、内容的に不足があるわけではない。特にオランダについての章は本当に読みごたえがあった。不見識にしてオランダの反日感情を知らず、こんなことがあったのかと本当に驚かされた。

     上記の理由から星は一つ下げているが、良書である。読む価値のある新書だろう。

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    2014年01月04日
  • ワインと外交

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    国と国とのかけひきの場である外交の舞台を、その場所や提供される食事や飲み物などの内容から分析し、それぞれの国がその交渉をどれだけ重視しているか分析して見せた好著。読みやすくて面白く、新聞やテレビの報道だけだと伝わらない、その重さ軽さが分かってくるような気がします。

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    2013年03月16日
  • ワインと外交

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    [ 内容 ]
    饗宴のテーブルは時に、表向きの言葉よりも雄弁に「本当の外交関係」を物語ることがある。
    ブッシュが食べたフレンチフライ、「海の幸だけ」が出された独仏首脳の会食、天皇主催の晩餐会で飲まれなかった高級ワイン、日韓首脳会談における盧武鉉の驚くべき発言…。
    真の政治的メッセージは、そうした饗宴の細部に宿るのだ。
    ワインとメニューから読み解く国際政治の現実。

    [ 目次 ]
    第1章 ブッシュ大統領が食べた「フレンチフライ」
    第2章 飲まれなかったシャトー・マルゴー
    第3章 オランダ女王のガッツポーズ
    第4章 美食が支える欧州統合
    第5章 「今日の夕食は軽めにします!」
    第6章 最も相手が難し

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    2011年05月22日
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)

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    平成天皇のバックグラウンドを先の天皇たちと比較し、今後どのような天皇像・皇室を築いていくのか想像するインプットになる
    前作「知られざる皇室外交」を読んでから手に取るのが正解!

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    2025年01月13日
  • 知られざる皇室外交

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    ネタバレ

    いやほんと、知らないことばかりだった。
    そもそも第二次大戦後、イギリスとオランダが”反日”だったとは知らなかった。
    いい勉強になった。

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    2022年05月25日
  • ワインと外交

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    料理と外交、面白いアプローチだと思った。タイトルは「ワインと外交」とあるが、決してワイン本というわけではなく、饗宴でのメニューとそこでのスピーチ内容、外交エピソードがちりばめられていて、興味深い。

    特にオランダと日本の外交関係について、本書に書かれている歴史があったとは全く知らなかった。オランダの王室と日本の皇室がいかにして、歴史を乗り越えて関係を築いてきたのかがよくわかった。

    ワインや料理を通じて外交の一端を垣間見ることができる稀な書だと思う。

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    2022年04月25日
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)

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    皇室エピソード集。オランダとのいさかいはこの本のおかげで知ることができた。
    各国とのエピソードは読み物として面白かったもののこれらを踏まえてだから世界で尊敬されるのか納得!とはならず。
    (当方の前提知識が足りなかったのかも。)
    ただ、各国との外交において皇室が重要な外交資産であるというのはなんとなく感じ取れた。

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    2021年10月11日
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)

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    天皇家の今までの外交の逸話が記された本。
    政治とは全く違う外交。
    なんとなく、日本に天皇家があってよかったな。と思った。

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    2021年04月21日
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)

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    政治的外交とは全く違う、皇室外交の重み。
    んで、なんつうか、それを担う陛下を初めとする皇室の方々が、いかに「日本」を体現なさっておられるか。

    おれにゃ、無理だな。

    日本に皇室があることは、幸せなのである。
    皇室がなくなれば、おそらく、日本ではなくなる。
    その辺のことをもっときちんと議論すべきなのだ。

    なくすためではない。日本とはどういう存在で、これからどうあるべきかを考える中で、皇室を除することはできない。

    最終章、朝日新聞社員の筆者の、新天皇観はムッチャ余計。

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    2021年02月17日
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)

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    皇室が貴重な外交資源だというのは、本書を読めばよくわかる。

    トランプのようなビジネス重視の考え方でも、皇室を維持したくなるだろう。

    民主主義の国が増える中、王制を採る国が減り、現在では30に満たないという。

    その中で、国民からの敬慕の対象となっている我が国の皇族のあり方に注目する王家があることに違和感はないし、我が国を含めた王族が王室のあり方についてそれぞれに模索し、参考にし合っていることも間違いないだろう。

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    2019年11月11日
  • 知られざる皇室外交

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    皇室の役割、重要性をぼんやりとしか理解していなかったが、本書を読んでよく分かった。人間力がベースにあるところもそういうことかと思わされた。
    が、自分はなぜ男系でなければいけないのかが分からず、その答えは本書を読んでも解決できなかった。人間力があるならば、問題ないのでは、、

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    2019年10月31日
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)

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    ネタバレ

    現在の君主国28。20世紀初めには約100。
    ポピュリズム、分離独立運動の揺さぶり。

    国民との接し方、振る舞い方、伝統との調和。

    最古の歴史の皇室。
    政府と皇室の2段階でのもてなし。

     平成「和解と慰安」

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    2019年09月29日
  • 皇室はなぜ世界で尊敬されるのか(新潮新書)

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    皇室外交のはたす役割は大きいと思う。
    歴史と努力、そしてお人柄と言ったものがあって、世界に受け止めてられる皇室となっているのだと、事実が物語っていた。
    それが令和天皇皇后様にも引き継がれていくのだろう。

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    2019年08月27日
  • ワインと外交

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    だいぶ前の本だけれども、饗宴で表現される意図、各国の思惑、事前のプロトコールの駆け引きなど、興味深かった。ただ、時系列が前後したり、話が各国間を行き来するのがちょっと違和感...。それ以外は楽しく読めた。

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    2019年05月27日