札埜和男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
金水敏『大阪ことばの秘密』に次いで、本書を読む。
こちらは大阪弁を取り上げ、使用場面によりどのように機能するのかに注目する。
最初の方は町中の方言を使用した看板、店名、ポスター(府警の警察官募集、ひらパーのPR)を取り上げる。
題材のキャッチ―さもあり、とても面白く、読みやすい。
ところで、ここに取り上げられているファミリーマートの略称、「ファミマ」は大阪弁なのか?
「ファミマ(低高低)」というアクセントはたしかに京阪式アクセントなんだけれど、略称の形自体は他の地域でも使われていないかという気がするのだが…
ちなみに私たちの地方では「ファミマ(低高高)」で定着している。
さて、中盤は、筆者が学位論文を書いた行政や法廷での方言使用を扱ったもの。
冒頭で紹介される書き言葉としての大阪弁の話からして、いきなり面白い。
伊藤忠のかつての事例で、テレックス(!)の文書は「MID」で起こされるという話だ。
テレックスの字数を削減し、通信費を削減するための表記であったということだ。
伊藤忠に限らず、会話の冒頭は「まいど」。
商業の世界を中心に、この言葉の人間関係を円滑にする言葉の使用が指摘される(まあ、これはどこかで聞いたことのある話でもある)。
法廷での大阪弁使用の話は、自分にとって新鮮で興味深かった。
場の緩和機能、日常の空間形成機能というのは、なんとなく大阪弁に限らず他の方言でも成立しそう。
攻撃機能もある、としているのが目を引く。
弁護士や検事は、裁判官とは標準語で話すのだが、被告を追い詰める際、方言を使うことによって圧迫することもある、という。
そのほかに、単調になりがちな尋問や質問を整えるリズム変換機能、主張をぼやかすカムフラージュ機能、方言でなされた証言を引用する引用機能などが挙げられている。
たしかに、法廷が日常である法曹職の人と、そうでない被告との権力関係が言語使用の問題にも大きく影響しているというのは納得できる。
こんな研究もあるんだな、と感銘を受ける。
他の方言でも(もちろん標準語でも)これらの機能はあるはずだと推測できる。
が、法廷でも使えるほど日常生活で使い続けられている方言は少ない気がする。
大阪弁の特異な位置がわかる。
ついでながら、筆者は長らく教育現場で大阪弁の教材化の実践を積んできた人とのこと。
その実践を発表した時に、東北の学校の先生から、あなたの実践は大阪弁を中心化しすぎている(標準語の位置に置き直そうとしている)だけだ、という痛烈な批判をうけたという話も紹介されていた。
大阪弁が、全国の方言の中でも特権的な位置にあることを強く意識するようになったとのこと。
この部分を読んで、自分が関西弁を論ずる本にもやっとした気持ちを持った理由がわかった気がする。
終盤は教育とスポーツの場での大阪弁。
野球場での大阪弁のヤジの研究が、すでにあるというのに驚く。
方言でのヤジが飛びそうなのは、マツダスタジアムくらいか?
ナゴヤドームでは、「どだわけー!」とか言っているのだろうか?
検索してみようかな…。 -
Posted by ブクログ
はいはい、いつもレビューでエセ関西弁を駆使する生粋の茨城県人ひまわりめろんです
普段は「◯◯だべ〜」とか言ってます
嘘です茨城弁あんまり使いません
別に意識してそうしてるわけではないのよね
むしろ茨城弁好きなんだけど、普段あんまり使わないな〜
聞いて意味は分かるけど、使わない
どんどんなくなっていっちゃう言葉なのかな
まぁ、イントネーションはいわゆる標準語とは程遠いと思うけどね
そして「関西弁」です
本書は大阪弁についての考察をまとめたものなんですが、やっぱり東の人間はあの辺の地域をぐるっとひとまとめにしちゃうんでしょうね
正確には色々違うんでしょうが、使い慣れてる「関西弁」で行かしてもらいます
「関西弁」好きなんですよ
なので、ネイティブの人からしたら、かなり違和感のある使い方してるかもしれないですけど、好きだから気にしないw
今後もどんどん使います
この本でも少し触れてるんですが、「関西弁」って、「誰でも身内にしちゃう言葉」だと思うんですね
非常に距離感の近い言葉、相手をぐっと引き寄せるというか
もうみんな友達やで〜ってな感じです
そんな感じしますよね
なので大好きな関西弁をおかしな使い方しつつも、今後も使っていこうと思いますので、かんにんしてな〜 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
本当はことばの宝石箱なのに、ニセモンが出回っています―。
「もうかりまっか」誰が言うてんのやろ。
「がめつい」こんな造語はエエ迷惑。「ど根性」誤用の典型。
「こてこて」本来は薄味の文化です。
「まったり」大阪では主に味の意味。「きしょい」ことばのブラックホールや。
…ホンマモンをこよなく愛し、ニセモンの横行氾濫を憂し悲しむ。
大阪の人間まで唸ってしまう“正調大阪ことば指南”。
[ 目次 ]
1 「にせもん」編(「もうかりまっか」―誰が言うてんのやろ 「がめつい」―こんな造語はエエ迷惑 「おけいはん」―「はん」には法則があります 「どキレイ」「どうまい」―いくらCMコピーでも殺生な ほか)
2 「ほんまもん」編(「わけとくなはれ」も「おあいそなしで」も―謙虚な気持ちで
「おはようおかえり」と「よろしゅうおあがり」―祈りや感謝をこめて 「今日耳日曜」―平和主義は日頃から 「雨風食堂」で「血みどろ」―遊び心でシャレのめす ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]