小倉多加志のレビュー一覧

  • 死の猟犬
    「検察側の証人」、「ラジオ」、「青い壺の謎」以外は、超常現象を扱った話。
    超常現象を扱った話は、ストーリー自体に面白みがなく、すぐに忘れてしまいそうな作品ばかり(実際、既にほとんどの作品が思い出せない)。
    唯一、「翼の呼ぶ声」は、お金持ちが持つ悲哀をうまく描けていると感じた。
    「死の猟犬」は、意味不...続きを読む
  • 死の猟犬
    ミステリというよりは、少し不思議な話の短編集。
    事件は起こるが、トリックでもなく不思議な感じで終わる。
  • 死人の鏡
    【厩舎街の殺人】【謎の盗難事件】【死人の鏡】【砂にかかれた三角形】の4編を収録。全てエルキュール・ポアロが活躍します。
    格別優れている作品はありませんが、適度に凝った謎解きが楽しめます。
    お気に入りは【厩舎街の殺人】。密室が無効になってしまう真相はやや残念ですが、珍しいパターンの反転で裏をかかれてし...続きを読む
  • 11の物語
    シュールかつ不条理。で、不気味。でも大きなどんでん返しがあるわけでもない。味わう読書が苦手な私には合わないか。余生に読む本?
  • 11の物語
    「読者を選ぶ本」だと解説にある。確かに狂ってる。大小のカタツムリによる襲撃のおぞましさ。シャリシャリと噛み砕く音が聴こえてくる。
  • 11の物語
     もっと強烈なものを期待したんだけど、どうしても古さを感じてしまう。読み込みが足りないのか、著者の意図が分からないものもあったし。
     ただ、いくつかの短編では、日本のジメッとした陰湿な恐怖とは違う、陽光の中で感じる恐怖のようなものが感じられたので、読んでみる価値はある。
  • 死の猟犬
    アガサ・クリスティーのハヤカワミステリで新訳だったので読んでみた。
    ミステリーじゃなく
    ホラーというかオカルト短編集。
    さすがにクリスティーで安定感はあるけど、とくに怖くない。
  • 死の猟犬
    短編集。

    ホラー……というか、不思議な怪談とミステリーが、一緒くたに入っています。
    そして、ホラーとミステリーは、途中まで雰囲気が一緒なので、読んでいると、最後まで、

    「これは、ホラーとして読んでいくべきなのか?ミステリーとして読んでいくべきなのか?」

    が、混乱してしまいます。

    その混乱をふ...続きを読む
  • 死の猟犬
    少し不思議で怖い話の短編集です。1つのお話が40P前後なので毎晩寝る前に1話ずつ読んだら意外と楽しめました。個人的には「第四の男」「ランプ」「ラジオ」「検察側の証人」「アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件」が好きです。
  • 11の物語
    初ハイスミス。何故か謎解きミステリを期待して読んだが全然違った。ホラーだった。蝸牛的読書速度でどうにか読み終わった。短編集でよかった。絶叫系の恐怖ではないが、背後から冷風を当てられるような怖さがある(特に「かたつむり観察者」)。人の思いが思い込み、狂気に変わる様を扱った作品が印象的だった(「ヒロイン...続きを読む