リチャード・プレストンのレビュー一覧

  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    ホット・ゾーン
    エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々
    著:リチャード・プレストン
    訳:高見 浩
    ハヤカワ文庫 NF559

    恐怖、それもこれから起こるかもしれない恐怖です。

    致死率10%~90%といわれるエボラ・ウィルス群を扱うノンフィクション
    ごめんなさい、小説として読んでいる方、ネタばれになっています。

    本書の構成は大きく3つです

    ①エボラウィルスの概要

    BSL-4:BioSafety Level4
    有効な治療方法も、ワクチンもなく、致死率が非常に高い病原体を扱う設備をいう

    BSL-4の中でも、エボラは極めて危険なウィルスである

    現在では、2018に発生したコンゴのアウトブレー

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    2024年06月22日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    ネタバレ

    本の半分近くをマールブルグやエボラが人間にどれだけ壊滅的なダメージを負わすのかが描かれている。

    中央アフリカで始まった奇病、シャルル・モネの崩壊、母体の中で崩壊した嬰児を取り上げたシスター、ドイツでの被害。

    ひとたび感染すれば死は免れず、筋肉内臓が溶解して人間スープになって死んでいくという壮絶さ。

    後半はそんな危険極まりないウイルスがアメリカのレストンで見つかり、感染を押し止めようとする陸軍とCDCの奮闘と主導権争いがドラマチックに描かれている。

    飛行機が世界中に行く今の時代、どこで流行ってもおかしくない

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    2023年05月09日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    ネタバレ

    これ読むとコロナが全然怖くなくる。
    ノンフィクションだから全部リアル、こんな世界が現実に起こる可能性はある。
    というかコロナがこのレベルなのかと怯えてたなぁと。
    だから今ちょっと拍子抜けしている。
    サル痘が酷くなるとこうなるのかなぁ…

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    2022年07月28日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    ネタバレ

    レストン事件で封じ込めが成功したから人的被害がなくて済んだのかもしれない
    失敗してたら感染が広がるうちに、マールブルクウイルスや人に害を与えるエボラウイルスのような凶悪なウイルスに変異していたかもしれない
    コロナウイルスがどんどん変異しているように
    レストン事件だけに限らず、未知の恐ろしいウイルスに立ち向かってくれた人達に感謝しかない

    解説に書いてあった、エボラウイルスよりコロナウイルスの方が人を殺しているという部分、エボラウイルスより、他の凶悪なウイルスより致死率が低いから、症状が軽いからと甘く考えてはダメだなと思った
    今、感染者が減りつつあるとはいえ、自分に出来る予防策はしっかりしておこ

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    2022年07月04日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    ナショナル・ジオグラフィックが完全ドラマ化した『ホット・ゾーン』の原著。
    1989年。アメリカの首都ワシントンD.C.にほど近いヴァージニア州レストンの研究施設で、フィリピンから輸入されたカニクイザルが大量死した。USAMRIID(アメリカ陸軍感染症医学研究所)は、その死因が当時は致死率90%と言われた「エボラ出血熱」であることを突き止める。1970年代に中央アフリカで発見されたエボラウイルスによる感染症「エボラ出血熱」が初めてアメリカ本土で確認され、専門家たちが戦慄したレストン事件。

    ナラティヴ・ノンフィクションの醍醐味を存分に楽しめる一冊。翻訳も解説も文句なし。これだからハヤカワノンフィ

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    2022年02月15日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    ネタバレ

    息を詰めて、怖すぎるのに読むのをやめられない、すごい本でした。美しいアフリカの風景を絵画のような描写で綴る同じテンションで不幸な感染症患者の凄惨な末路を淡々と描いている、これがとても恐ろしい。想像上の話ではなく、実話であることも怖さに拍車をかけている。実在のウイルスは人の想像のはるか上をいく、獰猛で容赦のないものなのだと思った。
    自然破壊の上人間の世界が熱帯雨林の奥深くまで侵入してしまったことが、未知のウイルスが出現した理由ではないかとされているが、増えすぎて悪さばかりするようになった人類に対し、地球の免疫システムが作動して殺人ウイルスが出現しているのではないかという感慨には同意しかない。

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    2021年02月25日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    ネタバレ

    ノンフィクションなのに描写が劇的で引き込まれる。感染して数日で人体が文字通り崩壊していく様は想像するだけで恐ろしい。だけどそのために広がる範囲が狭いのだそう。
    アフリカの洞窟が発生源としたら、自然と触れることの素晴らしさを今までは想像していたけれど、それ以上にまだまだ人が知らない有象無象の何かが自然の中にはあって、自然は恐ろしいものなのだと考えを改めされられた。

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    2020年08月15日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    ノンフィクションの、しかも翻訳だったのに、次に何がどう展開していくのか、ハラハラした気持ちで最後まで読みきってしまった。
    感染症に関心が高まっている中で、それに対処する人達がどんな考えで何をしているのか、わずかでも分かったような気になれて良かった。
    200726

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    2020年07月27日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    単行本が流行ってた時はホラーというかグロっぽいと思って読んでなかったのよね。コロナ騒動もあり、文庫化を機に読んでみた。
    いやはや、冒頭やっぱり描写キツいやん、グロいやん、と思ったけど、その点だけで言えばそこがピークであとはエボラ封じ込めの人間ドラマよね。とはいえ防護服に穴が見つかった時の恐怖の描写とかは迫り来るものあり。

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    2020年07月02日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    ここ数年でいちばん怖かった本。
    まず冒頭の超絶大物2人による推薦コメントで、すでに不穏な予感がした。おそるおそる本編を読み始めると、意外に文体や描写がよく内容に引き込まれる…………と思ったとたん、早くも第1の犠牲者! 彼がエボラウイルスによって、肉体や精神がどのように変容していくかが、まるで著者が罹患してことがあるかのように、精緻に描写されていく。ひたすら、こわい。32ページ目の飛行機内での肉体崩壊で怖さがピークに達し、いったん読むのを諦める。一時は、このまま古本屋に売ろうかとも考えたが、さすがにそれは情けない。丸一日間をおき、なんとか気合いを入れて、あとは勢いで読み切った。32ページ目よりこ

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    2020年06月18日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    無料で公開されてたのを読んだら、先が気になっちゃって…買ってしまいました。。

    前半に紹介される、エボラとマールブルグの犠牲になった数名の記録、ちょうど無料で公開されてた部分がものすごいインパクト。
    シチューとかマカロニとかプリンとか、ちょくちょく食べ物に例えられてるのはきついものがあったが…w
    日常生活も織り交ぜて描いてあるので感情移入しがち、小説を読んでいるみたい。読んでるこっちは彼が今まさに周囲にウィルスを撒き散らしていることを知っているわけで…

    感染した体内で起こっていること。専門的な話を小説にした…というよりも、映画を見てるみたいだったな。
    ウィルスが細胞の中に入り、中で極限まで増

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    2020年06月10日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    捕食者だ。

    生き物が病気になり、それを治癒させるのは薬や外科的手術ではない。

    病気を治すのは元々ヒトに備わっている様々な免疫系ないしは生の本能、すなわち自己治癒力であって、医療者はそれを促進させる存在に過ぎない。

    医療者が自己の万能感や無力感に飲み込まれないために、そして実際、疾病の治療機序はこの自己治癒力に拠るところが大きい。

    しかし、このエボラウィルス(フィロウィルスというべきだろうか)はヒトの免疫系を瞬く間に喰い尽くし、「崩壊」させ、さらに感染を拡げるために大量出血という手段で「爆発」させる。

    気付かないうちに、或いはほんの少しの油断という間隙を突いて、襲いかかってくる。

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    2020年06月02日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    前半の臨場感すごい
    後半は尻すぼみ?たまたまワシントンで見つかっただけで、知らずに感染広がってる例ありそう

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    2023年12月24日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    いままさに、新型コロナウイルス感染拡大による、史上2度目の緊急事態宣言がなされている。

    この書に描かれているのは、新型コロナウイルスがリアルに鼻風邪に見えてしまうほど凶暴なウイルス、エボラと戦った人たちの話である。

    レストンでエボラが見つかったことは知っていました。ですが、エボラ・レストンに感染した人間が居たにも関わらず、人間の場合は発症しなかったと言うことは知りませんでした。ラッキーでしたね。

    新型コロナウイルスは、エボラの様に凶暴ではありませんが、後遺症が多数の人に見られるなど、まだまだ未知の部分があるウイルスです。早く終息してくれるのを祈念してやみません。

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    2021年01月13日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    エボラシリーズというべきか、マールブルグ、エボラ・スーダン、エボラ・ザイール、エボラ・レストンとの知られざる闘いを描いたノンフィクション。人間には無害だが感染力が非常に高いレストンが突然変異をしてザイールのようになってしまったら本当に恐ろしい...。

    レストンでのエボラ制圧作戦はさながら”猿の惑星”とでも言うべき感じでサスペンスフルでした。

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    2020年12月06日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    エボラウイルスの発見から拡散、顛末を描いたノンフィクション。
    作者の圧倒的なインタビューにより、登場人物のリアリティがすごい。
    どんなホラー小説よりも現実的で、怖かった。

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    2020年11月03日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    ネタバレ

    第一部でモネが徐々に「崩壊」していく描写がリアルで震えた。今までバイオホラーは何本か読んできているが、1番ゾクゾクしたかもしれない。
    ただ第一部は、時系列や場所が飛び飛びなので、少し分かりづらいかもしれない。
    エボラについては聞いたことがあるくらいだったが、これを機に理解を深められて良かった。

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    2020年09月12日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    無料公開されていた一章を読んだらもう続きが気になって気になって。購入したら一気に読んでしまった。
    一級のドキュメンタリーで、同時に素晴らしいヒューマンドラマだ。ウィルスは地球の自浄作用というよくある台詞をこんなに重みを持って受け止めた事はない。
    生物一個体の死は自然の中では、どうしようもなく平等だ。いつか訪れる私の死も、ザイールでエボラウィルスに感染し、命を落とした誰かの死も。2つの死を分つものは一体何なのだろう。と考えて、分たれてなどいないのだと気づいた時が1番怖かった。

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    2020年06月05日
  • ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々

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    大学生時代、映画版を観た気がするけど、内容はほぼ忘却。で、イワケンの解説で、装いも新たに、この時代にこそ再版された本書を、いざ読んでみることに。なるほど、スリリング。コロナ渦で、ウイルスの厄介さを嫌というほど思い知らされている昨今、本書の恐怖は我がこととして感じられる。ただそんな本書ですら、この分量だとやっぱり中ダレするんですわな。ノンフについては、文庫で200-300頁が適当だと思います、ハイ。

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    2022年12月11日