元榮太一郎のレビュー一覧
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ネタバレ20代中頃にして、10年以上先の今の「弁護士ドットコム」に通じるビジョンを信じていられた元榮社長は、やはり尋常じゃないと思いました。
マザーズ上場までは8年間赤字だったり(実際は同時に経営していた弁護士事務所が順調だったということはあれど)、赤字じゃなくても8年間という時間は決して短くないが、信じ続けたことがすごいし、社会や弁護士業界や周囲の人に対するリスペクトを失わず、自身のプライドに固執せず、歩み続けたことがすごい。
何よりも、名門弁護士事務所で若くして大活躍していて、そもそも弁護士という社会的にはそれだけで十分その価値を認められている環境の中で、当時の弁護士のあり方に疑問符を投げかけられ -
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内容はかなり為になる。
弁護士資格を持つ初の上場企業社長。
起業家として重要な、理念を語ることで人に応援してもらう、といった事を実践されており、他にも個人的に考える事業の成功法則を押さえられている印象。
ただ、本としては、誤字脱字が多いのが非常に残念。編集者が悪いのだとは思うが、プロフェッショナルの仕事と思えない。
・事業環境(司法試験合格者数増、弁護士によるマーケティングの必要性拡大)の追い風を受けている。
・最初はユーザー(弁護士、利用者)を集めることに専念する。マネタイズは考えない。(→弁護士法72条の影響ももちろんある)
・純粋に世のなかのためになるから事業をやっているんだということ -
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困っている人と弁護士をインターネットでつなぐ、というサービス「弁護士ドットコム」
「困っている人を助けたい」という一心でエリート弁護士の道を捨てて、赤字の苦節8年。とうとう2014年12月、日本に類を見ない弁護士資格を持つ創業社長の会社が、東証マザーズ上場を達成しました。
本書は、「弁護士ドットコム」代表・元榮さんの生い立ちを追いながら、弁護士ドットコム誕生秘話、そこにかける想いなどを徹底的に紐解いていきます。
縁があって参加させてもらった講演会で、元榮さんのこと、弁護士ドットコムのことを初めて知りました。
そして、「こんなサービスがあったなんて」と、とてもとても驚きました。弁護士や医師はど -
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端的にいうと、『法的な問題が気になる人のための複業本』
本書の内容で特徴的だと思う部分は、著者が弁護士であるという点。パラレルキャリアやノマドワーカー、リモートワークなどの意識変革によりいわゆる副業本はかなり増えている。
しかし、その多くがハウツー本であって、どんな行為が損害賠償の対象になったりするか、税金面での問題はどうするべきか、などについて書かれた本は少ない。
その点でほかの複業本とは差別化できており、複業をいざ始める前に読んでおいて損はない。
著者自身は、確かに複数の肩書きを同時に持つ複業状態にあるようだが、どちらかというと複業家ではなく起業家というべきキャリアタイプだと感じた。 -
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弁護士ドットコムを起業した元榮太一郎氏の同氏と同社の経歴や弁護士界に対する思いなどを書いた一冊。
今までになかった弁護士と困っている顧客をマッチングするというサービスを構築した同氏の学生時代や弁護士試験受験時のエピソードや同社起業時の苦悩などが本書を読んで知ることができました。
年収数千万のエリート街道の道から外れて、起業に至った氏のバイタリティーに感嘆するとともに、軌道に乗っていくまでの氏の苦悩に対するストイックな向き合い方、弁護士の存在意義や日本の法曹界に対する熱い想いとこの人だからこそ今までなかったサービスで上場するまでに至ったのだと感じました。
弁護士法72条の起業時のハードルや既 -
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ネタバレ私は最近まで法律家であると思っていましたが、マイナンバー検定試験一級を落ちちゃいました。そんな法律家いねーだろ、と思って「法律に詳しい」ことは前面に出さないようにしようかと思っています。
で、今日の最初の書評は、なんと私も使ったことがある「弁護士ドットコム」の代表・元榮(もとえ)太一郎さんの「弁護士ドットコム 困っている人を救う僕たちの挑戦」という書籍だ。
この「弁護士ドットコム」は優れたサービスで、Yahoo知恵袋みたいに法律相談を無料で弁護士先生がやってくれるという、ビジネスモデルだ。
しかし、これを考えた元榮さんは困った。弁護士法72条では、株式会社が報酬をもらって、弁護士を紹介す -
Posted by ブクログ
弁護士ドットコムと言う名前はなんとなく知っていたが、アクセスを含め利用した事もなかったが、弁護士と聞いて感じるイメージとは違う半生が書かれていて面白かった。
そして大手弁護士事務所に所属してエリート弁護士として活躍しながらも、そのキャリアを捨てて、ベンチャーを立ち上げて上場した事を初めて知った。
その中で、驚いたのが弁護士ドットトムのヒントになったのがウェブクルーの引越し比較ドットコムをみて、サービスに対する価格を比較できる事をビジネスとした事。
実は自分はITバブルが華やかだった、90年代末にウェブクルーさんのオフィスを担当した事があり、親近感を覚えた。
その反面、オフィス工事をしなが