伊藤文英のレビュー一覧

  • 考える脳 考えるコンピューター〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ポイント
    ● 知能・脳(新皮質)の主要な機能は「記憶による予測」である。これが本書の一貫した主張。
    ● 知能を備えた機械を作ることは可能。しかし、それは人間に近づけたり人間を超えることとは別の話しである。そこを理解できるかが人工知能を使う一般ユーザーが持つべき前提としての知識。
    ●脳の働き方を、組織のあるべき情報伝達に当てはめて考えながら読める。



    以下メモ

    知能・脳(新皮質)の主要な機能は「記憶による予測」である。これが本書の一貫した主張。 →読み進めると言っていることがわかってくる。

    脳ある人間は、あるがままの世界をそのままの形で知覚し、考え、行動するのではない。これまでに蓄

    0
    2025年08月03日
  • 考える脳 考えるコンピューター〔新版〕

    Posted by ブクログ

    とりあえず使うだけでもAIを学ぶ方には読んで欲しい本。
    内容は素晴らしいレビューがあるので割愛するが、文庫に1400円近く出すのに躊躇した(私もそうだ)方は、P369からの松尾教授の「解説」を読めば書いたくなるはずだ。

    0
    2025年05月03日
  • 考える脳 考えるコンピューター〔新版〕

    Posted by ブクログ

    2004年に書かれた本なのに、今の大規模言語モデルを予言している。
    松尾先生の解説から読むと凄さが判る。
    まともな音声認識もなかった時代に、CNNや深層生成モデルやトランスフォーマーに近いモデルを論じている。自己教師あり学習のNext Word Predictionや画像のinpainting処理は現在のAIで基本になっている技術である。
    本書の予言のいくつか(音声認識、画像認識、自動運転、天気予報AI,タンパク質折り畳み問題を解くAI)は、すでに現実になっており、次は何かを予測して運動の命令が発せられ結果的に行動するロボットができてくるのか?すべてを同一アルゴリズムで扱うマウントキャッスルの

    0
    2025年03月18日
  • 考える脳 考えるコンピューター〔新版〕

    Posted by ブクログ

    タイトルが面白そうとは思ったが、松尾先生の推薦があったので購入した。
    内容は期待以上だった。知能がどのように実現されているのか、についての答が書かれていると思った。興味のあるテーマであったので興奮した。
    タイトルで損をしていると思う。

    さらに約20年前に書かれたものであることは驚きであった。ChatGPTなど、現在の人びとの生活への浸透が進みつつあるAIはこの理論を裏付けるものであると思う。
    この後、AIや、AIが浸透した世の中がどうなるのか、とても興味深い。自分なりに考えていきたい。

    0
    2024年01月28日
  • クオンタムユニバース 量子 すべては近似にすぎないのか?

    Posted by ブクログ

    粒子はどのような法則に基づきこの世界を構築しているのか。分子、原子、陽子、電子、中性子、クォーク。量子の世界は標準モデルとしてまとめあげられた。しかしまだ重力の統合はなされていない。明快な説明に助けられて量子の世界の法則を垣間見る。ファインマン・ダイヤグラムの意味がようやく分かった。いろいろな本で説明がされていたが、この本の説明でようやく明らかになった。といっても深い意味が分かったわけではないが。とても分かりやすいが二度三度と読み返すとより理解がすすむだろうな。

    0
    2019年01月26日
  • NUMERATI ビッグデータの開拓者たち

    Posted by ブクログ

    オフィスワーカーが数値化、モデル化され、そして最適化の対象となる。業務の効率化のために、あるときは単なるコストとみなされ、そしてある時はモデル化のための数値とみなされる。個人の意思も数値化できるという前提があるのだろうか。オフィスワーカーにとって便利になる一方で悲しい未来に向かって、着実に歩みを進めている。

    昔、個人商店主がいたるところにいた。個人の嗜好を把握して適切なソリューションを提供してくれる顔なじみの店主は、最高の営業マンであり、コンシェルジュだった。彼らはコミュニケーションを豊富にとり、行動を観察していた。
    現代の我々は、コンピュータと会話をして、行動を積極的にコンピュータにインプ

    0
    2015年04月04日
  • クオンタムユニバース 量子 すべては近似にすぎないのか?

    Posted by ブクログ

    量子力学の本。全11章とエピローグ。
    2016年6月20日初版。
    他人から貰った。

    8割位の理解。今現在、新聞ではより新しい事が記事になっていることもあるし、他の宇宙に関する新書の知識もあるからとは、と思っていた。

    量子力学も科学技術で応用される分野でもあるので、全理解しようと思ったが、8章「原子のきずな」がきっかけで分からない記述が増えた。これからも量子力学の分野を他の書物などで理解を深めたい。

    0
    2020年07月21日
  • クオンタムユニバース 量子 すべては近似にすぎないのか?

    Posted by ブクログ

    不可解な量子の世界の理解が、いかに多くの物理や化学の現象の根本からの(科学的に)整然とした説明が可能か?!、を、結構ドッシリと説明した書籍。
    敢えて数式の掲載を控え過ぎず、むしろ「数式は可能な限りは控えるけど、これを理解すれば科学的満足感が得られるんだぞ!、という部分は敢えて出すし、詳細も説明する。だから是非とも努力して理解してみろ!、絶対面白いぞ!」という、何とも情熱的な科学者の情熱を感じるわけです。
    しかし、翻訳本に在りがちな、冗長な?(冗談交じりの)文章で延々と数式と理論の説明をされると、うーーーん、さすがに全数式と全文章を追って理解しよう・時間を投資しようって気にはなれませんでした..

    0
    2016年10月08日