野本陽代のレビュー一覧
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オリオン座の左肩の赤い星、ペテルギウスが超新星爆発しそう、という話から、星の一生、宇宙の姿、天文学の歴史と現状までをさらりと読める、かなりお買い得な本。文章には無駄がなく、解説は丁寧で分かりやすい。
ペテルギウスは、星にしては近所にある。それが爆発したらどうなるのか?とりあえず、一番最悪のシナリオでも、地球は大丈夫そうだ。それならば、ぜひとも生きてる間に見たい。。。オリオン座から彼がいなくなるのは大変さみしいけれども。
星が生まれて、我々人間からすると、かなり緩慢に年を取っていくのだけど、最後はものすごくドラマチックに、瞬きする間に劇的な変化を遂げ、爆発する。水素とヘリウムぐらいしかなかっ -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
私たちの宇宙観を変えた美しい写真の数々。
宇宙の最前線がわかる。
[ 目次 ]
第1章 ハッブル宇宙望遠鏡の栄光と苦難
第2章 宇宙の謎に挑む
第3章 星の誕生と死
第4章 衝突する銀河
第5章 太陽系の天体たち
第6章 ハッブルの今後と次世代望遠鏡
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参 -
Posted by ブクログ
高校の時、物理は全くお手上げだった私がこの年になってこの手の本を読み漁るとは。
でも宇宙は面白い。
物理学が理論を構築し観測によって確かめる。予想外の観測値が得られた時、それを元に理論が書き換えられる。
宇宙は加速膨張している、という結論にたどり着くまでのストーリーは本当にエキサイティングです。
タイトルのペテルギウスはオリオン座に赤く輝く星。赤色巨星で太陽以外で唯一、表面の様子を観測できるほど大きいのだそうです。
その星の光度に変化があり近く爆発して超新星になるのでは?と予想されています。そして超新星の研究が加速膨張宇宙を解明した、と。
文系の私でも着いていける本でした。 -
Posted by ブクログ
ハッブルの撮った美しい天体写真約百点とともに,この宇宙望遠鏡計画の経緯,得られた成果,次世代の宇宙望遠鏡まで,一挙に紹介してくれる。遅れに遅れた打上,ピンぼけ,予算削減…。紆余曲折はあったが,史上初の宇宙望遠鏡ハッブルはたくさんの成果をもたらしてくれた。
宇宙空間はホントに物がなくて透明で,遠くの天体からの電磁波がせっかく地球まで届いてくれるのに,ほんのわずかな薄い大気のせいで,ものすごいノイズが入ってしまう。シーイングってゆらゆらゆらゆらすごいらしい。その問題を一挙に解決してしまう宇宙望遠鏡は古くから構想されていた。
130億光年も先の銀河を発見したハッブル・ウルトラ・ディープ・フィー -
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超新星爆発というキーワードから最新宇宙論を紹介している。
恒星の性質、進化、その最期。これらを本書の前半で簡潔に解説し、後半では恒星までの距離の求め方はどのようにするのか、そして宇宙の膨張について書かれている。
説明はわかりやすく、特に前半の恒星の話は定性的で、とても明快であった。HR図の見方もシンプル。また、洋書に比べ、オルバースのパラドックスもわかりやすかった。
最初にも書いた通り、キーワードは超新星爆発。ここからシンプルに宇宙の加速膨張までを概説している。一本の筋が通っていて全体を見通しやすい。また、数式は一切出てこないので、定性的に宇宙を学ぶにはうってつけな一冊。 -
Posted by ブクログ
ビジネス書や堅めの本に疲れたときなど、気分転換に読むことが多いのが宇宙関連本。本書は、ベテルギウスの超新星爆発がいまにも起きるかもしれないという、なんともワクワクさせられる題材がテーマ。その時、昼間でも明るい星が見えるようになるのだそうです。
ただ、ベテルギウスについて書かれているのは1章のみ。全体を通しては、超新星爆発の仕組みや、観測の歴史、そしてそこから導き出される最新の宇宙の姿といったところ。どっちかというと、ベテルギウスより超新星爆発そのものについて語られた本ですね。
それはそれでテーマとしては面白いけれど、全体的にも幾つかの文章をくっつけて作られた本という印象があってちょっと残念 -
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ベテルギウスは最初の第一章だけ,副題の加速膨脹についても最終章で触れられる程度。メインは宇宙論の発展について。シン『宇宙創成』で読んだのでざっとさらう感じだった。
ベテルギウスは,今年にも超新星爆発してもおかしくないと話題になってる。もしすれば,満月くらいの明るさになって昼でも見えるようになる。前回銀河系内で超新星爆発があったのは,400年も前。もしベテルギウスが超新星爆発したら,その仕組みが詳しく解析されて宇宙論が大いに進展するはず。
400年前の超新星爆発はケプラーの頃。師のティコの頃にもあったというが,400年前は望遠鏡はなく,肉眼での観測。それでもこの天体ショーは詳しく記録され今