【感想・ネタバレ】ベテルギウスの超新星爆発 加速膨張する宇宙の発見のレビュー

あらすじ

オリオン座の中で明るく輝く赤い星ベテルギウスは晩年を迎えている。星が一生の最後に自らを吹き飛ばす現象「超新星爆発」。ベテルギウスは今、いつ爆発してもおかしくない状態にある。地球からこんなに近くで起きる超新星爆発は史上初のこと。過去、超新星は数々の宇宙の謎解きに役立ってきた。ベテルギウスが爆発したら何が起こるのか? 2011年にノーベル物理学賞を受賞した「宇宙の加速膨張」という衝撃的な事実は、どのようにして明らかになったのか? 超新星の最新研究をやさしく解説する。

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Posted by ブクログ

オリオン座の左肩の赤い星、ペテルギウスが超新星爆発しそう、という話から、星の一生、宇宙の姿、天文学の歴史と現状までをさらりと読める、かなりお買い得な本。文章には無駄がなく、解説は丁寧で分かりやすい。

ペテルギウスは、星にしては近所にある。それが爆発したらどうなるのか?とりあえず、一番最悪のシナリオでも、地球は大丈夫そうだ。それならば、ぜひとも生きてる間に見たい。。。オリオン座から彼がいなくなるのは大変さみしいけれども。

星が生まれて、我々人間からすると、かなり緩慢に年を取っていくのだけど、最後はものすごくドラマチックに、瞬きする間に劇的な変化を遂げ、爆発する。水素とヘリウムぐらいしかなかった宇宙にある、あらゆる元素は、超新星爆発によってつくられる。私たちを形作る複雑な元素も、そうやって作られた。
やっぱ宇宙は面白い!

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2012年02月02日

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ベテルギウスのみならず、最新の宇宙の動向という未知の分野に関して記述した一冊。

宇宙物理学の入門書としては最適。

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2013年12月07日

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高校の時、物理は全くお手上げだった私がこの年になってこの手の本を読み漁るとは。

でも宇宙は面白い。

物理学が理論を構築し観測によって確かめる。予想外の観測値が得られた時、それを元に理論が書き換えられる。

宇宙は加速膨張している、という結論にたどり着くまでのストーリーは本当にエキサイティングです

タイトルのペテルギウスはオリオン座に赤く輝く星。赤色巨星で太陽以外で唯一、表面の様子を観測できるほど大きいのだそうです。

その星の光度に変化があり近く爆発して超新星になるのでは?と予想されています。そして超新星の研究が加速膨張宇宙を解明した、と。

文系の私でも着いていける本でした。

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2013年11月16日

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ベテルギウスは間もなくその一生を超新星爆発で終える。 それは数万年後かもしれないし、明日かも知れない。 それを観測することが出来れば、多くの謎が解けるだろう。 本書は超新星爆発と宇宙の構造の研究がどのように進んで来たかを易しく解説する。 宇宙が加速膨張しているという、2011年ノーベル賞を受賞した研究についても触れている。

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2014年04月05日

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ネタバレ

オリオン座の中で明るく輝く赤い星ベテルギウスは晩年を迎えている。星が一生の最後に自らを吹き飛ばす現象「超新星爆発」。ベテルギウスは今、いつ爆発してもおかしくない状態にある。地球からこんなに近くで起きる超新星爆発は史上初のこと。過去、超新星は数々の宇宙の謎解きに役立ってきた。ベテルギウスが爆発したら何が起こるのか?二〇一一年にノーベル物理学賞を受賞した「宇宙の加速膨張」という衝撃的な事実は、どのようにして明らかになったのか?超新星の最新研究をやさしく解説する。

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2012年10月03日

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ベテルギウスがこんな事になっていたなんて・・・。もしかすると、既に爆発しているかもしれないってことですよね。この星以外のことも情報盛り沢山。何度も読み返したくなる一冊。

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2012年05月20日

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ベテルギウスの爆発
宇宙の神秘が少しでも理解できるかと読み始めたが
宇宙脳ではない私は
宇宙について優しく説明されているに違いない本書であるのに
なにやらチンプンカンプン
それでも読み進めていけたのは
その中にも幾つものへぇーが有ったから

宇宙を知るには
天才のひらめきと粘り強い精神の両方が必要とよくわかった!

宇宙は不思議で果てしない!!

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2012年03月17日

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超新星爆発というキーワードから最新宇宙論を紹介している。

恒星の性質、進化、その最期。これらを本書の前半で簡潔に解説し、後半では恒星までの距離の求め方はどのようにするのか、そして宇宙の膨張について書かれている。

説明はわかりやすく、特に前半の恒星の話は定性的で、とても明快であった。HR図の見方もシンプル。また、洋書に比べ、オルバースのパラドックスもわかりやすかった。

最初にも書いた通り、キーワードは超新星爆発。ここからシンプルに宇宙の加速膨張までを概説している。一本の筋が通っていて全体を見通しやすい。また、数式は一切出てこないので、定性的に宇宙を学ぶにはうってつけな一冊。

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2011年12月10日

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いつ超新星爆発してもおかしくないというオリオン座のベテルギウス。
ベテルギウスが爆発したら何が起きるのか。
そして宇宙が加速膨張しているという最新の宇宙論について。

取り敢えず、ベテルギウスが爆発しても地球にガンマ線が降り注ぐことはなさそう(*´∀`)-3

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2015年05月06日

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この本によると、2012年人類史上最大の天体ショーが始まるかもしれません。オリオン座の中で明るく輝く赤い星ベテルギウスは星として晩年を迎えています。いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない状態とのことです。超新星の最新研究をサイエンス・ライターの著者がやさしく解説してくれています。

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2015年02月18日

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オリオン座で最も明るく輝く赤い巨星、ベテルギウスがいつ超新星爆発を起こしてもおかしくないという最新の観測結果の紹介から始まって、星の誕生と進化、超新星爆発のメカニズム、天体観測の歴史から超新星爆発の研究の最前線、そして2011年のノーベル賞受賞対象となった宇宙の加速膨張の発見までを(駆け足気味ながら)わかりやすく解説した本。面白い。

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2014年09月17日

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ビジネス書や堅めの本に疲れたときなど、気分転換に読むことが多いのが宇宙関連本。本書は、ベテルギウスの超新星爆発がいまにも起きるかもしれないという、なんともワクワクさせられる題材がテーマ。その時、昼間でも明るい星が見えるようになるのだそうです。

ただ、ベテルギウスについて書かれているのは1章のみ。全体を通しては、超新星爆発の仕組みや、観測の歴史、そしてそこから導き出される最新の宇宙の姿といったところ。どっちかというと、ベテルギウスより超新星爆発そのものについて語られた本ですね。

それはそれでテーマとしては面白いけれど、全体的にも幾つかの文章をくっつけて作られた本という印象があってちょっと残念だったかな。

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2013年03月12日

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恒星がペアで存在していて、太陽にもネメシスという相棒がいることとか、三角法では測れない遠い星までの距離の測り方など知らないことがたくさんわかりやすく書かれていた。

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2012年06月13日

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明日なのか、数万年後なのか、ペテルギウスの爆発は宇宙の歴史からみると目の前だ。
星は寿命となるとより重い物質の核融合が活発になり、自らの重力で加速度的に潰れ始める。あまりに急激に潰れるので、中心部で物質が激しく衝突をして今度は高温かつ強烈な衝撃波を生む。その衝撃波が星の表面にたどり着いたときに大爆発が起こる。
星の最後なのになぜか超新星爆発と言われる。
爆発したら昼間でも輝くらしい。生きているうちに見たい。

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2012年04月01日

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ベテルギウスの超新星爆発の内容やメカニズム、そして、宇宙の科学もさることながら、天文学の歴史も面白い。『天文学』は科学的な学問で時折ちんぷんかんぷんになるけれども、名前に≪文学≫と付くだけあって、時々文章の中にでてくる表現にロマンを感じると言うか自分のわくわく感がそそられる。
科学、化学だけでなく、文学的要素が見られるところにとてもいいと思う。

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2012年03月31日

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 ベテルギウスは最初の第一章だけ,副題の加速膨脹についても最終章で触れられる程度。メインは宇宙論の発展について。シン『宇宙創成』で読んだのでざっとさらう感じだった。
 ベテルギウスは,今年にも超新星爆発してもおかしくないと話題になってる。もしすれば,満月くらいの明るさになって昼でも見えるようになる。前回銀河系内で超新星爆発があったのは,400年も前。もしベテルギウスが超新星爆発したら,その仕組みが詳しく解析されて宇宙論が大いに進展するはず。
 400年前の超新星爆発はケプラーの頃。師のティコの頃にもあったというが,400年前は望遠鏡はなく,肉眼での観測。それでもこの天体ショーは詳しく記録され今に伝わる。ベテルギウスはもっと地球に近く,640光年くらいの距離。しかも今人類は多くの高性能望遠鏡を持ってる。これは期待大。
 それだけにちょっと本書は期待外れ。一応超新星に焦点を当てた感じではあるのだが,いかんせん一般的な宇宙論の解説が多い。面白いエピソードも読めたのでまあいいけど。メシエが作ったメシエ・カタログは,彼が熱中した彗星探しのため,彗星でない無視してよい星雲・星団をリストしたもの,とか。
 著者は,サイエンスライターということだが,慶應の法学部出身らしい。文科省宇宙開発委員会の委員を7年やってたそうだけど,どういう経歴だろ?ちょっと誤解に基づくような記載も。
 p.77「ヘリウムは独立独歩の元素で、互いどうしでもペアを組むということがない元素です。そのため、ヘリウムが核融合するためにはある条件を満たさなければなりません。三個のヘリウム原子核がほぼ同時に超高速で衝突することです。」
 これって化学反応と核反応をごっちゃにしてないかなぁ?
 著者の夫の野本憲一氏は天文学者ということ。なるほど。

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2012年02月10日

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Pod castで2012年にベテルギウスが超新星化するかもしれないと聞き、驚いて本屋さんを探していると早速本書が出ておりました。2012年といえばマヤのカレンダーも終わり。この超新星化を予言していたのかっ!と同僚と飲みながら馬鹿話をしていたのですが、2012年なのか1万年後なのかは正確にはわからないらしい。

ベテルギウス自体の話しは前段だけで終わりで、あとは超新星から宇宙のなりたちを紐解いていく章立てになっています。今まで断片的な情報だったのが一連の流れとしておさらいできました。

実にさらっと書いてあって物足りないけれど、このへんはブルーバックスに求めるべきか?頼むよ~。

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2012年01月22日

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科学の本はあんまり読まない。案の定、ページを行ったり来たりして、アタマがガクッと落ちた。つくづく理系アタマではないと感じた。

赤色巨星は生きてる間に爆発するのか?現時点までで宇宙の理解されている部分を解りやすく解説。されていると思う、たぶん。

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2013年01月23日

Posted by ブクログ

タイトルになっているベテルギウスに対する記載はちょっとだけで、大半は恒星の一生、爆発の仕組み、そのときの起きる現象、観測チームの話や天文学の歴史です。

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2011年12月17日

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