あらすじ
加速する宇宙の膨張、宇宙の年齢、ダークマターの正体。天文学の教科書はいかに書きかえられてきたか。1990年の打上げから現在に至るまでの、ハッブル望遠鏡の栄光と苦難の物語。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
私たちの宇宙観を変えた美しい写真の数々。
宇宙の最前線がわかる。
[ 目次 ]
第1章 ハッブル宇宙望遠鏡の栄光と苦難
第2章 宇宙の謎に挑む
第3章 星の誕生と死
第4章 衝突する銀河
第5章 太陽系の天体たち
第6章 ハッブルの今後と次世代望遠鏡
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
歴史上の出来事に関しては「カラー版ハッブル望遠鏡が見た宇宙」(野本陽代/Rウィリアムズ/岩波新書)「カラー版続ハッブル望遠鏡が見た宇宙」(野本陽代/岩波新書)と重複する部分も多いです。
21世紀に入ってからのハッブルの情報やこれからの宇宙望遠鏡の展開についてわくわくして読み進められます。
そして、綺麗な宇宙の写真に素直に感動。
Posted by ブクログ
ハッブルの撮った美しい天体写真約百点とともに,この宇宙望遠鏡計画の経緯,得られた成果,次世代の宇宙望遠鏡まで,一挙に紹介してくれる。遅れに遅れた打上,ピンぼけ,予算削減…。紆余曲折はあったが,史上初の宇宙望遠鏡ハッブルはたくさんの成果をもたらしてくれた。
宇宙空間はホントに物がなくて透明で,遠くの天体からの電磁波がせっかく地球まで届いてくれるのに,ほんのわずかな薄い大気のせいで,ものすごいノイズが入ってしまう。シーイングってゆらゆらゆらゆらすごいらしい。その問題を一挙に解決してしまう宇宙望遠鏡は古くから構想されていた。
130億光年も先の銀河を発見したハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド(HUDF)はすごい。星のほとんどない領域を,ハッブルが地球を400回も回る間ずっと露光して一万もの銀河を見つけた。
遠くだけではなくて,身近な太陽系の惑星観測にもハッブルは活躍。惑星の近くまで行く探査機に解像度ではかなわないが,長い時間観測が可能なので,定期的観測により気象変化などを研究できる。太陽系の外の惑星も,ハッブルは可視光でとらえている。みなみのうお座の一等星,フォーマルハウトなど。
ハッブルは,打上以来何度も修理・メンテナンスを続けて運用されてきた。でもその寿命も尽きつつある。そこで次世代宇宙望遠鏡の計画がある。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。天文学者でも技術者でもなく,NASAの第二代長官にちなんだ命名だ。アポロ計画等を推し進め,NASAの基礎を築いた功績が評価されたのだという。本書では,2013年に打上予定とされていたが,ハッブルの補修や開発の遅れで2015年以降に延期されてるようだ。
ジェームズ・ウェッブ望遠鏡は,ハッブルのように地球を回るのではなく,ラグランジュ点(L2)という月軌道より遠いところに設置する。ここでは,望遠鏡は地球と同じ公転周期で太陽の周りを回る。しかも望遠鏡から見て太陽と地球が同じ方向に見えるので,都合がよい。太陽も地球も,天体観測の邪魔になるから。ただハッブルの2.4mに対して4m以上と大きな口径の望遠鏡を,これほど遠くに打ち上げるのはやはり大変。
やあ,はやぶさもドラマチックだけど,ハッブル宇宙望遠鏡もいろいろと困難乗り越えて成果出しててすごいな。遅れに遅れた打上,ピンぼけ,予算削減…。映画化しないのかな?
Posted by ブクログ
基本的にハッブルの撮影した宇宙の写真を沢山掲載した写真集で、解説の文章は少ないです(いや、新書として少ないだけで写真集としては多いか)。ただ新書版で写真のサイズが限定されるので、電子書籍で購入してiPadなどの大画面で表示するのが良いのかも。なお、写真は綺麗です。惑星から深宇宙まで一折網羅されているので、ハッブルの功績を辿るには良い本かなと。