樋口卓治のレビュー一覧

  • ボクの妻と結婚してください。

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    余命半年を宣告された放送作家の三村修治。
    あと半年と言われながらも、どこまでも前向きでユーモア溢れるお話しに笑いながら、読めた。
    対比するように自分のことは二の次に残された妻、家族を思う言葉と気持ちには泣かされる。
    自分に残された命の火を自分がいなくなった後の世界を思い、使う姿勢に心揺さぶられる。

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    2019年12月29日
  • 「ファミリーラブストーリー」

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    著者は放送作家だということは自身や周りにモデルがいてのストーリーのようでリアリティがある。子育てが終わりを迎えて離婚する夫婦が離婚する、よくあることのようで実際に踏み切れるのはまだまだ割合としては少ないだろう。妻から申し出るというパターン、そして妻は自分の人生を謳歌し始める。それも専業主婦だった人がいきなり事業を始めたり趣味だったことに才能を見出して成功したり…もう一度妻のいいところを見つけて愛するがゆえに別れを決める夫、、なんだかせつなくなるが読み終えてスッキリする気持ちになるのは自分が妻の立場で読んだからだろう。

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    2019年11月20日
  • ボクの妻と結婚してください。

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    ネタバレ

    放送作家の思考が分かって新鮮だった。
    自分の命でさえ、誰かの笑いに変えるため。妻の悲しみを笑いに変えるために。

    結婚したら、色々食べれる。そういった些細な幸せを感じられるといいなぁっと、未婚の私は思うのでした。

    ただ、オチが弱いなと。薄々感じるし、なんかもっとぐっとくる落ちなら良かった。

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    2019年10月06日
  • 続・ボクの妻と結婚してください。

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    「ボクの妻と結婚してください」の続編
    死んだ後に未練があって戻ってくる
    その未練とは、陽一郎に笑うコツを教えること

    蛇足とまでは言わないけど、別に続編がなくてもいいかなぁ~ という感じ
    あそこでキレイに終わらせてたからこそよいお話なのでは?と思う

    とは言うものの、別に質が悪い話にはなってない
    さすがは面白い事を考える構成作家だけあって、その考えは万人に通じる

    現世に戻るマイレージ、1000残しておけばいいんじゃね?と疑問におもったけど、そのへんはうまい感じにやってたみたいね
    むしろ、今回の現世帰りでまた3万のマイレージを貯めるのかと思ってた

    そんな予想があっただけに、こんな結末でいいの

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    2019年09月24日
  • 失敗屋ファーザー

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    ほっこりハートフルコメディ系。
    何気ない言葉が時々心に残った。
    失敗を活かすという発想が面白い。

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    2018年10月17日
  • 「ファミリーラブストーリー」

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    離婚を切り出された夫の心情の変化、一本に絞って書かれていた本。初めから一貫する妻の心情と、比べて読み進めるのが面白かった。
    読後は穏やかな気分だった。

    家庭を持っていないので、いろいろ考えさせられた。「妻ってこんな感じなのかなぁ…」みたいな。
    読み終わってみて、私としてはどちらかと言うと、結婚って良いものだな、と思った。

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    2018年03月15日
  • 失敗屋ファーザー

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    ネタバレ

    妻を病気で亡くし、高校生の娘との父子家庭の一郎。

    彼の仕事は失敗屋といって、失敗することで働く人たちに成功するためのヒントを与える仕事だった。

    更にどこからか父親検定というものを受けることになり、日々奮闘する一郎。

    失敗屋の仕事と、年頃の娘との接し方、父親として娘に何がしてやれるのか。

    う、うん。
    ずいぶんと物分かりの良い娘、失敗屋に依頼してくる人たちはそもそももう関係が良好なものばかり。。。
    ロールキャベツ食べたいな。

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    2017年12月18日
  • ボクの妻と結婚してください。

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    なんだか気がすすまないテーマだなと思いながらも読み始めたら、ぐんぐん読める。

    三村さんの人柄がいいんだろうなぁ。
    否、出てくる人みんないいか。

    こんなことあるかよって思いつつ、最後まで読んでしっくりきた。

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    2017年11月17日
  • ボクの妻と結婚してください。

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    映画化されていたので、なんとなくどんな話かは知っていて、余命半年って、重たい話なのかなぁと思って読み始めたら、けっこう軽い感じで始まり、さらさらっと読み出せました。
    バラエティー番組の放送作家の主人公と明るい妻。なんだかんだいっても愛のある夫婦。その生活に突然のすい臓がんで余命半年。シビアな状況にもかかわらず、ぎりぎりまで最後の企画、妻に再婚相手を探しに奔走する。実際に余命宣告されたらこんなわけにはいかないよーと思いつつも、家族の愛を感じさせるお話でした。

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    2017年08月16日
  • 続・ボクの妻と結婚してください。

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    天国で幸せに暮らす権利をあっさり捨てて、息子が天国に行けるように笑いのコツを教えたいとか、いかにも修治らしいなぁと思う。
    でもやっぱり、修治の愛はちょっと違うんじゃないかなぁ。
    私なら、家族はみんな自分の力で天国にやってくるであろうことを信じて、天国で待っていてほしいと思う。自分が天国に行くために、父親が地獄に落ちたとか、絶対嫌だし、悲しい。
    修治はそういう家族の気持ちを、もう少し想像してもいいんじゃないかな。

    佳子先生の「知識を使う授業」というのは、すごくイイ。
    試験のためとか、受験のためではなく、生きていくための、人生を豊かにするための知識を学ぶ授業こそ、学校でなきゃ出来ないことだもんな

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    2017年07月16日
  • ボクの妻と結婚してください。

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    この結末は想定外。でも振り返ってよく考えたら 当然の結果か とも思うし。
    相手がどんなにいい人でも このシチュエーションで 次のひととハッピーエンドはないよな。うんと時間が経てば また別かもしれないけど。
    内容の割には 明るく軽く面白く読めた。
    映画見てないけど 映像が目に浮かぶ感じで
    出てくる人もみんな魅力的だし。
    ただ 面白かったけど 何度も読み返したくなる本ではないかな。

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    2017年06月20日
  • ボクの妻と結婚してください。

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    自分が死んだあとに残される家族を心配して、妻の再婚相手を探す話。余命が短いため急がないとといった気持ちは分かったが、読者からすると自立心が強い妻は夫の死後も一人でたくましく生きていくんじゃないかと思われるので、夫が再婚を押し付けることには戸惑いを感じた。

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    2017年05月07日
  • ボクの妻と結婚してください。

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    自分の母親の最期までの6か月を思うと、この話のような6か月は素直に読めない。そんなに思うようにいかない。
    妻の3人デートが最後のオチに繋がったところはよかった。

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    2017年02月06日
  • 失敗屋ファーザー

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    女子高生の娘と二人で暮らす細野一郎、ある日「お父さん検定」を受けることになる。合格するため色々悩み考え、てんやわんや。
    父娘の関係の変化に思わず笑みがこぼれる。
    「失敗屋」という仕事の発想がおもしろかった。失敗屋のお話をもっと読みたかったけど、ほっこりする物語でとても読みやすかった。

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    2014年06月23日
  • 失敗屋ファーザー

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    確かにトラブルが発生すると、チーム一丸となって解決に奔走し、その結果、チーム運営が良くなるって事はあるよね。でも、それを故意に引き起こす仕事があるとは。

    失敗するにも才能が必要なのか。難しい世の中だな。

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    2013年12月23日
  • 失敗屋ファーザー

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    ネタバレ

    「失敗屋」「お父さん検定」聞きなれない言葉が躍る作品ですが、是非手にとってみて欲しい。
    かくいう私も帯のお父さん達の悲痛な叫びにつられて思わず購入。
    いやはや面白かったです。
    父と娘。
    この二人の関わりが少しずつ色を変えていく様子は勿論のこと、失敗屋として一郎が派遣先にもたらす失敗ぶりにも楽しませてもらいました。
    頭を悩ませながら頑張っている一郎にいつしかエールを送っていた。
    作中で一郎が娘を"頑張れる源"としているところで、首がもげるほどうなずいてしまった。
    私は母という立場ですが毎日頑張れるのは子供達がいるから。
    大野部長の「無駄なことに本気で取り組まないことが無駄だ」

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    2013年12月21日