あらすじ
三村修治はこの世とあの世の狭間にいた。修治は生前に積んだ善行「天国マイレージ」のおかげで、天国に行けるという。人は笑うたびに0.1マイルが貯まる。修治は生前、35万回も笑っていた。妻の彩子は明るく、よく笑う女性だった。だが息子の陽一郎はどうか? 腹を抱えて笑っている姿をみた記憶がない。かくして修治は、天国行きを中止した。すべてのマイルを使ってこの世に1週間だけ戻り、陽一郎を笑わせるために。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
すごく綺麗にまとまっていたように思う『ボクの妻と結婚してください。』の続編。
病で亡くなった放送作家だった修治は、この世とあの世の狭間で、天国行きは生前の善行と笑った回数で決まることを知る。修治は天国行きの条件は満たしていたものの、天国行きをやめることを条件に、息子の陽一郎に会って笑いのコツを伝えたいと1週間、同級生の姿でこの世に戻ることにする。
修治の前向きさと笑いに対する熱量とユーモアは相変わらず。お話全体で温かいのも相変わらず。今回も、押し付けがましくなく「家族いいな」って思えたな。
Posted by ブクログ
コロナでどこか穏やかならぬ気持ちで過ごす中、なんと穏やかな、心温まる物語か!
続とついているけど、前編読んでいなくても大丈夫と思いました。私の涙腺が弱いのか、所々うるうるっと。あぁ、電車で読まなくてよかった。
Posted by ブクログ
前作で亡くなった修治が1週間だけ息子の陽一郎の同級生として、この世に戻れることになりというストーリー。
ボクの妻と結婚してくださいに続編があったとは知りませんでした。テーマとしては笑うこと。如何にひとを笑わせるか。そして楽しませるか。
話中に悪人は登場しない。保護者のお母さんたちが例外かもしれないけど、子供達の将来を考えるからこそと思うので。
笑うという気持ちは余裕があるからできることだと思う。笑うことって生きる基本ですね。
泣いてるひとにハンカチをあげるなら、ユーモアをあげるようになりたいって、良い言葉ですね。
Posted by ブクログ
上巻に比べてファンタジー的。
笑いとは。
「笑いは幸せのスイッチ」
生活に笑いは大事。
北野くんのような子がいたらクラスは平和だ。
ポジティブな気持ちになれる内容でした。
Posted by ブクログ
続編は要らなかったかも~的なレビューを少し目にしていたので、どうしようか迷ったけど、私は続編のこの作品·····好きでした。
あの世から現世に生き変わって家族と過ごす·····のは、ベタかも知れないけど、大人子供した修治が面白かったし、陽一郎に笑いを少ない時間で教え込む父親としての姿に、うるっとしました。
北野君が修治だと·····感じて気付いていたのかな。
気付いていて、またドッキリを仕掛けて欲しかったな。
エピローグの修治の新しい「職」も良かったです。
私も天国マイレージ貯めたいから、生きているうちに沢山笑って沢山笑わせる·····そんな人生を生きたくなりました。
Posted by ブクログ
「ボクの妻と結婚してください」の続編
死んだ後に未練があって戻ってくる
その未練とは、陽一郎に笑うコツを教えること
蛇足とまでは言わないけど、別に続編がなくてもいいかなぁ~ という感じ
あそこでキレイに終わらせてたからこそよいお話なのでは?と思う
とは言うものの、別に質が悪い話にはなってない
さすがは面白い事を考える構成作家だけあって、その考えは万人に通じる
現世に戻るマイレージ、1000残しておけばいいんじゃね?と疑問におもったけど、そのへんはうまい感じにやってたみたいね
むしろ、今回の現世帰りでまた3万のマイレージを貯めるのかと思ってた
そんな予想があっただけに、こんな結末でいいの?と思ってしまうんだよなぁ
Posted by ブクログ
天国で幸せに暮らす権利をあっさり捨てて、息子が天国に行けるように笑いのコツを教えたいとか、いかにも修治らしいなぁと思う。
でもやっぱり、修治の愛はちょっと違うんじゃないかなぁ。
私なら、家族はみんな自分の力で天国にやってくるであろうことを信じて、天国で待っていてほしいと思う。自分が天国に行くために、父親が地獄に落ちたとか、絶対嫌だし、悲しい。
修治はそういう家族の気持ちを、もう少し想像してもいいんじゃないかな。
佳子先生の「知識を使う授業」というのは、すごくイイ。
試験のためとか、受験のためではなく、生きていくための、人生を豊かにするための知識を学ぶ授業こそ、学校でなきゃ出来ないことだもんな。
あーいう教師ばかりになればイイのに、な。