仲正昌樹のレビュー一覧

  • 〈宗教化〉する現代思想
    最も正しく真理を示しているかのように見えて、どこかのポイントで説明できないはずの価値判断に基づいていることが隠れてしまっている、現代思想の危険について書かれた本。それは、隠れてしまっているとか、隠してしまっているとか、無自覚であるとかではなくて、結局は受け手がその人の立ち位置を判断すればいいことなの...続きを読む
  • 「不自由」論 ――「何でも自己決定」の限界
    しっくり、というわけではないが、伝えたいことがきちんと伝わってきてる(と私は)。
    途中、「そういえばそうだ」と思える表現等あり、初めての論文であったがなかなか好印象で読み終えられたと感じる。
  • 日本とドイツ 二つの戦後思想
    日本とドイツの「戦争責任」についての違い。西欧の中のひとつとしてのドイツ、アジアのひとつとしての日本
  • 日本とドイツ 二つの戦後思想
    ドイツも日本も枢軸国であり、戦後は民主主義を『受け入れ』経済復興してきた。

    『似たもの』ではあるが『受け入れ』の仕方は違ったようである。

    単純に比べるべき事柄では無いが、そこで考える事を止めてはならず、考察を加え続ける必要がある。
  • 集中講義!日本の現代思想 ポストモダンとは何だったのか
    卒論用。
    どういった経緯で現代思想が登場し、
    もてはやされるようになったのかわかりやすく解説されている
  • 「みんな」のバカ!~無責任になる構造~
    無責任になる「日本的」構造を、責任をフーコーの責任応答可能性「説」から、論じている。■まあ、笑えるジョークの形をとった、「みんなのバカ」という挨拶語である。日本人の集団でのあり方を、西欧的自我の基準で、斬ったつもりになる典型的な「日本人論」をぶつ「知識人」としての大学の教授とやらが、丸山真男の「蛸壺...続きを読む
  • 日本とドイツ 二つの戦後思想
    やっぱり日本人って、何事も「全体像」で捉える傾向があるんじゃないのかな?

    そこが戦後処理でもドイツと決定的に違う点なんじゃないだろうか。

    時には物事を側面ごとに切り離して考えないと、どこへも進めない!?
  • 「みんな」のバカ!~無責任になる構造~
    『不自由論』がおもろかったので買ってみた。が、イマイチだった。。。「みんな」という言葉を現代哲学の知識を使って(といってもデリダ)分析していくんだけど、文章中に「みんな」という言葉が乱発されるせいで、わけわからんくなる。結局やりたいのは、「みんな」を使いすぎると、責任の主体が分散されてヤバイぞ、って...続きを読む