齋藤嘉則のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
問題解決という概念を、理論と実践の両面から具体的に説明している。
以下の4つが特に重要だと感じたので、日々の仕事の中に盛り込む。
①「解決策は必ずある」というポジティブ・メンタリティで、既成の枠を外すゼロベース思考を持つ。
②常に「その時点の結論」を持ってアクションする仮説思考を持つ。
③ソリューション・システムで、メカニズムを明らかにしながら結論を出す。
④主要解決策を数字で表すことができる「ハード面」だけでなく、企業理念との整合やトップのコミットメント、現場の推進責任者のリーダーシップという「ソフト面」でも評価する。
⑤実行においても既成の枠を外し、「顧客の価値を考えて」行動する。
-
Posted by ブクログ
問題解決のために必要な思考(ゼロベース思考、仮説思考)と技術(MECE、ロジックツリー)の理論と実践を示した良書である。
・理論編は、非常に明快であり、本質のみを捉えたすっきりとした構成に好感を持った。
そのためとても読みやすかった。
※まあ、初版が20年以上前であり、今では流石に定番となったテーマであるし初めて知る内容でもないため読み進めやすかったというのはある(それと、著者が日本人のため翻訳者のスキルに左右されないのも大きい)。
・実践編はさらに良い。
著者が実際に手掛けたプロジェクトの一連のストーリーをなぞる形で、問題解決の思考と技術の使い方を読者に示している。
巷に溢れ -
Posted by ブクログ
この手の本を読むのには時間がかかる。
ビジネスの現場でどのように思考し、理解し、行動したかを、自分の頭の中でプロセスを追わないといけないから。
方法論みたいにサクサク取捨選択しながら読めない分、とても身になる本で、自分が若いうちはこういう種類の本をたくさん読みたいと思う。
必ずこれからの自分の土壌になるはず、そうなるように読み込みたいと。
以下引用
思考法→ゼロベース思考・仮説思考
技術編→MECE・ロジックツリー
プロセス編→ソリューションシステム
「わかること」から「実行できること」に移行し、最後に「結果がうまくいく」ところまで導くためには、大変なエネルギーが要求される。そして -
Posted by ブクログ
ゼロベース思考(既成の枠を取り外す)
仮想思考(常にその視点での結論を持ってアクションを起こす)
わかること→実行できること→結果がうまくいくこと
この3段階には大きな差がある
評論家は往々にして考える枠を狭く設定して物事を議論する傾向があるが、問題解決者はなるべく枠を大きく広げて解決策を見つけ出す。課題設定においてはくゼロベース思考>が重要になる。自分の思い込みで短絡的な市場把握をしているときは、消費者の原点に戻るしかない。
管理職とは、英語でマネジメント。管理するという日本語で考えると、上が下を管理するという意味が強すぎて、ついつい自分と上司を管理するのを忘れてしまう。セルフ・マ -
Posted by ブクログ
思考編
・ゼロベース思考には、自部門や自社の既成の枠から離れ、「顧客にとっての価値」を考え抜くことが大事
・仮説思考:常にその時点での結論を出す、そのこと自体がより良い解決策を出すことに結びつく。ベストではなくベターな解決策を何度も実行する(アジャイル)。6割レベルの情報が集まったら、とにかく一度、方向性の判断を行う。
技術編
・MECE:MECEに分けるだけでなく、資源配分の視点から優先順位をつけることが大事(総花的になるのではなく、最も効果が高い領域で(強みを活かせる分野で)経営資源を集中させる)。即ち、考えるプロセスにおいてはできるだけ物事をMECEにとらえ、実行に移す段階では優先順位