西下経一のレビュー一覧

  • 更級日記

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    当たり前だが、受験のために古典に触れるのと純粋に古典を楽しむのでは、作品に対する印象が異なる。入試を突破するために古文の勉強をするとなれば、文章は問題として映るわけで、おのずから内容を楽しむという気持ちは失せ、問題が求める答えを提示するために勉強していくことになる。

    私も何年か前はそうだったわけだが、意味を完全に理解できなくても古典を素読し、やまと言葉の美しさを堪能することを趣味にしている友人の影響を受けるようになってからは、現代語訳に頼らず古文の醸し出す空気を純粋に楽しみたいと思うようになった。そうして今になってせっせと岩波文庫の黄帯を集めているわけだが、大変と思いつつもやはり楽しく、空虚

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    2026年01月24日
  • 更級日記

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    少女の見る、美しくも哀れな世界。

    少女は、姫君の生まれ変わりたる猫と遊ぶ。
    少女の姉は月明かりの夜更け、縁に出でて、「ただ今ゆくえなく飛び失せなばいかが思うべき」と問う。
    翌年猫の姫君は火事で死に、姉も子を産みて死ぬ。

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    2009年10月04日
  • 更級日記

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    高校の時に授業で習ってから興味を持っていた古典です。筆者が「源氏物語読みたい読みたい!」と言っていたり嬉しさのあまり「皇后の位なんてどうでもいい」と言っているシーンは1000年経っても人間は変わらないんだなあと思えてきます。完全に理解はできませんでしたが、読んでよかったです。

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    2021年11月17日
  • 更級日記

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    私が、2つ目に通読した文語文学(始めて通読したのは土佐日記)。

    源氏物語の世界に憧れ、上京(もちろん東京じゃなくて京都!)を望む少女時代は、
    NHKの連続テレビ小説で描かれる現代っ子の心理にも通じる。

    姉が月を眺めながら「私が今死んでしまったら.....」と話すシーンが、なぜか印象に残っている。

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    2009年10月04日
  • 更級日記

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    おそらく日本で最初に自分がオタクであることを公言した女性でしょう。上総国から都への旅路を経て夢中で物語の世界に浸った少女時代。親しい人たちと別れ、容赦ない現実の波に押し流されていく青春時代。宮仕えして源資通と議論を交わし作者の人生で最も晴れがましかった"春秋のさだめ"。晩年を迎えて己が所業を深く悔恨しながらの神仏への傾倒…かつて栄華を誇った王朝政治が翳りを見せ始めた平安後期に一下級官吏の娘である女性が辿った人生。現代の中産階級オタク少女にも共感する所があるのではないでしょうか。

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    2009年10月04日