川又一英のレビュー一覧
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朝ドラ「マッサン」のモデルともなった、
竹鶴夫妻の生涯を追いかけたノンフィクション。
“日本で本物のウイスキーを造る”、
その想いだけでスコットランドに渡った、竹鶴氏。
時代は大正、慣れない異国の地で、試行錯誤を重ねつつ、
一つ一つ、ウイスキーの真髄を紐といていきます。
帰国してからも、決して順風満帆なわけではなく、
周囲の無理解や資金繰り、立地など、様々な困難にぶつかります。
“一人前のウイスキー原酒に成長するまで、
辛抱強くいとおしんでやること。”
それでも決してあきらめることなく、プリンシプルも見失わずに、
その夢は寿屋(現・サントリー)と、ニッカにて結実します。
“酒 -
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ネタバレ日本で最初の本格ウイスキーを作った男、竹鶴政孝の伝記小説。ミーハー枠。興味深いことが多くあった。
マッサンとリタののろけ本になっていない。ウイスキーの歴史をきちんと踏まえているので、非常に勉強になる本。
悪いが朝ドラは、話の展開がダラダラしているなー。と思う。しょうがないけどね。
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p25 日本最初の洋酒はジン
日本初の輸入西洋酒は明治三年のジンだった。酒の教養。
p27 一石=180㍑
日本人の年間白米消費量とほぼ一緒。日本酒でも使われるから知っておいてよい。
p40 竹鶴という苗字
広島の竹原の大地主の一角。塩田地主だった。先祖は岸本という苗字だったが、庭の竹 -
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ネタバレ「人生を懸けて何かを成し遂げる」
ひとつひとつの決断を、エゴであろうとも全力に、前向きに、全ては国産本格ウイスキーの為に。自分の夢の為に。
初めてのんだウイスキーは、コンビニのグレンウイスキーだった。ただの罰ゲーム用のお酒。そんな学生時代、ゼミの先生に連れていってもらった木屋町サンボアで、山崎18年をショットで飲む先生を見てかっこいいと思った。
試しに無理してかった山崎12年を家で真似して飲んでみた。衝撃。
ウイスキーと出会いもう10年。
この時も今後お世話になるだろう樽がどこかで眠ってるのだろう。
いまの日々の努力が、10年後、12年後、30年後に活きてくるはず。
そんな人間同士の日々をヴ -
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NHK朝の連続テレビドラマになった原作。日本で初めてスコッチウィスキーを製造した、ニッカウィスキーの創業者であるマッサンこと竹鶴政孝氏の生涯が描かれている。
外国に行くこと自体が難しかった大正時代に、当時勤めていた酒造会社の社長にスコットランド留学に行かせてもらい、飛び込みでウィスキー作りを学ぶ。当時、資金もノウハウもなかった日本では、偽物のウィスキーが売られ、飲まれていた。竹鶴は本物のウィスキーを日本で作って売るという野望を抱き、独立し北海道に工場を作る。さまざまな障壁を乗り越え、やっと望むウィスキーが作れるようになるのは、晩年のことである。
彼の夢を支えるのは、スコットランド人のリタ夫人で -
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朝ドラ見たいなーと思いつつも仕事で見られないので、原作を読もうと手にとった本。
帯にもあるように、リタの「私もその夢を共に生きたい」という言葉がとてもステキで、夫婦が支え合いながら大きな夢を成し遂げる姿は感動的だった。
スコットランドでツテもなく勉強するって、竹鶴さんはすごい人。まず度胸やウイスキーへの情熱が人一倍あって、英語も相当できたんだろな。
でも、竹鶴がウイスキーの勉強をしてウイスキーで商売を軌道に乗せる・・・というストーリーが主だったので、夫婦の姿やリタの視点からのストーリーを読みたいなと思った。別本で出てるのを本屋で発見したので、次はそれ読もう。