川又一英のレビュー一覧

  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    NHKのドラマは見ていません。
    竹鶴政孝とリタの出会いから亡くなるまでの物語です。
    しかしウィスキーの歴史から日本に普及するまでの経緯が描かれていて、
    とても興味深く読みました。
    またウィスキーと言っても、以前はかなりの粗悪品が出廻っていたため、
    その粗悪品に追従するべきか、品質を追求するべきか、竹鶴政孝だけでなく周囲のスタッフの苦労が描かれています。
    またエピローグにもインタビューした関係者が記載されていますが、
    周到に取材した様子がわかります。
    本当に良い内容でした。ありがとうございました。

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    2020年01月18日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    マッサンや自伝では苦労話が少ないと思っていたら、こちらでは留学時代の苦労話、弱かったマーケティングをどう補ったか等、よくわかった。

    家業を継げば安泰だったエリートが、並外れた努力を続けて、本物にこだわり、極東の地に新たな文化を根付かせたのは素直に感動できた。また、夫婦の愛情について改めて考えさせられた。

    自分にとって、最高の自己啓発書の一つになると思う。

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    2018年04月13日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    NHK朝ドラの原作。予想以上に面白かったです。

    これを読むと、サントリーよりもニッカウイスキーを飲みたくなる。スコットランドが身近になる。日本人のものづくりってすごいと思える。仲睦まじい夫婦っていいなと思える。

    そしてなにより、一つのことを一所懸命にやり続けるって、やっぱり素晴らしいと思える。

    良書です。

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    2015年02月18日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    朝ドラ「マッサン」のモデルともなった、
    竹鶴夫妻の生涯を追いかけたノンフィクション。

    “日本で本物のウイスキーを造る”、
    その想いだけでスコットランドに渡った、竹鶴氏。

    時代は大正、慣れない異国の地で、試行錯誤を重ねつつ、
    一つ一つ、ウイスキーの真髄を紐といていきます。

    帰国してからも、決して順風満帆なわけではなく、
    周囲の無理解や資金繰り、立地など、様々な困難にぶつかります。

     “一人前のウイスキー原酒に成長するまで、
      辛抱強くいとおしんでやること。”

    それでも決してあきらめることなく、プリンシプルも見失わずに、
    その夢は寿屋(現・サントリー)と、ニッカにて結実します。

    “酒

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    2015年02月17日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    ニッカの創業者の生涯を小説形式で綴った物語。今期の朝ドラ主人公のモデルでもあるけれど、ドラマではさらりと描かれていたスコットランドでのウイスキー修業の描写が綿密で読み応えがありました。
    そして何と言ってもリタさん。この方の日本に骨を埋めた強靭な意志と、余市で沢庵漬けや塩辛造りまで覚えるに至ったど根性に裏打ちされた探求心にひたすら敬服するばかりです。
    マッサンとリタさんの生き方は決して器用とは言えないけれど、実りある生涯。つい楽な方に流れがちな自分をふと反省……。

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    2014年11月19日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    ネタバレ

    日本で最初の本格ウイスキーを作った男、竹鶴政孝の伝記小説。ミーハー枠。興味深いことが多くあった。


     マッサンとリタののろけ本になっていない。ウイスキーの歴史をきちんと踏まえているので、非常に勉強になる本。

     悪いが朝ドラは、話の展開がダラダラしているなー。と思う。しょうがないけどね。

    ___
    p25 日本最初の洋酒はジン
     日本初の輸入西洋酒は明治三年のジンだった。酒の教養。

    p27 一石=180㍑
     日本人の年間白米消費量とほぼ一緒。日本酒でも使われるから知っておいてよい。

    p40  竹鶴という苗字
     広島の竹原の大地主の一角。塩田地主だった。先祖は岸本という苗字だったが、庭の竹

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    2014年10月28日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    リタさんとまっさんの外国人同士でも重なる真摯な心や真面目さや豪快なチャレンジが読めた

    こんなにこだわって作ってるウィスキー、日本初のウィスキー、他社のが偽物に思えてきた

    まっさんの作品をハイボールでなく味わいたい

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    2014年10月23日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    竹鶴政孝の本物への拘り。
    武士は食わねど高楊枝?
    日本男児の本懐ですね。
    ご実家で愛を受け、会社で夢が芽生え、2人で道を切り開いていく力強い物語り。
    この本は、政孝氏のご家族への愛、ウィスキーへの愛、リタ夫人への愛、愛が沢山詰まった物語りだと思う。
    日本人であることが嬉しくなる本だった。

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    2014年10月16日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    主人公竹鶴政孝のキャラも良いけど、奥さんのリタがイイねぇ。「夕方は何時に帰るのか。夕食は家で食べるのか食べないのか。それをはっきり告げるのが男の礼儀ではありませんか。」日本のウイスキーの誕生やその作り方、竹鶴政孝の偉業は勿論だけれど、何と言っても登場人物の人となりや個々のエピソードが面白い。

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    2014年09月20日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    本書は1980年代に出た本の文庫化であるが、輝きは損なわれていない!旧き善き職人という風情も残す、決して妥協をしない、余市では“名物おじさん”的に親しまれたらしい竹鶴氏とリタさんの物語…非常に面白い!!

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    2014年07月22日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    朝ドラもみてて過去1度読んでたけど、久々に再読。隙間隙間で読んでたけど、読みやすく面白い。

    日本でウイスキーを作る難易度、ウイスキーの市場をつくること、ニッカとして地位を得ること、こんなに大変だったとは…
    本当生涯通してウイスキーに注いでくれた先人。
    途中で挫けてもおかしくない状況が何度もあったのに、ウイスキー作りへの情熱が途絶えず凄かった

    そしてリタの強さ。
    故郷を離れ、家族と離れ、日本に住み、日本に住む以上は日本に馴染もうと尽くし支えた強い女性だなぁと…

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    2025年10月19日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    竹鶴政孝 単身でスコットランドへ。ウイスキーを学びながら生涯の伴侶となるリタと出会う。
    周囲の反対を押し切って結婚した2人。竹鶴は夢を追い、リタは夫を支える。「日本のウイスキーの父」の情熱と夫婦の絆を描く。

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    2022年09月22日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    最近ウイスキーにハマったので読んでみました。
    きっと人生は上手くいかなかったことが大半だったと思う、でも拘って生きることの素晴らしさを教えてもらった。

    竹鶴さんのおかげで、今美味しいウイスキーが飲めてます。ありがとうございます。

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    2020年07月05日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    相当前に、竹鶴正孝の話を読んだのだが、なんという本だったか思い出せない。「ニッカ」が大日本果汁に由来しているのもその書物で知った。

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    2016年06月13日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    ネタバレ

    「人生を懸けて何かを成し遂げる」
    ひとつひとつの決断を、エゴであろうとも全力に、前向きに、全ては国産本格ウイスキーの為に。自分の夢の為に。

    初めてのんだウイスキーは、コンビニのグレンウイスキーだった。ただの罰ゲーム用のお酒。そんな学生時代、ゼミの先生に連れていってもらった木屋町サンボアで、山崎18年をショットで飲む先生を見てかっこいいと思った。
    試しに無理してかった山崎12年を家で真似して飲んでみた。衝撃。
    ウイスキーと出会いもう10年。
    この時も今後お世話になるだろう樽がどこかで眠ってるのだろう。
    いまの日々の努力が、10年後、12年後、30年後に活きてくるはず。
    そんな人間同士の日々をヴ

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    2015年10月12日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    NHK朝の連続テレビドラマになった原作。日本で初めてスコッチウィスキーを製造した、ニッカウィスキーの創業者であるマッサンこと竹鶴政孝氏の生涯が描かれている。
    外国に行くこと自体が難しかった大正時代に、当時勤めていた酒造会社の社長にスコットランド留学に行かせてもらい、飛び込みでウィスキー作りを学ぶ。当時、資金もノウハウもなかった日本では、偽物のウィスキーが売られ、飲まれていた。竹鶴は本物のウィスキーを日本で作って売るという野望を抱き、独立し北海道に工場を作る。さまざまな障壁を乗り越え、やっと望むウィスキーが作れるようになるのは、晩年のことである。
    彼の夢を支えるのは、スコットランド人のリタ夫人で

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    2015年02月26日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    竹鶴政孝の妥協しない職人気質、
    それから、仕事とプライベートの両立をモットーとした彼の心意気。

    そして、スコットランドから共にしたリタ夫人。
    彼女の日本人的な気質。

    彼らなくしては誕生しなかった
    本格ウイスキーの秘話に感銘を受けた。

    概要めいた内容ではあるが、
    読む側には起きた事実は十分に伝わるものでありました。

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    2015年01月25日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    朝ドラ見たいなーと思いつつも仕事で見られないので、原作を読もうと手にとった本。

    帯にもあるように、リタの「私もその夢を共に生きたい」という言葉がとてもステキで、夫婦が支え合いながら大きな夢を成し遂げる姿は感動的だった。
    スコットランドでツテもなく勉強するって、竹鶴さんはすごい人。まず度胸やウイスキーへの情熱が人一倍あって、英語も相当できたんだろな。

    でも、竹鶴がウイスキーの勉強をしてウイスキーで商売を軌道に乗せる・・・というストーリーが主だったので、夫婦の姿やリタの視点からのストーリーを読みたいなと思った。別本で出てるのを本屋で発見したので、次はそれ読もう。

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    2015年01月04日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    特に朝ドラ「マッサン」の原作本というわけではないが、ニッカウヰスキー創設者の竹鶴夫妻を描いた本。

    主人公の生い立ちから、スコットランドでの修行、リタとの出会い、寿屋での国産ウイスキー生産開始、寿屋から袂を分かち余市での工場立ち上げ等々、淡々と事実を連ねていく。

    メロドラマ的要素は全くないが、主人公の固い信念と行動は読む者に感銘を与えるのに十分である。

    それにしてもウイスキーの原酒が1滴も入っていなくても「ウイスキー」を名乗っていた時代が何十年も続いていたとは。

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    2014年11月04日
  • ヒゲのウヰスキー誕生す

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    日本で初めてウィスキーを作った男、竹鶴政孝氏とリタ夫人の生涯。
    小樽商大の先生に勧められて文庫本を購入。余市のニッカの蒸留所のスタンプを押していい気になっていたのだけど、帰りの飛行機で忘れてしまい、これは二冊目><
    小樽で学んだアントレプレナーシップと余市蒸留所の風景を思い出し、胸にジンときた。
    竹鶴氏は戦後の企業家としてもっと評価されていい。
    朝ドラがそのきっかけになればと思う。

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    2014年10月07日