JohnBrooksのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
訳者あとがきには、
本書は1959年から69年にかけて執筆されたエッセイのアンソロジーである。
と書かれている。
そうだよなあ。
内容が古いもの。
だけど、もはや昔話だと思っていたそのさなかに自分が生まれている、ということに改めて驚く。
ダイナミックな20世紀の半分近くをリアルタイムに生きてきた割には、実感がないのは、そのダイナミズムは、1960年代が中心だったからなのかも。
書いてあることは、あくまでも、物語であって、タイトルに対する回答が直接的に書かれている訳ではない。
だからこそ、何度も読み返す理由があるのかも。
まだ、読み終わってもいませんがね。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ1960年代のアメリカの企業や証券市場での出来事を通じて人々がどのような行動をとったのかやその心理を書いた一冊。
GEやフォードといった有名企業で起こった経営の失敗や価格談合といった事柄について内容と人々の心理が書かれていて、時代背景が全くわからないところもあり、非常に難しい印象を全体的に感じましたが、フォード社や株主総会の話などは興味深く読みました。
日本企業とは全く異なることを全体的に感じると共に当時の時代背景を伺い知れることもできました。
半世紀以上前の物語ですが、リーマンショックなど今の時代とリンクするものも多くあり、人間の本質は変わらないということを本書を読んで感じました。
ま -
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Posted by ブクログ
ネタバレ1960年代前後のアメリカ経済の転機となるような出来事をまとめたエッセイ集。マーケティングの不祥事、株価大暴落、インサイダー取引等々現在にも繋がるテーマも多く、時代の進化の無さにも驚かされる。加えて、深い取材に基づいた事例をもとに執筆されているため、ドラマ性もありひとつの物語としてとても面白い。
しかしながら、扱うテーマに対する著者の見解や示唆が入っているわけではないのでそれを期待するとがっかりするかも。特にタイトルの邦訳がその誤解を助長していますね。
英題は「Business Adventures」らしいですが、なぜそれが「人と企業はどこで間違えるのか?」といった、あたかもエッセイ集ではない