【感想・ネタバレ】人と企業はどこで間違えるのか?のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年05月03日

ウォーレン・バフェットからビルゲイツに渡されたという、伝説のビジネス本。

本書は、名門雑誌『ニューヨーカー』で記者として長年勤務したジョン・ブルックスによって1969年までに記されたものである。

GE、Xerox、フォードといった著名企業の経営者たちに加え、ウォール街のブローカーや成り上がりのビ...続きを読むジネスマンなどの物語が10のパートに渡って描かれる。
彼らがその人生やビジネスにおいて、「どこで間違えたのか(あるいは間違えなかったのか)」が筆者の丁寧な取材を元に、鮮明に描かれる。

本書は声高に筆者の主張を唱えるものでもなく、成功のためのノウハウを単純に伝えるものでもない。
彼らの物語や人間性から何かを感じ取るのは読み手の仕事であり、そこに本書の深さと価値がある。

半世紀余り前に記され、確かに時代背景や事例は古めかしいものではある。しかし失敗や成功の原因となる「人間の本質的な部分」を洞察するにはこれ以上ない一冊である。

本書は間違いなく、めぐるましく移りゆく現代においてしばし立ち止まり、より良い方向に進路をとるための助けとなる。
現代に生きる全てのビジネスマンが一度は読むべき古典の1つである。

「時代は変わる。しかし、人間の本質はそれほど変わらない。」ー本書より抜粋。

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Posted by ブクログ 2015年04月09日

ウォーレン・バフェットがビル・ゲイツに贈り、ゲイツが「最高の教科書」と称賛した書籍。米国の名だたる大企業・老舗企業・経営者が犯した過ちについて、冷静に淡々と描いている。ほとんどのストーリーが1950年代から1960年代のものであり、誰もが教訓として知っているはずであるが、なぜか我々は同じ過ちを繰り返...続きを読むす。その本質は「不都合な事実に気づかないふりをすること」「自己中心的に物事を判断すること」の2点に集約されると感じた。

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Posted by ブクログ 2015年01月18日

『ウォーレン・バフェットからビル・ゲイツに渡され、20年間読み続けられた最高のビジネス書』

とあるが、秘策めいたことも、哲学的な考察もなく、ただ、淡々と過去の有名無名な企業や経営者の成功と失敗が、10の滋味深いエッセイとしてまとめられた一冊だ。

一読して、これを『最高のビジネス書』と称するのに抵...続きを読む抗を感じる向きもあるだろう。しかし、ビジネス書が説教臭く、分類がはっきりしている、という類型化は危険な先入観なのかもしれない。

ビジネスもまた「人間の営為」の一つであって、単純な論理的帰結ではない。という意味では、本書は最高のビジネス書だ。

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Posted by ブクログ 2019年07月10日

ビルゲイツが"最高のビジネス書"として何度も読み返している本らしい。

アメリカ経済の転機となるような出来事、例えばフォードの失敗、Xeroxの株暴落、GEの価格カルテルなどが取り上げられている。

いずれも登場人物の内面にフォーカスしており、課題はいつの時代も変わらないことを示...続きを読む唆している。

個人的には、永遠のテーマである"コミュニケーション"についての章が特に興味深かかった。

"コミュニケーションの断絶は、個人の内面から生じる。自分自身との対話がうまく行かなければ、他人との対話など不可能だ。

中略

そうなると、明確な命令を発するよりも曖昧でいるほうが好都合だと言う考え方が生まれてくるのは無理もない。"

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Posted by ブクログ 2018年08月25日

企業があるからこそ起こることにフォーカスして人と人の間の問題を取り上げた1冊で、特に外資の中でもアメリカのかつての大企業の性格をよく浮き彫りにしている1冊だと感じました。日本の企業やアメリカでも現代のGAFAのような大企業では少し違っているだろなと。でも、まず今の企業群とそれを取り巻くルールの起点に...続きを読むなったような、第一世代のトピックスが取り上げられていて非常に興味深かったです。1番印象に残ったのは、「それが起こったあとにはいくらでも分析ができるのに、なぜそれが起こることは予想できないのか」という視点。ここは今の自分たちも課題かなと。

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Posted by ブクログ 2016年02月23日

ビル・ゲイツがウォーレン・バフェットに薦められたという伝説の書。

米国経営史における重大事件の取材記録なのだが、経営陣をはじめ事件当事者の体験が生々しく、新製品開発の興奮、証券取引所の臨場感、金融危機の焦燥感をその場にいるように感じられる。

事例の大半は、金融市場の話で、米国にとって経営は事業で...続きを読むはなく金融なんだな、とあらためて思った。

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Posted by ブクログ 2015年06月08日

40年以上前に書かれた金融専門記者兼作家のビジネスエッセイ集であり、最近になってビル・ゲイツが約20年前にウォーレン・バフェットの薦めで読んで以来、今も最高のビジネス書であると紹介したことで話題となった一冊。

新製品の不振、株価暴落、インサイダー取引、情報漏洩など、50~60年代の米国で実際に発生...続きを読むしたビジネス事例について、当事者への綿密な取材をもとに、個人や組織が様々な要因によって失敗したり、失敗せずに踏みとどまる姿を、今日の行き届いたビジネス書のように要点を整理することなく、ひたすら淡々と描く。読み手に考えることを促すという意味では、いわばケーススタディの古典ともいえる。

資本主義とは自由と責任のバランスの上に成り立っており、そのバランスを保つのが法律やルールであったりする。本書のような事例が発端となって法整備や技術革新等が進み、今日では発生し難くなった失敗もある。一方で、失敗に至る基本的なメカニズムが、個人の倫理観や組織文化に依るところが大きいことは、今日でも変わっていない。著名な経営者に限らず、読み継がれる価値のある良書。

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Posted by ブクログ 2015年06月07日

少し古い1900年代の中盤欧米での経済関連のいろいろな
事件、有名な出来事における話。
やはり少し古い気はしますが、書いてあること。
言わんとすることは今でも十分に読み応えのある内容です。
あまり直接的な示唆や教訓が書かれてあるというよりも
淡々とおこったことや登場人物の心情が書かれてあり
それだか...続きを読むらこそ面白いと思えます。
面白い。と思います。

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Posted by ブクログ 2015年02月19日

Business Adventures

1991年 ウォーレン バフェットがビル ゲイツに推薦

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Posted by ブクログ 2022年06月18日

購入した本。ビルゲイツ、ウォーレンバフェットおすすめの本。

ゼロックスは「不可能と思うほど困難な目標に向かって、必ず達成できると周囲を鼓舞すること」を大切にしている。

ソーンダーズの逸話は定期的に読み返したいと思うほど興味深かった。どんな逆境であろうとグリットをもって突破する姿勢は参考にしたい。...続きを読む

「ビジネスの時代に生きながら、ビジネスに関わらないのは、人生を不完全なものにしている」

デ・ラ・ヴェガの名言。「株の売買に関して助言をしてはならない。なぜなら洞察力が鈍ったとき、善意の助言が最悪の結果につながることがあるからだ」

時代は変わるが、人間の本質は変わらない。この本の主題はこれに尽きると思う。ただ各ストーリーのメインメッセージを抽出するのは難しいと感じた。

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Posted by ブクログ 2021年05月09日

オットーフォン・ビスマルクは、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言っているが、この本では、責任ある立場の人は、判断を誤れば組織の多くの人を路頭に迷わせることもあると言う点で、この様な過去の失敗談や美談として時が経ったものは、一読の価値があると思われる。ただし、この本が一回読んで、あぁそうだなと...続きを読む思うかどうかは、実体験というか置かれている状況の近さと言うか、環境がある程度理解できる人じゃ無いと、面白くないっていう感想になると思われる。もっと楽しいストーリーは他にも幾らでもあるでしょって。

何故そうなったのか?については、一つのケースでさえ、視点が違えば、違う感想が出て来そうだが、それでも一つの答えが提示されてるから、何も無いわけじゃない。倫理的な観点を学べるわけでも無いし、なんだろう、不思議な本。

想定読者は、40代以降のサラリーマン(経営層)だと思われる。

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Posted by ブクログ 2020年11月16日

ビルゲイツが何度も読み直した本と言うことで有名ではあるが、どちらかと言うと大企業のCEOクラスの人たちが読むような内容である。大企業の取締役級における人たちが日頃経営運営する中で経験しうる経験談が記載されている。勉強にはなるが一般的なノウハウ本とするより経営陣が日ごろの抱えている問題や体験物語として...続きを読む読むには最高のビジネス書だと言えるかもしれないが、一般受けするとは思えない。

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Posted by ブクログ 2020年09月27日

アメリカの事例ベース。理論が書かれているわけでなく事例ベースでそれぞれが示唆を得る形式。

タイトル通りかもしれないが、ある程度の規模がある組織に属していたり多人数の絡むプロジェクトにいる人のほうが自分ごととして読めると思う。多くの人が絡むとそれぞれの想いが複雑に絡み、そこから良いことも悪いことも起...続きを読むこる。事例を通じて改めて痛感させられる。

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Posted by ブクログ 2020年09月06日

日本書籍のタイトルは上記の通りですが、原題は「Business Adventures」。
つまり企業の失敗話の話ではなく、成功事例も載っていたりして、いわゆる「会社経営って、冒険そのものなのだ」ということを知るための本だと思った。
例え成功していたとしても、そこで奢らずに、ちゃんと顧客と従業員とに向...続きを読むき合えるか?
この中でのエピソードで、確かにビジネスで成功を収めたが、大事なものを失っていく様子も描かれている。
経営に安定はない。それ故の「冒険」なのだろう。
しかし人間は懲りないものだ。
これだけ成功事例、失敗事例は体系化され、知識として蓄積されているにも関わらず、いまだに、人と企業はどこかで間違える。
当社の経営は、本当に正しい道を進んでいるだろうか?
「真摯さ」を失ってないだろうか?
自己の反省も含めて考えさせられた一冊!
(2017/04/23)

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Posted by ブクログ 2020年05月28日

どこで間違えたか、間違えなかったのかを、丁寧に記述しているが、クリアに示している訳ではない。要は誰もが間違うリスクとともにある、ということがこの本の要諦のように思う。

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Posted by ブクログ 2019年02月15日

どちらかというと説話集に近いかな。


面白いのだけとどこか掴みきれない感がある。何が言いたいのか伝わりそうで伝わりにくい、みたいな。(俺の読解力の問題??)
「ウォーレン・バフェットからビル・ゲイツに渡された…」なんて書かれているので結構興味深かったんだけど。
例として取り上げられている話が...続きを読む古いから、21世紀も15年近く経過した現代だとピンと来ないというか。フォード車のエドセル、とか言ったら知ってる人は知ってるのかな。

こういう話はいかに肌身に感じられるかどうかが重要なポイントだと思うから、そういう点ではもっと「近い」題材を扱っている本のほうが面白く感じられるのだと思う。
自分がアメリカ人でもう少し昔に読んでいたら、もっと得られる物があったのだと思う。

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Posted by ブクログ 2018年11月04日

・企業が重要な社会的関心事について立場を表明すれば、つねに自分自身が問われることになります。大切なのはバランスです。ただ当たり障りのないことを言っているだけでは与えられた影響力を無駄にしてしまう。だが、すべての重要な問題について立場を明らかにすることもまた不可能です
・裁判を経験したウォーゲマスは、...続きを読む失言に懲りたとでも言うように、ゆっくりと言葉を選びながら慎重に語った。六か月もの時間を裁判に費やした彼は、一度でも失言をしようものなら罰金に懲役、技術者としての破滅が待ち受けていることを肝に銘じて働き続けることになるだろう(グッドリッチ社 ウォーゲマス)

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Posted by ブクログ 2017年04月20日

・過去の企業の失敗談
・1960年前後
・ボリューム大
・フォードとGEの事例を読んだ
 新製品の開発はタイミングが大事

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Posted by ブクログ 2015年08月16日

経営者が採るべき道を誤った事例を紹介しているが、いかんせん事例が古い。とは言え、本質をついているとは思うが。
価値観の変化、技術の進展などが顕著な例だが、徐々に自社を取り巻く環境が変わっていることに気づかず、もしくは気づいていても対策をとらず、問題を大きくしてしまうことがどうも多いようだ。戦略策定時...続きを読むには、よく環境分析が大切と言われるが、どういう意味があるかを理解していないと、単に事象をなぞることだけになるだろう。そういう観点からすると、環境分析をすべきはスタッフではなく、経営者自身だろう。
もう一つは、社内の譲り合いというか、コミュニケーション不足の問題。経営者は曖昧な指示というか意見をすることがあり、意図を確認せずに実行に移すとおかしなことになる。曖昧さを残すのであれば、誰にやらせるか、という任命権の行使に留意すべきだろう。
気づかされたのは、自らを客観的に見ることの難しさ。適切に自らを客観視していないと、本当に正しいことをしているのかが分からなくなる。

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Posted by ブクログ 2015年07月20日

訳者あとがきには、
本書は1959年から69年にかけて執筆されたエッセイのアンソロジーである。
と書かれている。

そうだよなあ。
内容が古いもの。

だけど、もはや昔話だと思っていたそのさなかに自分が生まれている、ということに改めて驚く。

ダイナミックな20世紀の半分近くをリアルタイムに生きてき...続きを読むた割には、実感がないのは、そのダイナミズムは、1960年代が中心だったからなのかも。

書いてあることは、あくまでも、物語であって、タイトルに対する回答が直接的に書かれている訳ではない。

だからこそ、何度も読み返す理由があるのかも。

まだ、読み終わってもいませんがね。

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Posted by ブクログ 2015年07月04日

1960年代に書かれた本だが
ビルゲイツが紹介したことがきっかけで人気が出て、邦訳も出版された、とのこと。

ノンフィクションだからなのか、
文化的な違いがあるからなのか、
この章で著者が伝えたいポイントはどこなのだろう、と読んでいて思うことが何度かあった。
読み手に委ねているのかもしれないが。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年04月16日

1960年代のアメリカの企業や証券市場での出来事を通じて人々がどのような行動をとったのかやその心理を書いた一冊。

GEやフォードといった有名企業で起こった経営の失敗や価格談合といった事柄について内容と人々の心理が書かれていて、時代背景が全くわからないところもあり、非常に難しい印象を全体的に感じまし...続きを読むたが、フォード社や株主総会の話などは興味深く読みました。

日本企業とは全く異なることを全体的に感じると共に当時の時代背景を伺い知れることもできました。
半世紀以上前の物語ですが、リーマンショックなど今の時代とリンクするものも多くあり、人間の本質は変わらないということを本書を読んで感じました。
また、時間が経ってから読むと印象ががらりと変わるとも感じました。

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Posted by ブクログ 2015年04月16日

事例の古さは否めない。想定外の失敗はミスジャッジやヒューマンエラーから発生するが、IT技術が普及した現代にとって本書から学べる教訓は限定的なものかもしれない。

読み物としては各章面白いのだが本質や肝が分かり難い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年02月20日

1960年代前後のアメリカ経済の転機となるような出来事をまとめたエッセイ集。マーケティングの不祥事、株価大暴落、インサイダー取引等々現在にも繋がるテーマも多く、時代の進化の無さにも驚かされる。加えて、深い取材に基づいた事例をもとに執筆されているため、ドラマ性もありひとつの物語としてとても面白い。
...続きを読むかしながら、扱うテーマに対する著者の見解や示唆が入っているわけではないのでそれを期待するとがっかりするかも。特にタイトルの邦訳がその誤解を助長していますね。
英題は「Business Adventures」らしいですが、なぜそれが「人と企業はどこで間違えるのか?」といった、あたかもエッセイ集ではないかのような訳になるのか理解に苦しむ。その意味で星をひとつ下げました。
内容自体は良著です。

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