田尻真弓のレビュー一覧

  • なんどでも生まれる

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    チャボと鬱になって動けなくなった青年
    しんどいときにそばにいて、何も言わないチャボのありがたさ
    チャボは鳥語で話しているけどね

    鬱から少しずつできることが増えてきて
    自分が読んだときも、鬱から復帰していくタイミングだったので、
    主人公の気持ち、チャボのありがたさ
    読むタイミングが良かったなという感じ

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    2025年09月19日
  • なんどでも生まれる

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    チャボの“桜”の目を通して、人と人との距離、再生のきっかけ、そして日々の中に宿る優しさを静かに見つめる物語。
    語り手が鳥というユニークさが、逆に人間の心のひだや、社会のひずみに繊細に寄り添っていて驚かされた。
    傷ついたまま立ち止まっている誰かに、言葉じゃなく「そばにいること」でできることがあるんだ、とそっと教えてくれる。
    疲れた心に、静かな光を届けてくれる作品。
    「終わり」ではなく「これから」を感じる、やさしい再生の物語だった。

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    2025年07月29日
  • なんどでも生まれる

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    前情報なく入りました。
    最初主人公が何なのか分からずに読み進めて、やっとチャボが主人公で茂が人間だということが分かりました。そこからは読みやすく、難しい表現もそんなにない。
    途中、これはどんな結末だ?着地点はなんだ?と多少不安になりますが、中盤以降でグイグイ読めました。

    読み終えた後は、仕事や家事で悩んでいる自分を誇らしく思えるような、そんな温かい元気をもらえた気がします。

    動物目線で描かれるので、周りの人に対する想いがフラット。周りで起きていることは意外と波風が立っていて、普通だったら結構大きな出来事なのに、桜の目線から語られるとあまり大したことないように思えてそこも良かったです。

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    2025年01月16日
  • なんどでも生まれる

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    最初は目線が分からなくて読みづらかったけどチャボ目線だと理解してからは楽しく読めた。
    生きづらい世の中だけど何回もやり直す力強さを感じた。とても良かった。

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    2024年11月23日
  • なんどでも生まれる

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    アンソロジー「明日町こんぺいとう商店街」で大好きだった短編が一冊の本になっているのを見つけて狂喜乱舞した。(大げさ笑)。「アタシ」と一人称で語られる、チャボ桜さんの世界が可愛くて愛しくて、読み終えるのが悲しかった。やっぱ大だぁ。
    「明日町こんぺいとう商店街」も新作を出版して欲しい。

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    2024年10月26日
  • なんどでも生まれる

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    読み始めたときは、そこからの視点で話が展開していくのかぁとビックリしました。
    読み進めるうちにその視点もしっくりくるようになってきて、お話にもグイグイと引き込まれました。
    ツライ内容もありましたが、心温まるストーリーでした。

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    2024年10月06日
  • なんどでも生まれる

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    チャボが主人公の小説、初めて読んだ!
    とっても、楽しくて、切なくて、よかった!

    チャボの桜さん、まるで天使のような、守護神のような、
    いつも茂さんに寄り添って、何とも暖かい。

    セキセイインコの師匠も、すごくよかった。

    鳥好きの方は、多いに楽しめる。

    メンタルをやられている人、
    辛い状態で生活が滞っている人、
    つまづいて立ち上がれない人、
    この本を読んで、元気を出してほしい。

    転んでけがをしたら、誰かに手当をしてもらう。
    立ち上がれなかったら、手を差し伸べてもらう。
    手すりにつかまって、ゆっくり起き上がればいい。
    一人で頑張らない。
    そんなメッセージをひしひしと感じた。

    映像化、もし

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    2024年09月02日
  • なんどでも生まれる

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    チャボの桜さんが主人公。鳥好きにはたまらない。目線や語りが終始しっかりチャボなので、筆者の筆力に脱帽だ。(インタビューで筆者が桜さんが思ったよりおしゃべりでびっくりしたと書いてあった)商店街といった狭い中での日常系のお話がとても居心地が良いので、紆余曲折はあるもののゆったりと読むことができた。
    話の途中で消化不良なところがあり、もっと最後は王道的展開でもよかった気がする。キャラクターが魅力的なので掘り下げて書いて欲しいところがたくさん出てしまうのだ。
    インコの師匠と桜さんとの会話が好きだ。変わることは悪いことではない。いいことも悪いことも、変化に伴ってなんどでも生まれるのだろう。

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    2025年09月13日
  • なんどでも生まれる

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    最後の想像させるところが好きだと思った。
    生きていくことは大変だ
    病気も、仕事も
    職場も家族も。
    それでもまた産み出していく

    具体的な感想はうまく書けない
    特別好きなキャラクターまではいかないけれど、おじいさんとおばあさんかな

    いなくなったら嫌だなとドキドキしていた。

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    2025年08月24日
  • なんどでも生まれる

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    仕事や人間関係で生きづらさを感じている茂さんと、茂さんに飼われているチャボの桜さんの再生の物語。物語は終始チャボの桜さん視点で紡がれており、茂さんに対する感情や行動がとても愛らしい。
    物語を通して茂さんは祖父母の暮らす商店街で手伝いをすることにより、徐々に希薄になっていた人間関係を再生していき、その過程で桜さんが一役買う。一人と一羽のとてもいいコンビである。

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    2025年08月21日
  • なんどでも生まれる

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    ネタバレ

    チャボが主人公の心温まるお話でした。

    過酷な労働環境から心の病に陥ってしまった茂さん。一進一退を繰り返しながら少しずつ回復していきます。
    身内に同じような状況になった者がいるので、時々その頃のことを思い出しました。

    チャボの桜さんがいじらしくて可愛いです。
    他にもたくさん個性的な鳥達が出てきますが、お気に入りはバリケン姉さんです。
    私も川沿いを散歩している時に、一羽だけいる白鷺を見つけると、どうしても心惹かれてしまうんですよね。「私は私」と凜とした姿が好きなのかも、と思いました。

    『なんどでも生まれる』というタイトルもいいですね。辛いこと・嫌なことがあると「もうダメ」「終わった」と気分が

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    2025年04月27日
  • なんどでも生まれる

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    チャボの桜さんが主人公というユニークな小説。とても面白いし、素敵なお話。軽く読めるので、疲れた時の息抜き、落ち込んだ気分を前向きにさせてくれる、おすすめの本だ。
    桜さんの飼い主、茂さんは、営業のお仕事がうまくいかなくて、心の病気になり、祖父母の営む金物屋さんで暮らすことになった。その商店街で桜さんと茂さんが、出会う人と鳥たちとの交流を描いた、あったかい物語。鳥が卵から孵るように、新しい世界へ踏み出していく、希望と不安。新しい扉を前にして、躊躇いそうになる背中を、優しく押してくれる小説だ。
    フィクションとはいえ、桜さん、とても賢く優しく魅力的だ。実際、鶏も七面鳥も鴉も、多分、とても頭がいいのは事

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    2024年11月02日
  • なんどでも生まれる

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    文庫アンソロジー「明日町こんぺいとう商店街」のお店のひとつ、川平金物屋のチャボの桜さん目線のお話。明日町のたくさんのお店や人物やマネキウサギを思い出し懐かしい。心と体の調子を崩した茂を気遣い守ろうとする優しい桜さんは行動も思いもきゅんとするかわいさ。鳥が種別をこえてこんな風にお喋りし歌ってるのかと想像すると楽しくなる。何でも屋を始めた茂が少しずつだけど変わり、自分の殻を破ろうとしてる姿にこちらも励まされる。厳しいこと、しんどいこと、辛いこともたくさん描かれているけどどれもあったかい温もりを感じて心地いい。

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    2024年10月28日
  • なんどでも生まれる

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    チャボ視点で書かれていて不思議な作品だと思っていたけど、読めば読むほどおもしろい!!新しい感覚になった!

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    2024年08月17日
  • なんどでも生まれる

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    チャボの桜さん、可愛すぎる。なかなか外に出られない茂さん、優しすぎるんだけど、気持ちはすごくわかる。
    うちにもそんな感じの息子がいるので。
    しかし鳥たちのおしゃべりの面白いこと。
    そして観察眼の鋭いこと。
    さくらさんから見たら、人間もただの雄と雌でしかないのが可笑しい。

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    2024年08月15日
  • なんどでも生まれる

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    語り役、主人公がチャボの桜さん。
    チャボ視点のはずが、人間の事を知り過ぎている都合の良いところには多少の不満が出てしまいますが、
    それを気にせず物語として楽しめたなら、
    師匠との会話から「なんどでも生まれる」に気付いた桜さんは、人としても行き詰まっても、何度でも生まれることができる気持ちで前を向きたいと思える。

    最後のたまごの上に座りたい気持ちは、どうなんだろうと面白く感じた。

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    2024年08月14日
  • なんどでも生まれる

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    外敵に襲われ逃げ出したところを、茂さんに助けられたチャボの桜。
    この桜さんの茂さんやその周りの人を温かく見守る、桜さんが語る物語。

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    2024年08月12日
  • なんどでも生まれる

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    焦げ茶色の桜碁石模様チャボである桜さんの視点に終始する。桜さんの命の恩人、茂さんは勤めていた企業で精神的ダメージを積み重ねていて今は引きこもりがちになり、おじいさん、おばあさんの営んでいる金物店に居候してる。金物店のある明日町商店街は傷ついている茂さんもチャボの桜さんもふんわり受け入れてくれる心優しき商店街。商店街の人たちと接する中で茂さんは少しずつ恢復していく。すっぱりハッピーエンドにはならないがかすかに明るい未来を感じてシアワセになる桜さんなのだった。鳥界と人間界の間にいるセキセイインコの「師匠」は桜さんのいい相談役で作品の調味料となっている。

    ■簡単な単語集

    【いろはちゃん】小学二年

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    2025年11月08日
  • なんどでも生まれる

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    今までの著作は暗い雰囲気が多かったけど、本作はかなり明るい印象を受ける
    描くテーマは似ているように思うけど描き方が変わるだけで見え方が変わるんだな

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    2025年08月06日
  • なんどでも生まれる

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    彩瀬まるっぽくない、分かりやすく心温まるストーリーでさらっと読める
    いや、人間じゃなくて鳥たちの方は彩瀬まる感あったかも

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    2025年05月18日