アリス・シュローダーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレバフェットの半生記。自伝的な内容で、色々と知らないことも多くて面白かった。
父親はもとブローカーで下院議員にもなっている
もともと計数に強く、6歳のときには教会で退屈したので賛美歌の作曲者の生没年から寿命を計算していた。しかし、敬虔なはずの人たちが長生きしていないことを知り、進行に疑いを持ち始めた
高校生時代から、床屋にピンボールマシンを設置して回ったり、商才をいかんなく発揮していた。
株式については安全マージンなど、グレアムの思想を理解し、実践していたが、過剰な分散は合理的でないと思っていた。
一方、マンガーはフィッシャーの成長株の考え方を信奉しており、これがバフェットにも影響を与え -
Posted by ブクログ
ソロモン救済の章や最近の動きは特にエキサイティングだった。
スノーボール転がしのように資産、友人、愛を増やし続けるバフェットからは多くのことを学べた。
特に挙げるとすれば、
・華美に踊らされず田舎で一流のビジネスという自分のスタイルを貫くこと
・活字吸収マシーンのようによく学び、他のことに一切目もくれず金儲けに全神経を注ぐ選択と集中の力
・困難な局面であればあるほど絶対に惑わされない原則と方針の遵守
・短期的に一喜一憂せず大局を見る
・徹底的に調べ、分析する。知らないものはやらない。
・投資はギャンブルではない。徹底的にシステマチックに、退屈にやるもの。
といったところ
彼が生きてい -
Posted by ブクログ
ソロモン・ブラザーズの破綻危機、老いる中で家族との関係、死後の慈善事業の運営についてと、リーマンショック後の数年までが書かれている。
そして最後の章、スノーボールでバフェットの幼少期から今に至るまでの流れを追憶できる。
なぜ彼が慕わられるのか。お金儲けが神がかり的たがらか。違かった。ただ、ただ実直で、浮かれた行動はとらず、勤勉で、そしてお金が好きだった。そして自分さえ良ければという働き方ではない。渋沢栄一もそうであったが富の分配を目指し社会のために働いていた姿がそこにあった。
晩年は学生へ教えることも増え、その中での教訓も学びになる。
全3巻とボリュームが非常にある。株の専門用語や保険の複雑な -
Posted by ブクログ
上巻は幼少期からの奇抜なアイデアと行動力による仕事からの資金稼ぎと投資により資産が小さな雪の塊となる物語。数字に強くなる環境や投資の勉強時代など、いかにして投資への道のりを歩み始めたのかの熱い物語だった。投資の世界の一歩目を見る事ができたので一番面白かった。
中巻は投資王となった時代の物語。マトリョーシカのように企業の資金を元に企業を買収し、また買収し企業の中に企業が連なる買収手法や、買収先の企業運営の物語が語られる。潤沢な資金を持つ企業且つ、株式評価が低い企業を買収する時代。小さな雪の塊の資産が複利を生じて今では大きな雪の球となったバフェット。複利の強さと、そのための資産の重要性を説く物語 -
Posted by ブクログ
ウォーレン・バフェットの自伝とも言える内容。投資のノウハウを学べるというわけではないが、彼の生い立ちや、幼少期と青年期を通して培った投資の考え方のベースが垣間見れた。
投資は慈善活動ではなく、あくまでも自分の利益の為に行動している。会社にとっては時には有益であるが有害ともなる。生活は倹約し、その分の資金を投資へと回し複利で稼ぐ。投資の厳しさと、その現実も肌で感じられる。幼少期から好きで経験を積んできた数字の強さと、集中力の高さからくる暗記力、商売をしコツコツと賃金を蓄えてきた資金力と、多大稀なる経験を積んできた結果の今である。億り人の背景も知らず、投資を安直に捉えていた事が恥ずかしい。
バフェ -
Posted by ブクログ
ウォーレンさんの伝記ですので、ウォーレンさんが一気に駆け上がっていく様がよく分かります。
ウォーレンさんの事をあんまり知らななかったので株取引だけやっている方だと思ってましたが会社経営などもしっかりやっており、投資の概念がもっと広いんだなぁと思いました。
まずまずの会社を素晴らしい値段で買うより、素晴らしい会社をまずまずの値段で買う方がよっぽど良いそうです。
そして、一流の経営者を抱えた一流の企業を探しているとの事。
なるほどなるほど。
1番残っているのは、世の中が明るい時には割高な株を買ってしまうので、不確かな時こそが長期投資家の味方!
不確かな時こそどんどん買っていきます。