メルバ・カーマンのレビュー一覧
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ネタバレ「自動運転」の現在のみにフォーカスをあてず、長年の研究の系譜に置こうとしていることが分かり、バズワードさが消えていて冷静に捉えている印象を受けた。
ようやく自動運転カーを実現するための環境や技術がととのってきた、という論旨になっている。
何が欠けていたのか、というと「物体を認識するための中位制御技術」であり、カメラやセンサーの類いと、それを理解するための人工知能。
生物の進化と重ね合わせている点も面白く、視覚情報を獲得したことにより爆発的に進化が起ったように、自動運転でも「センサー」という視覚とそれを理解する頭脳を得たことで、実現に向けた環境が整い始めている。
著者は(安全な)自動運転の -
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<目次>
第1章 ロボットのドライバー
第2章 ドライバーのいない世界
第3章 究極の移動手段
第4章 独立した知性
第5章 人工知覚の開発
第6章 「電子制御道路」構想
第7章 高性能な道路ではなく高性能な車を
第8章 ロボットの台頭
第9章 ドライバーレス・カーの構造
第10章 ディープラーニング
第11章 ドライバーレス・カーを支えるデータ
第12章 ドライバーレス・カーの波及効果
<内容>
近年クルマは進化が止まらない。ドライブアシスト機能が充実している。著者は、ドライバーレス・カーの推進者の一人なのだろう。そちらを推す文章が続く。ただ、この分野の歴史や技術を -
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ネタバレ最近話題の自動運転について
自動運転によるメリットは相当に大きく
・交通事故関係の医療に係るコスト(米国で年間180億ドル)およびそれに関連する賃金(330億ドル)が節約される。そのかわり医療、保険、臓器提供などの産業は大きな収入源を失う。
・ドライバーのコスト(トラック、タクシーなど)を削減する。輸送コストの問題で地方でしか販売できなかった食材などを他地域で売ることができるようになる。
流通業も現在は集荷センターに一旦集めて輸送するというハブ・アンド・スポークの形を取っているとことが多い。これはドライバーのコストが高いためこれを減らそうとしているのだが、走行距離が長くなり、配送も遅くなる