アレックス・カーのレビュー一覧

  • ニッポン巡礼

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    ネタバレ

    知る人ぞ知る「かくれ里」を巡り、紹介する紀行文。
    1、日吉大社、慈眼堂、石山寺
    2、羽後町田代、阿仁根子
    3、能登半島
    4、八頭町、智頭町
    5、奄美大島
    6、萩
    7、三井寺
    8、南会津
    9、青ヶ島
    10、三浦半島
    3、8、10以外はなじみがなかった。
    訪問を今後の楽しみにしたい。
    文章のインパクトはやや弱め。

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    2021年06月26日
  • 観光亡国論

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    アレックス・カー氏の著書はもう何冊か読んでいるので、既視感がある記述も多いんだけど、何度読んでも納得できる指摘が多い。

    文字だらけ(禁止文言だらけ)の観光地や電線だらけの町並みは、見ていて気持ちがいいもんじゃない(東南アジアなみにカオスになるとあれはあれで面白い 笑)。

    〈商店街が観光地されることで、それまでの町とは関係のない業者や商品が入ってきて、その地域全体の文化や個性が消えてしまう〉ことはしばしば起こる。

    横浜の中華街が典型か。店の人が中華街の中に住まなくなったことも背景にあるようだ。同じ神奈川だと鎌倉の小町通りも。最近は駅の逆側の御成通りも観光地仕様になってきている。

    一時期、さかんにクルーズ船を誘致しようなんていう動きがあった。だが、本書を読んでいる限りだと、どこもかしこも誘致というのは、うまくいかないようだ。

    わざわざ環境破壊してまで、観光客の受け入れキャパのない街に数千人規模の豪華客船を誘致するメリットはない。コロナ禍でクルーズ船のイメージが悪くなり、当面は誘致なんて言葉も出ないのかもしれないけれど。。。

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    2021年04月02日
  • もうひとつの京都

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    尊敬するアレックス・カーの、京都についてのエッセイ集。
    観光客的な視点から、もっと日常に近い感覚で京都の街を歩き、ふすま・屏風・門といった特定の建物部分や物から、日本の文化思想的なもの、カー自身が思い巡らしたことについて書いている。

    写真と紋切り型のガイドブックに飽きたら、このような本をガイドのお供にしても面白い。

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    2020年08月13日
  • <ヴィジュアル版>ニッポン景観論

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    日本の景観について外国人が提言するといった感じ。古き良き日本の風景を大切にというのを基調に美しい日本の風景を大切にしようという話。どうして外国の市街地が美しいかの実例などもあり面白い。ほっといてくれよ(笑)と思うところもある。が、この人が具体的に関わった工事を見るとなるほどなと思う。ただ、これは頷けるところとそうでないところがある。こういう議論が広く行われて景観ヒステリーみたいなのにならないようにしながら、外国人にも喜んでもらえる日本らしい景観と調和した国土を模索したらどうかなと思った。

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    2017年12月18日
  • <ヴィジュアル版>ニッポン景観論

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    確かにニッポンの景観は醜悪。
    ごもっともな指摘ばかり。

    皮肉がキツイので身内の悪口を言われているような気分にもなるけれど、ニッポン人も成長から成熟へと向かっていけるように、少しずつやっていくしかない。

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    2016年08月29日
  • <ヴィジュアル版>ニッポン景観論

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    海外と日本の観光地は何かが違うなと思っていたことがこの本ではっきりしたように思う。
    もし日本にダヴィデ像があったらという合成画像など視覚的にも問いかけてくる本。
    2020年の五輪前である今だからより読んだ方がいい本かもしれない。

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    2016年01月18日
  • <ヴィジュアル版>ニッポン景観論

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     アレックス・カー健在である、というか全く変わっていない。もう20年も前から日本の風景を愛するとともに、それをぶち壊す電柱や看板や現代建築物に異を唱えてきた。
     彼の主張にはまったくの同感である。
     本書は彼のブレのなさを示しており好感は持てるのだが、もっと新しい意見や提案などがあれば、さらにおもしろかったと思う。20年前よりも携帯電話やインターネットなど生活様式が大きく変化しているのだから、別な取り組みや発展した考察がほしいと思うのは、欲張りすぎるだろうか。

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    2015年06月14日
  • <ヴィジュアル版>ニッポン景観論

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    日本の景観を世界へ、というモンタージュ企画は皮肉が効いていて面白いと思ったが、田舎のブルーシートにまで文句をつけられると正直「そんなもんくらいほっといてんか!」というナショナリストの血が騒ぐ。西洋の優れた見識でアジア未開人の蒙を啓くというイヤミはシンガポール等のアジア優等生を引き合いにだして論を立てたところで否定しがたい。

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    2015年04月30日
  • <ヴィジュアル版>ニッポン景観論

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    今年話題の新書とのこと。日本に長く住むアメリカ人で、東洋文化研究者である著者が、日本の公共事業がどれだけ景観をぶっ壊しているかを熱く語ってる。お説ご尤も、全く異論ない、ばっさり切って当然、でもなんかものすごく脂っぽいラーメン食べた後みたいなもたれ感はなんだろう?(苦笑)

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    2014年10月29日
  • <ヴィジュアル版>ニッポン景観論

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    ネタバレ

    東京は住む環境に値しない。

    長野県どん詰まりの田舎から東京に帰るたびに常々思う。

    人が多すぎ、なんか生ゴミ臭い、空は狭い、水がマズい。

    そんなコンクリートジャングルの汚い写真がこれでもかと本書には掲載されている。

    だから本来の日本の風景を取り戻そう、というのが筆者の主張である。


    さて、ここまで同意してきたのだが、この主張には反発してみよう。

    一転反論である。

    かつて日本の町は木と紙と土の家だった。

    大地震が起き、戦争で焼け野原になり、その度に焦土の中から復興してきた。

    現在の日本の(特に東京)のコンクリートジャングルは合理性の塊である。

    地震に強い、火事に強い、さらには東京一極集中の人口を飲み込むマンション群。

    景観、そんなものは災害の度に失くしてきた。

    出口戦略がまるで無く、ただただ合理性のみを追求してきた街並みが東京である。

    その結果、日本が得た最大の武器はインフラ技術である。

    家電、半導体など日本がかつて市場を席巻していたことは今は昔、軒並みオワっている。

    21世紀に入り情報産業で日本は押され続け、世界に対して技術的優位を保っている分野は、もうほとんど無い。

    残ったのは自動車産業、そしてインフラ技術だ。

    コンクリートで谷を埋め、コンクリートで川を堰き止め、山を削り、道を伸ばし、自然を破壊してきた代償に得たのがインフラ技術である。

    そのインフラ技術を求める声が世界にある。

    その技術は誇ってもいい。

    だから、日本の醜い景観を並べ「だから日本は醜い」とディスるだけの主張には腹が立つのだ。


    数百年前の街並みが未だに残る大学町、オックスフォード。

    塔から見下ろすレンガ色の家々、フィレンツェ。

    いくつもの時計塔が町から突きだす、コペンハーゲン。

    旧市街のカラフルな家が並ぶ旧市街、ストックホルム。

    川向うに立ち並ぶ無数の塔が夜の街に浮かぶ、プラハ。


    ヨーロッパの国々は美しい。

    景観を壊すことは文化を壊すことだ。

    しかし、東京のどこに守るべき景観がある?


    描くべき未来がなく、合理性を追求し続ける都市、東京。

    SF映画で描かれる未来的な都市になる可能性があるのは、世界中で東京だけなのではないかと思う。

    ならばいっそ、その可能性に賭けてみるのが面白いのではないか。


    東京は汚い、住む環境にない、ならば田舎に来ればいい。

    今住んでいる長野県は空家率が全国二位、お隣の山梨県は全国一位だそうだ。

    これから空家率は増える一方、需要が無いなら価格も下がるだろう。

    平日は東京で仕事をして、休日は田舎ライフ。

    都会の汚さを嘆くなら、そんなライフスタイルはどうだい?

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    2014年09月30日