宮沢洋のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレP88 山梨文化会館 たった8年後に増築って、想定がまちがっていたとしか。
P125 岩手県営体育館 確かにもっと評価されていい。代々木第一体育館のプールはどうなったのか調べたら、使ってないみたい。
P128 若人の広場 さびしい感じ。あったはずのものがなくなっているような感じ。にしては、明るくて複雑な気分。
P136 坂出人工土地 うまく頭の中に浮かんでこないので、ネットで補完しましたよ。
P150 霞が関ビルディング 地味だけど好き。開業当初は展望フロアがあったのだったような。
P160 東京都児童会館とこどもの城を混同しました。
P223 太陽の塔 仮設なのに安定していた。耐久性もあり。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレたまに見る日経アーキの中でも気になっていた連載が単行本化された。
著者たちが昭和モダンと呼ぶ建築は1945年から75年にかけて建てられた所謂「モダニズム建築」である。昭和に直せば20年代から40年代までの30年間、日本の復興期~高度成長期を体現する遺産としての側面もあるこれらの建築たちが、今まさに耐用年数を迎えつつあり、「何の話題にもなることなく」ひっそりと壊され始めていることに危機感をもったことが本書の執筆動機とのこと。
一方で「何でも保存すれば言いというものでもない」という著者は「その建物があるうちに少しでも使ってあげるのが大事」と、建築への愛あふれる言葉を述べる。
実際、宮沢の達者すぎる -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに非常に面白い一冊だった。
映画の中に登場する建造物をネタにするサイト、SNS投稿は過去いくつか目にしている。本書の中にも、それらで取り上げられた、あまりにも有名な建築物の話もいくつか(けっしてく少なくない)出てくる。例えば『未来世紀ブラジル』に登場する集合住宅「パレ・アブラクサス」、『ブレードランナー』のハリソン・フォードの家は、フランク・ロイド・ライトのエニス邸だ(リドリー・スコットのお気に入りのデザインなのだろう、『ブラックレイン』でも再利用されている。・・・という話は本書には出てなかったな)。
といった、有名どころも押さえつつ、近年の作品では『カメラを止めるな!』のあの -
-
Posted by ブクログ
本書でも繰り返し述べられているとおり、この時代の建築はその後の箱モノ行政批判に至る導火線の役割を果たしたものが多くある。確かにその過剰な装飾や形態操作、贅沢な仕上げはバブル期の経済の熱をそのまままとっているようにも見え、今振り返るとある種建築史における「あだ花」の様相を呈しているとも言える。ただ本書を読むと、今でも大切にメンテナンスされ(時に大幅な改変を加えられつつ)愛されながら使われている建物も多く、意外にも(?)時の審判に耐えていることがわかる。
どのように施工したのか想像できないほど複雑なカタチ、どうやって思いついた?と聞きたくなるカタチ…設計者だけでなく、施工者、職人さん、運営者まで生 -
Posted by ブクログ
東京オリンピックに合わせて、東京国立近代美術館で開催された隈研吾展で購入。新国立競技場の美しさに惹かれて行ってみた展覧会でしたが、隈研吾作品のユニークさ、面白さを存分に感じ、展覧会用に作られた作品カタログと併せて本書を購入しました。
本書は「図鑑」という名の通り、隈研吾建築が網羅的に掲載され、それぞれの建築について特徴や注目すべきポイントが簡潔にまとめられています。イラストが多数載せられているので視覚的に理解しやすいのですが、その分解説としてはややライトな印象で、隈研吾氏自身が各々の建築に込めたコンセプトや哲学みたいなものを知るにはやや物足りないかもしれません。私はその部分を補う意味で展覧会用 -
Posted by ブクログ
日本の建築界で一人勝ちともいえるほど多くの建物を手がける隈研吾氏。
元日経アーキテクチュア編集長で現在は画文化の宮沢洋氏が、隈研吾建築の中から国内で見ておくべき50件を抜粋し、独自の視点から分類。イラストを加えて図鑑のようにした本です。
あらためて隈氏の手がけた建物が多いこと、住宅や居酒屋から国立競技場までの幅広い種類の建物、そしてデザインの豊富さに驚かされます。
宮沢氏による精緻でカラフルなイラストとコメントが楽しく、既に見て知っている建物でも、新たな発見があります。写真も多彩で、見ていると実際の建物に行きたい気持ちが高まる本です。
建物の構造や竣工時期などのデータもあり、図鑑という名にふ