国枝昌樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ著者の深い知識に感動した。
著者は外交官などとして、海外金部をずっとしてきた人。
仕事を通してこれだけの知識と考えを身につけたのだとしたら、やっぱり仕事っていいなと思う。私も仕事を通して何かのプロになっていきたいし、外国に住んでみたいな。
中東やイスラム教、ヨーロッパを含む世界史を全然知らなかったけれども、世界を学ぶよいきっかけとなった。
アメリカもヨーロッパも移民国家であるが、アメリカに多いヒスパニックはキリスト教。アフリカや中東を含むイスラム教徒を抱えるヨーロッパはそれ以上の難しさがあるのだろう。ヨーロッパの移民問題に興味がでてきた。
若者が社会にフィットできない感覚が、イスラム国参 -
Posted by ブクログ
読んでいるうちに事態は動いて、「イスラム国」による日本人人質事件は人質の殺害に終わってしまったようだ。安倍首相は「テロリストたちを許さない」「この罪を償わせるために国際社会と連携してやっていく」とコメントしたが、許さないくらいなら私にもできる。勇ましいことを言っても日本は武力を行使できないのだから、つまりは自衛隊を派遣できるようにしたいということだろうか。
確かに「イスラム国」が7世紀のイスラム教の教義を持ち出して、異教徒たちを支配におく国を武力で作るというのなら、日本は戦争に参加していないと主張したからと言って彼らの矛先から逃れられない。つまり「イスラム国」問題は平和的には解決できないの -
Posted by ブクログ
日本人ジャーナリスト誘拐・殺害事件を受けて、やはり、「イスラム国(IS)」知ろうと思いました。
いくつか、似たような本が出ている中で、国枝さんのを最初の一冊に選んだ理由はプロフィールです。
<引用>
一橋大学卒業後、外務省入省。
1978年在エジプト日本国大使館一等書記官、
1989年在イラク日本国大使館参事官、
1991年ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部公使。
2006年在シリア特命全権大使に就任、2010年退官。
中東に滞在し、イスラム教の人たち関わってきた人ということで、感覚も違うと思いました。
知らなかったこと、たくさんあります。
まず、イスラム教と「イスラム国」とは違うというこ -
Posted by ブクログ
ほんの1年前に出版された本だけど、もう100円コーナーに並んでいた。
こういう本は、注目が集まったときにサッと売ってしまおうと言う魂胆で書かれているから、旬が過ぎたら見向きもされない。
著者は、元外交官で中東での駐在経験も長いので、現地の空気を良く知っている。
ほんの表面を撫でたような内容だったけれど、端端に知識の深さを感じる。
この本の大部分は面白くない。
しかし、最後の部分が俄然面白い。
元外交官である以上、強く自分の意見を言うことを控えているが、それを少し出しているのが最後部。
イスラム国は自らイスラムを名乗っているからといって、イスラムの原理に基づいていると考えるのは間違い。
彼ら