みののレビュー一覧
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Posted by ブクログ
YouTubeで「みのミュージック」という国内外のロックやポップスの解説動画をよく見ている。みのさんのロックやポップスについての愛と知識が半端なく守備範囲も広いので面白いのだが、ある回では「ペリー来航」と日本の音楽の関係について語っていて、「守備範囲どこまで?!」と驚き、この「にほんのうた」の通史についての本を書かれていることを知った。
普通、ロックやポップス専門の方なら日本の大衆音楽の歴史として、せいぜい昭和に入ってからの歴史を書かれるのではないかと思うが、この本ではなんと「縄文時代」から始まっている。出土した縄文時代の楽器を博物館から提供された写真を掲載して説明している。そして明治の前 -
Posted by ブクログ
YouTubeチャンネル「みのミュージック」で幅広い音楽知識、アート、社会情勢、テクノロジーの発展から独自の音楽評論を展開し、さらに自らアーティストとして活躍しているみのさんの初書籍!20世紀初頭のブルース、ゴスペル、フォーク、カントリーから90年代のグランジ、ブリットポップまでザクッとコンパクトに解説した内容。巻頭のツリー図やページ下段の重要アーティスト解説も情報の整理や補完にとても役に立ちます!
特に1.英米ロック史の流れとの対比での邦楽ロック史解説、2.現代ポップスでは外せないヒップホップの70年代から80年代の歴史解説の2点は今まであまり無かったポイントで楽しめました!
自分の好き -
Posted by ブクログ
80年代まではよくまとまっている。90年代がまだ評価が定まっていない感を受ける。
アメリカの黒人奴隷が歌っていた労働歌のジャンルのひとつ「フィールド・ハラー」が、個人的な感情や欲求を表現するものへ変化してブルースと呼ばれるようになった。一方、奴隷制が廃止されて黒人たちの教会がつくられると、 1920年代にゴスペルが誕生した。 1920年代以降、ブルースのミュージシャンたちがレコードを発売し始めたが、レイス・ミュージックとして差別された。 1941年にテレビ放送が開始されると、ラジオの空いたチャンネル枠で黒人音楽の番組が作られるようになり、 1949年に黒人音楽のヒットチャートができて、リズム -
Posted by ブクログ
特定のジャンルに特化した音楽史やディスクガイドはよく見るが、こういう「20世紀の各年代に登場したポピュラー音楽」の概観って、そういえば確かに新鮮だな
私はロックについてはある程度詳しいつもりでいるけれど、ヒップホップはよく知らない。そういう立場から読むと、ロックについての記述はそりゃ知ってるよということばかりなわけで、じゃあこれくらいのことを知っておけばヒップホップの基礎中の基礎は押さえられるのだな、と新たなジャンルへの扉を開かせてくれる役割をこの本は担ってくれた。
注文をつけるなら、米の音楽と日本のポップス双方に影響を与えている(はず)のラテン音楽について、私も学びたいので書いてくれたら嬉し