内藤里永子のレビュー一覧

  • わたしは名前がない。あなたはだれ? エミリー・ディキンスン詩集

    Posted by ブクログ

    Emily Elizabeth Dickinson
    I’m Nobody! Who are you?
    エミリー・ディキンスン詩集 内藤里永子編・訳
    「わたしには名前がない。あなたはだれ?」
    装幀・装画 伊勢功治

    世に知られずひっそりと生きて、55歳で亡くなったEmily Dickinson の詩集です。原文を知りませんが詩の一つ一つにはタイトルはありません。日記のように心の赴くままに綴られた詩からは、混沌とした時代を、その人生を生きた彼女の想いが伝わってきます。

    *巻末の【Emily Dickinson 年譜】から引用*
    1830年12月10日アメリカ、マサチューセッツ州アマーストの名家に

    0
    2024年09月04日
  • 一夜だけの詩遊び

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    谷川俊太郎さんと、詩を書き始めて一年の内藤里永子さんが初めて顔を合わせて、打ち合わせなしで、一夜の詩遊び(朗読披露)をしたときの記録だそうです。

    私は谷川さんの大ファンなのでやはり谷川さんファンであられる内藤さんが谷川さんに向けて詠まれた詩がすごく新鮮にかんじられました。

    内藤さんの詩では
    「谷川俊太郎さんに」
    「白い部屋見つけたの」
    「気分はこんな風」
    がいいと思いました。
    谷川さんの詩では
    「夢の中の設計図」
    がいいと思いました。

    内藤さんが巻末にかかれた「ひと夜の詩遊び・ノート」も会場の雰囲気が伝わってきて、楽しかったです。
    和歌は人麻呂、俳句は芭蕉、詩は(わたしたちの世紀に)谷川

    0
    2019年02月13日
  • 絵本作家ターシャ・テューダー

    Posted by ブクログ

    ターシャさんの
    絵本作家としての仕事が
    網羅されていて
    非常にありがたい。
    描かれた折々の状況も紹介される。
    ターシャさんの絵本も
    ターシャさんの生き方そのもの、
    というのが、よくわかる。

    私は、
    小さい頃から繰り返し読んで想像していた
    「大きな森の小さな家」の世界が
    目の前で写真になっている!
    という驚きと喜びで、
    当時無理して買い
    大事に抱えて帰った写真集が
    ターシャさんとの出会いだった。
    洋書だったため、
    拙い英語力…というより写真から
    なんとなく
    今も生きている(当時)人で
    絵本作家らしい
    ということがわかった。
    その後見かける度に
    絵本を見てきたが
    まだまだ一部だけだった。
    たくさ

    0
    2015年04月18日
  • 一夜だけの詩遊び

    Posted by ブクログ

    テーマを決めて二人で詩を読みあう。
    一夜限りの楽しげな遊びである。

    谷川俊太郎さんは詩人である。

    言葉が何も見ていない所がすごい。
    彼の言葉は、きっと記憶すら届かぬ深部から掬いとったもの。

    内藤里永子さんは詩を詠む人である。
    その言葉はしっかり「生」を直視している。
    ぴったりとくっついた詩をはぎ取る様に詠まれた詩。

    お互いが
    お互いの透き通った体の向こうにある<遥か>を見据えている。
    100年後、きっとこの場に彼らはいない彼らを見捨てて、終わりから放たれた詩は自由奔放に飛び回る。

    しかし実は…

    >潜んでいる言葉を紙の上に引っ張り出したい!

    >ぼんやりとした影でしかない言葉を現像し

    0
    2012年03月29日
  • 一夜だけの詩遊び

    Posted by ブクログ

    谷川俊太郎さんと内藤里永子さんによる、一夜限りの詩遊び。

    言葉と言葉が重なって、紡がれて、
    朗読していて優しい気持ちになりました。
    自分の気持ちに素直になることは、心地良いことです。

    「ことばのかくれんぼ」「春に」「青い花束」「芝生」すきでした。
    テーマ「傷つくいのち」の詩は、胸が詰まりました。とくに「兵士の告白」は涙が出ました。

    「輝く今日とまた来る明日」を
    精一杯生きたいです。

    0
    2012年02月28日
  • 一夜だけの詩遊び

    Posted by ブクログ

    楽しそうな感じがとてもよい。
    言葉たちが大切に扱われているのがわかる。
    響くうたがたくさん。

    何度も見返して、たいせつに噛みしめていきたい本。
    とてもすてき。装丁やアートワーク含め。
    宝物になりそうです。


    この一夜を経験した人がうらやましい!

    0
    2012年02月15日
  • 一夜だけの詩遊び

    Posted by ブクログ

    谷川俊太郎さんと内藤里永子の詩遊びの詩集ですね。
    内藤里永子さんは、詩を書きはじめて一年ほどしての試みだそうですが、エミリー・ディキンソンやターシャ・デューダーの訳でお馴染みですね。
     『詩遊びとは、声のことばを、たくさんの聴く耳に触れる、その触れ方の工夫なのでした。つどった聴く耳に声が喜びを伝えます。朗読詩と詩のあいまに、詩人の即興の、即妙のおしゃべりが
    笑いさざめきの風の渦を生み出すのも、見えた
    ひと夜でした。』と、ごあいさつで、内藤里永子が語られています。
     お題は十一題です。

         『芽生え』のお題で

          「春に」 谷川俊太郎

      この気もちはなんだろう
      目に見え

    0
    2025年04月24日
  • わたしは名前がない。あなたはだれ? エミリー・ディキンスン詩集

    Posted by ブクログ

    エミリー・ディキンスンさんの詩集ですね。
    エミリー・ディキンスンさん(1980ー1886)は、アメリカ、マサチューセッツ州生まれ、詩人。
    訳は、内藤里永子さん、詩人、翻訳家。
    エミリー・ディキンスンさんは三十歳半ばから家の敷地から外に出ることなくなくなりました。作品は死後に発見されて、アメリカ文学史上の奇跡と言われたそうです。
    この詩集は、内藤さんが谷川俊太郎さんとポエムドラマ「女 そして 男」で共演した折りに、谷川俊太郎さんから『エミリーの訳詩集を出しなさい』と勧められて世に出ました。
    精緻に溢れた自然と唱和した詩の響きが感じられます。
    詩人の内なる宇宙と大自然の宇宙が共鳴したような美しさが

    0
    2024年02月28日
  • 限りなく繊細でワイルドな森の生活

    Posted by ブクログ

    身近な人を亡くした著者が森の古屋に一人で移り住み、自然の中で癒やされていくエッセイ。いつまでも変わらないっていうことはないんだよな、と思う。森の生活にも少し憧れるが動物との触れあいは楽しいことばかりではなく大変そうだった。

    0
    2021年10月10日
  • 限りなく繊細でワイルドな森の生活

    Posted by ブクログ

    202103/翻訳家の著者が、親友の死がきっかけで森で暮らした60代からの10年間が書かれている。生と死を意識させられ、わりと独特な文体もあって思っていたようなライトなものではなかったけど、かと言って陰鬱なものではなく、あらすじにあるようにまさに「レジリエンスエッセイ」

    0
    2021年08月05日
  • 一夜だけの詩遊び

    Posted by ブクログ

    ひと夜 詩遊びをします。
    詩人谷川俊太郎さんと、詩を書きはじめて一年ほどのわたしと。
    時は、桃の節句、雛の祭り。古風な内裏雛と桃の枝が飾ってあります。
    所は、小さいところ。

    ひと夜、詩遊びをします。
    詩人谷川俊太郎さんと。桃の花が薫っています。

    詩遊びとは、声のことばを たくさんの聴く耳に触れる、その触れ方の工夫なのでした。つどった聴く耳に声が喜びを伝えます。
    朗読詩と詩のあいまに、詩人の即興の、即妙のおしゃべりが 笑いさざめきの風の渦を生み出すのも、見えた、
    ひと夜でした。

    0
    2013年01月19日