内藤里永子のレビュー一覧
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Emily Elizabeth Dickinson
I’m Nobody! Who are you?
エミリー・ディキンスン詩集 内藤里永子編・訳
「わたしには名前がない。あなたはだれ?」
装幀・装画 伊勢功治
世に知られずひっそりと生きて、55歳で亡くなったEmily Dickinson の詩集です。原文を知りませんが詩の一つ一つにはタイトルはありません。日記のように心の赴くままに綴られた詩からは、混沌とした時代を、その人生を生きた彼女の想いが伝わってきます。
*巻末の【Emily Dickinson 年譜】から引用*
1830年12月10日アメリカ、マサチューセッツ州アマーストの名家に -
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ネタバレ谷川俊太郎さんと、詩を書き始めて一年の内藤里永子さんが初めて顔を合わせて、打ち合わせなしで、一夜の詩遊び(朗読披露)をしたときの記録だそうです。
私は谷川さんの大ファンなのでやはり谷川さんファンであられる内藤さんが谷川さんに向けて詠まれた詩がすごく新鮮にかんじられました。
内藤さんの詩では
「谷川俊太郎さんに」
「白い部屋見つけたの」
「気分はこんな風」
がいいと思いました。
谷川さんの詩では
「夢の中の設計図」
がいいと思いました。
内藤さんが巻末にかかれた「ひと夜の詩遊び・ノート」も会場の雰囲気が伝わってきて、楽しかったです。
和歌は人麻呂、俳句は芭蕉、詩は(わたしたちの世紀に)谷川 -
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ターシャさんの
絵本作家としての仕事が
網羅されていて
非常にありがたい。
描かれた折々の状況も紹介される。
ターシャさんの絵本も
ターシャさんの生き方そのもの、
というのが、よくわかる。
私は、
小さい頃から繰り返し読んで想像していた
「大きな森の小さな家」の世界が
目の前で写真になっている!
という驚きと喜びで、
当時無理して買い
大事に抱えて帰った写真集が
ターシャさんとの出会いだった。
洋書だったため、
拙い英語力…というより写真から
なんとなく
今も生きている(当時)人で
絵本作家らしい
ということがわかった。
その後見かける度に
絵本を見てきたが
まだまだ一部だけだった。
たくさ -
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テーマを決めて二人で詩を読みあう。
一夜限りの楽しげな遊びである。
谷川俊太郎さんは詩人である。
言葉が何も見ていない所がすごい。
彼の言葉は、きっと記憶すら届かぬ深部から掬いとったもの。
内藤里永子さんは詩を詠む人である。
その言葉はしっかり「生」を直視している。
ぴったりとくっついた詩をはぎ取る様に詠まれた詩。
お互いが
お互いの透き通った体の向こうにある<遥か>を見据えている。
100年後、きっとこの場に彼らはいない彼らを見捨てて、終わりから放たれた詩は自由奔放に飛び回る。
しかし実は…
>潜んでいる言葉を紙の上に引っ張り出したい!
>ぼんやりとした影でしかない言葉を現像し -
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谷川俊太郎さんと内藤里永子の詩遊びの詩集ですね。
内藤里永子さんは、詩を書きはじめて一年ほどしての試みだそうですが、エミリー・ディキンソンやターシャ・デューダーの訳でお馴染みですね。
『詩遊びとは、声のことばを、たくさんの聴く耳に触れる、その触れ方の工夫なのでした。つどった聴く耳に声が喜びを伝えます。朗読詩と詩のあいまに、詩人の即興の、即妙のおしゃべりが
笑いさざめきの風の渦を生み出すのも、見えた
ひと夜でした。』と、ごあいさつで、内藤里永子が語られています。
お題は十一題です。
『芽生え』のお題で
「春に」 谷川俊太郎
この気もちはなんだろう
目に見え -
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エミリー・ディキンスンさんの詩集ですね。
エミリー・ディキンスンさん(1980ー1886)は、アメリカ、マサチューセッツ州生まれ、詩人。
訳は、内藤里永子さん、詩人、翻訳家。
エミリー・ディキンスンさんは三十歳半ばから家の敷地から外に出ることなくなくなりました。作品は死後に発見されて、アメリカ文学史上の奇跡と言われたそうです。
この詩集は、内藤さんが谷川俊太郎さんとポエムドラマ「女 そして 男」で共演した折りに、谷川俊太郎さんから『エミリーの訳詩集を出しなさい』と勧められて世に出ました。
精緻に溢れた自然と唱和した詩の響きが感じられます。
詩人の内なる宇宙と大自然の宇宙が共鳴したような美しさが