西川司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
西川司『異邦の仔 バイトで行ったイラクで地獄を見た』実業之日本社文庫。
タイトルを見て、中東での特異な体験を描いたノンフィクションかと思ったのだが、物凄く面白いサスペンス小説だった。主人公の立花が味わう死の恐怖と34年前の過酷で哀しい体験……やがて真相が明らかになり、全く予想だにしない結末が待ち受ける。
58歳になる放送作家の立花遼一が携帯電話を忘れた女性を追い掛け、電車から降りた直後、車両が爆発する。数日後、都内で起きた自動車爆発事件の被害者の池上昭次という男性は、立花が34年前にイラクで出会った日本人と同姓同名だった。
立花が、34年前に高額報酬のアルバイトで訪れたイラクで体験したの -
Posted by ブクログ
ネタバレあとがきに書かれているように、アルバイトのエッセイを読み存在を知った本
エッセイを読み終えてすぐの時には単行本のみの発売で、話題になったからか価格が高騰しとても手が出ない状態だった
私たちが垂れ流すように使っている石油はいろんな人の犠牲に上に成り立っているのだと思った
そういった描写は強くないがそう思った
犯人は山科さんの恋人だと思っていたが、まさか奥さんになっているとは思わなかった
タイトルの異邦の仔の意味が終盤で納得できた
考えがまとまらないが、戦争の始まりを体験した作者の描写力は臨場感たっぷりでとても怖い
読めてよかった