田中健一のレビュー一覧
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ネタバレジャンルとしてはいわゆる「異世界転生もの」に入るのだろうが、主人公の素性は一切隠されていて、案内役の「ナビ」に導かれるまま冒険が始まる。このジャンルに欠かせない戦闘シーンは、勢いがある中にも冷静な心理描写が光っており、読み手はまるで自分もそこにいるかのように錯覚する。道中、何度も危険にさらされながらも主人公は順調にレベルを上げ、種族を越えたロマンスもあり、閉ざされた世界の中で人生の成功を積み上げつつあるように見える。だが、主人公の運命は唐突に果てる。手塩にかけて育てたキャラクターを永遠に失ったときのような絶望感が残り、読んでいて決して気分のいいものではない。だが、予定調和を裏切られ続けるうちに
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Posted by ブクログ
タイトル、装丁からしてRPG要素のある本だろうなと予測。こういった本は今まで出会ったことがなかった。
冒険の始まり、洞窟に居る。「ナビ」と呼ばれる青い色の小動物が話しかけてくる。「やぁ、どうやら目覚めたみたいだね」。そこからその世界のルールや説明をしてくれる。「真理に通じる門」を探すため、まず「最果ての街を」目指すことを。
RPGゲーム、ドラクエやFFなんかにハマっことある人にとっては面白い内容。私は正にそちら側の人間だったんでかなり楽しめた。種族やスキル、ポイント振り分けなんかは脳に沁み付いている作業なのでそれだけでワクワクする。ポンと振り分けで「ゼロ」は一点集中型だったが、私なら…と考 -
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ネタバレパラパラとめくった際にQuizKnockの河村さんが用語の中に載っているのを見つけ、これは面白い本を見つけたぞと、早速読み進めていった。
これの面白いところは本当に良い意味で「偏った」ことしか書かれておらず、発売から5年も経っていないというのに、当時の流行を感じさせるようなさせないような、クイズ好きとしては知っていて当たり前の流行から廃りまでのほんの一部を載せている用語辞典になっているということだ。
ンジャメナが載っているのはさすがというべきか、しりとりで「ん」がついても終わりでは無いと屁理屈をこねくり回せる言葉として意味もなく覚えた用語が出てくるというのは非常に良かった。
逆にここまでQu -
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Posted by ブクログ
これだけ英語が必須だと思われる中、私自身はどうしても英語、特にリスニング・スピーキングに苦手意識がありました。これらができなきゃダメなのか・・・とも思っていたのですが、本書の中で「世間的には「英語は話せないと意味がない!」という風潮がありますが、これに私はまったく同意できません」「私は、そもそも日本語でも「話す」よりも「読む」ほうが好きな人間です。今の世の中は、なぜか英語を「話す」ことばかりが重視されて、「読む」が下に見られているような気がします。そもそも、ひとつの言語を学ぶとき、「読む」「書く」「聞く」「話す」に上下関係はないはずです」(いずれもエピローグより)と述べられていて、とても勇気づ
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