犬塚則久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
おおぉー、面白い!
これまでも子どもを連れて博物館なんかで恐竜の骨格標本を見学したりしてきたけど、ただデカいな!ただ凄いな!くらいの感想で満足してきたけど、出土した化石をどう並べるのか、どんな姿勢だったのか、どんな暮らしをしていたのか、そういったことのひとつひとつを研究するのって無茶苦茶大変だけど溢れかえるロマンに満ち溢れていて、いまわたしはモーレツに感動致しております。
例えばブラキオサウルスに代表される大型首長草食恐竜はその長い首を立てていたのか、はたまた前側に伸ばしていたのか。考えるヒントは頭の骨の形。下に生えている草を食べやすいような形か、揺れる枝をむしりやすい形か。ひと口に草食恐竜 -
Posted by ブクログ
前、マンガ『ブラック・ジャック』の中で、胎児が怪しいからちょっと妊婦さんのお腹を開いてみると、卵の殻で胎児がへその緒以外をくるまれてた、と言ふのがあったが、
あれはお医者さんでもあった手塚大先生の、科学的リテラシーに基づいた、あー、この本によれば、あの、子宮は、ものすごく大昔さう言ふ器官だったと。嫌。
他、遺体(享年きゅうじゅううん歳!!)を解剖してたらすごい大隔世遺伝による形質が!!とか、乳房の形成など、大変面白い物を出しながら、魚から人へ進化するにあたり何がなくなっていったかが書かれる。
象さんの金玉(無いけど)に関してほしかった情報があったので買った。
解剖の先生で、人をさ -
Posted by ブクログ
ネタバレ非常に興味深い内容だった。
進化の反対が退化ではなく、進化は退化とともに起こる。
猿と人間は同じ先祖から進化し、一般には人間は猿が進化したものと考えられているが、機能的に見ると人間より猿の方が進化している部分がある。
人間の耳は魚類のえらが進化したもので、耳管はかつて口から飲み込んだ水の噴水穴へ排水路だったなど
胎児が生物の進化の過程を経て人類の形態となることは知っていたが、その痕跡がこれほどまで残っているとは、また誕生後も成長とともの骨や臓器が進化(退化)していたのは驚きであり、これが人間の年齢を特定する手がかりになるというのも興味深かった。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
サメの顎が退化した耳小骨、トカゲの眼のなごりの松果体、舌にのこる「二枚舌」の痕跡、男にもある「子宮」、サメ肌から生まれた歯など、祖先とは機能を変えたり、失ったりした器官をみれば、ヒトの進化の道をたどることができる。
[ 目次 ]
第1章 「退化」の進化学
第2章 上陸して―四億年前から
第3章 哺乳類から―二億年前から
第4章 サルとなって―七〇〇〇万年前から
第5章 類人猿より―三〇〇〇万年前から
第6章 木からおりて―七〇〇万年前から
第7章 ヒトになる―二五〇万年前から
第8章 男と女のはざま―誕生前から
終章 まとめにかえて
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