犬塚則久のレビュー一覧

  • 恐竜の復元(たくさんのふしぎ2023年12月号)

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    おおぉー、面白い!
    これまでも子どもを連れて博物館なんかで恐竜の骨格標本を見学したりしてきたけど、ただデカいな!ただ凄いな!くらいの感想で満足してきたけど、出土した化石をどう並べるのか、どんな姿勢だったのか、どんな暮らしをしていたのか、そういったことのひとつひとつを研究するのって無茶苦茶大変だけど溢れかえるロマンに満ち溢れていて、いまわたしはモーレツに感動致しております。

    例えばブラキオサウルスに代表される大型首長草食恐竜はその長い首を立てていたのか、はたまた前側に伸ばしていたのか。考えるヒントは頭の骨の形。下に生えている草を食べやすいような形か、揺れる枝をむしりやすい形か。ひと口に草食恐竜

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    2024年07月28日
  • 恐竜の復元(たくさんのふしぎ2023年12月号)

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    ワニ型かサイ型かに分けられていたのですね〜化石って一部しか見つからないとかザラだと思うんだけど、その一部からこんなに解明されてゆくなんてすごい。今と昔では、図鑑での描かれ方が違うのもおもしろいです。生き物好きの長男も読んで楽しめたよう。調べるとか学ぶとかってほんと、すごいな〜!すごいことに繋がってゆくのだな。読むと博物館に行きたくなる本です。

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    2024年08月16日
  • 恐竜の復元(たくさんのふしぎ2023年12月号)

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    子どもの恐竜入門書としてだけでなく、大人が読んでも面白いです。化石というわずかな物的証拠から研究者たちがいかにして図鑑や博物館で目にするいきいきとした恐竜の姿を復元しているのか、その入門的な解説書です。

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    2024年01月01日
  • 「退化」の進化学 ヒトにのこる進化の足跡

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    人類の退化器官を手掛かりとして、生命の誕生から現在に至るまでの進化の道を解説した本。

    「退化」は形態的な特徴などから進化の逆と捉えられる傾向にありますが、実は環境に上手く適応するために生物がとった「進化」の一部であることを本書は教えてくれます。特に印象的だったのは、人類の体毛の退化のお話でした。人類の体毛の退化理由として、サバンナ説、ネオテニー説、水生説と複数の説が提唱されていて、未だに明らかとなっていないことに驚きました。この謎の解明は、人類進化の歴史を紐解く重要なテーマの一つであると感じました。

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    2022年01月04日
  • 「退化」の進化学 ヒトにのこる進化の足跡

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     前、マンガ『ブラック・ジャック』の中で、胎児が怪しいからちょっと妊婦さんのお腹を開いてみると、卵の殻で胎児がへその緒以外をくるまれてた、と言ふのがあったが、
     あれはお医者さんでもあった手塚大先生の、科学的リテラシーに基づいた、あー、この本によれば、あの、子宮は、ものすごく大昔さう言ふ器官だったと。嫌。

     他、遺体(享年きゅうじゅううん歳!!)を解剖してたらすごい大隔世遺伝による形質が!!とか、乳房の形成など、大変面白い物を出しながら、魚から人へ進化するにあたり何がなくなっていったかが書かれる。
     象さんの金玉(無いけど)に関してほしかった情報があったので買った。

     解剖の先生で、人をさ

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    2019年02月22日
  • 「退化」の進化学 ヒトにのこる進化の足跡

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    猛犬注意、と言えば何処かで通じるかもしれない。

    ツチ骨とキヌタ骨が顎の骨からきていたというのは、鰓弓を考えれば当たり前かもしれないがちょっと目から鱗だった。

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    2013年04月17日
  • 「退化」の進化学 ヒトにのこる進化の足跡

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    ネタバレ

     非常に興味深い内容だった。

    進化の反対が退化ではなく、進化は退化とともに起こる。

    猿と人間は同じ先祖から進化し、一般には人間は猿が進化したものと考えられているが、機能的に見ると人間より猿の方が進化している部分がある。

    人間の耳は魚類のえらが進化したもので、耳管はかつて口から飲み込んだ水の噴水穴へ排水路だったなど

    胎児が生物の進化の過程を経て人類の形態となることは知っていたが、その痕跡がこれほどまで残っているとは、また誕生後も成長とともの骨や臓器が進化(退化)していたのは驚きであり、これが人間の年齢を特定する手がかりになるというのも興味深かった。

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    2014年12月10日
  • 「退化」の進化学 ヒトにのこる進化の足跡

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    [ 内容 ]
    サメの顎が退化した耳小骨、トカゲの眼のなごりの松果体、舌にのこる「二枚舌」の痕跡、男にもある「子宮」、サメ肌から生まれた歯など、祖先とは機能を変えたり、失ったりした器官をみれば、ヒトの進化の道をたどることができる。

    [ 目次 ]
    第1章 「退化」の進化学
    第2章 上陸して―四億年前から
    第3章 哺乳類から―二億年前から
    第4章 サルとなって―七〇〇〇万年前から
    第5章 類人猿より―三〇〇〇万年前から
    第6章 木からおりて―七〇〇万年前から
    第7章 ヒトになる―二五〇万年前から
    第8章 男と女のはざま―誕生前から
    終章 まとめにかえて

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    2010年05月22日
  • 「退化」の進化学 ヒトにのこる進化の足跡

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     「退化器官」を材料に、進化の歴史を覗いていく一冊です。印象に残っているのは、胎児の時点では原始的な顎の骨が残っていることですね。われわれの個体発生の過程は、すなわち進化の歴史であるということを思い知らされる事実でした。

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    2009年10月04日
  • 恐竜の復元(たくさんのふしぎ2023年12月号)

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    恐竜の骨の化石から、その恐竜がどんな姿をしていたのか復元する…そのプロセスについて、考えてみたこともなかった。骨の全てが発掘できるわけもなく、今生きている動物の骨や筋肉の動きから推測するとか、全く未知の世界だった。姿や形がどうだったか復元するのも難しいけど、どうやって生活していたかという「暮らしの復元」はさらに難しいらしい。
    世の中にはいろんな「たくさんのふしぎ」がある。「それ知って何になるの?」とかついつい思ってしまうけど…。何の役に立つかは置いといて、興味を持つことはおもしろい。

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    2024年02月02日
  • 「退化」の進化学 ヒトにのこる進化の足跡

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    種の数を増やすようなDNAの変異が進化であり、退化であるはず。したがって、そもそも進化と退化は区別できないはず。この本はこのような主張がバックボーンにあると思われる。つまり、使われなくなった機能は失われていくのであるが、その機能視点で見るとこの変異は退化。しかし、必要性のない機能をなくしてシンプルさを維持したり、エネルギー効率を良くしたりすることは進化。そういう事例がたくさん出ていて面白いが、「耳が動く」ことや、「親知らずが4 本生える」ことは旧人類であることを示しているたしい。この二つの特徴を持つ私って。。。

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    2018年10月23日