あらすじ
だれも生きている恐竜を見たことはないのに、映画の中では恐竜たちが大活躍。なぜその姿がわかるのでしょう? それは化石を基に「復元」しているからです。土の中から出てくる骨や歯の化石を、今生きている動物の体のしくみを調べながら、少しずつ組み立て、生きているときの姿を形づくっていく。そんな恐竜の復元の様子を描きます。
*電子版には、折り込み付録の「ふしぎ新聞」および年3回の一枚絵付録はつきません。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おおぉー、面白い!
これまでも子どもを連れて博物館なんかで恐竜の骨格標本を見学したりしてきたけど、ただデカいな!ただ凄いな!くらいの感想で満足してきたけど、出土した化石をどう並べるのか、どんな姿勢だったのか、どんな暮らしをしていたのか、そういったことのひとつひとつを研究するのって無茶苦茶大変だけど溢れかえるロマンに満ち溢れていて、いまわたしはモーレツに感動致しております。
例えばブラキオサウルスに代表される大型首長草食恐竜はその長い首を立てていたのか、はたまた前側に伸ばしていたのか。考えるヒントは頭の骨の形。下に生えている草を食べやすいような形か、揺れる枝をむしりやすい形か。ひと口に草食恐竜といっても基本姿勢には違いがあって、もはや本物を見る事は叶わないけれども知恵を集めて真の姿がどうだったのかを考える。これは確かに子ども達でも想像力や発想ひとつで研究に参加する事が出来る、とっても夢がある分野だなと感じました。
トリケラトプスの歩き方のくだりも面白いし、頭の向きがどんな風だったかを三半規管の角度から導き出す考察も面白いし、オビラプトルという恐竜の正体についても興味深い。
私自身あまり恐竜に関心はなかった方でしたが、恐竜以外にも、はるか昔に絶滅してしまった生きものがどんな姿をしていたのかを考える、という分野の魅力に気付かされたような思いです。
今すぐ博物館に行きたい!!
2024.7.28
Posted by ブクログ
ワニ型かサイ型かに分けられていたのですね〜化石って一部しか見つからないとかザラだと思うんだけど、その一部からこんなに解明されてゆくなんてすごい。今と昔では、図鑑での描かれ方が違うのもおもしろいです。生き物好きの長男も読んで楽しめたよう。調べるとか学ぶとかってほんと、すごいな〜!すごいことに繋がってゆくのだな。読むと博物館に行きたくなる本です。
Posted by ブクログ
子どもの恐竜入門書としてだけでなく、大人が読んでも面白いです。化石というわずかな物的証拠から研究者たちがいかにして図鑑や博物館で目にするいきいきとした恐竜の姿を復元しているのか、その入門的な解説書です。