山根明弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
むかし猫と一緒に生活していましたが、本書を読んで「ある、ある」とうなずく部分と、「へーそうなんだ」と新しく得られた知識もありました。いつも我々の生活の近くにいた猫ですが、学問的調査としてのノラ猫生態調査の中から、現代社会が変化してきた結果の猫と人間の課題まで、扱う視点は広がっていきます。
よいことなのか悪い事なのか分からないが、子供のころ町中で普通に見かけていたノラ猫も、今いる地域ではほとんど見かけない。丁度今頃の寒い時期、発情期の雄たちの戦いはそれはすごい声だったのだけれど。家にいた猫(彼)も、冬の寒い時期になると「オーアー」と鳴きながら外で戦い、ぼろぼろになって家に戻り力尽き、じっと傷を -
Posted by ブクログ
猫って可愛いよねの一存でかってはいけないし、餌をあげてもいけないんですねと、改めて実感。
猫のルーツから始まり、ねこの一生やひととの関係について。
野良猫と飼い猫は、どちらが幸せかなんて、結局はねこに聞いてみないと分からないのかもしれない。ただ、お互いの世界を知っている猫は、そうはいないと思うので、お互いに知らない方が幸せかも。
猫の恋愛の話は興味深かったです。発情期のメス猫をめぐる雄たちの競争。ただ、雄は子育てには一切関わらないというのは驚き。それを育てる女性は強しの世界。その後、メス猫は生まれた後も親のメス猫と行動を共にする。一方でオスは寅さん状態で縄張りから出ていく。
猫のいる生