木畑洋一のレビュー一覧

  • 二〇世紀の歴史

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    ここでの二十世紀は暦のことではなく、帝国主義の時代を指している。1870年ころから1990年代前半までを対象としている。植民地の時代と置き換えてもいいかもしれない。
    人と人が差別されて、支配と被支配の関係の時代だ。歴史には正義など存在しないことを再認識させられる一冊だ。

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    2014年10月30日
  • 岩波講座 世界歴史 第1巻 世界史とは何か

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     全集の第1巻ということで、総論的に網羅されたオムニバス論集となっている。オムニバスなので、全体的なことは言えないが、読みながらつくづく、「歴史研究とは、事柄を切り取りながら、自分なりの解釈で、正義感やイデオロギーを形成していく過程である」ということかな、とつくづく感じた。

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    2024年04月09日
  • 二〇世紀の歴史

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    20世紀の歴史を帝国主義の視点から語られる論文

    19世紀後半から20世紀にかけ、差別ー被差別、支配-被支配の関係の全世界の広がり、第一次世界大戦,第二次世界大戦、冷戦,脱植民地、帝国主義の解体と、近代史の大きな流れが語られています。
    そして、その時代の定点観測として、アイルランド、南アフリカ、沖縄の状況が語られています。

    学校で習った地域の近代史はまだしも、まったく知らないアフリカ大陸の歴史はちょっと新鮮でした。

    日本のアジアに対する侵略、暴力事件については、ちょっと自分の歴史観とは違いました。
    本書は教科書通りの記載でしたが...

    しかし、この時代の暴力、戦争において、本書で語られる

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    2021年05月22日
  • 二〇世紀の歴史

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    歴史系の本って、実は地理的な感覚がとっても大切な気がしています。
    この本について言えば、巨視的な地理は配慮していますが、ミクロな地理は、あまり重視しておらず、少し残念な印象を受けました。

    二十世紀の捉え方として、帝国主義を中心とした捉え方があり、また、帝国主義の捉え方から、長い二十世紀、短い二十世紀という捉え方があることに対しては、なるほど、と思いました。

    実は並行して、『サピエンス全史』を読んでいるのですが、帝国に関する部分は、本書を読むにあたって、非常によい下敷きとなりました。

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    2017年10月15日
  • 二〇世紀の歴史

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    まず著者は、この「20世紀」という時代のくくりを、単に1901年~2000年ではなく、マーク・トウェインや幸徳秋水が指摘していた状況(列強が帝国主義という熱に浮かされていた時代)が世界ではっきりしてきた時=世界が帝国的な支配構造で覆われるようになり始めた時=帝国主義の時代が始まった1870年代を起点とし、第二次世界大戦後のそれまで支配される位置に置かれていた人々がその位置を脱して自らの国家を作り上げていった時代の変化が一段落した1990年代を終期としています。そしてこの1870年代~1990年代を「長い20世紀」と定義し、この間の歴史を本書では取り扱っています。
    ようするに、本書のキーワードは

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    2015年03月23日
  • 二〇世紀の歴史

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    現代世界史が俯瞰できた。
    定点観察もユニークだった。
    ひとことで言うと、20世紀は人が人を大量に殺戮した時代だったんだな・・・ということかな。

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    2014年10月02日