村上竹尾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ心肺停止、死んでしまってもおかしくない”わたし”が闘病生活の末に生きなおしていく物語。
病気を経験した人って、漫画の中でもあったけど病識をなかなか持てない人が多いなか、よくここまで回復したなこの人、というのが正直な感想だった。何より”わたし”は周りの人に恵まれていて、それを自分自身で実感できているのがすごい。闘病生活というと自分よりの考えや、どれだけしんどいかが出てくるものという印象だったけど、周りの人への感謝、これからどうしていこうと思うかが出ていたので、読んでいて辛くなかった。
生きることって、周りの人への感謝を忘れないことなんだなあ。 -
Posted by ブクログ
こわいこわい。
視点が当事者より当事者っていうか。
作者の体験を、読者の私も追体験した感。。
マンガってこれだけシンプルな表現の方が伝わるのか??
この方の表現力が高いのか?
しかし、どうしてなんだろ。
回復がこんなに奇跡なら、復活には相当なご苦労があったはずで、
まだ回復途中にあるかもしれないから、無理ないことかもだが。
どうしてこうなってしまったのかってことにあまり触れられてなくて、なぞだ。
どんな生活だったのか
とか
そもそもどうして生活がそんな荒れなきゃならなかったのか
とか
その辺作中ではあっさりしていて、
ヤラシイかなぁと思いつつ、でも知りたいなあ。 -
Posted by ブクログ
倒れる寸前まで仕事に追われ、不規則な生活をしていた作者は、重度の糖尿病からくる多くの合併症、栄養失調、貧血、肺炎、横紋筋融解、敗血症、高アンモニア血症、急性心不全。そして、心肺停止、脳浮腫で倒れる。
そして、奇跡的にICUで息を吹き返す。
しかし、生き返った世界。そこは、彼が今まで住んでいた世界とは、まったく異なる世界だった。
脳が圧迫を受けたために、一部の機能が損傷し、目の前に写る世界、そして感じる世界。ものを食べること、飲むこと、ものに触ること、歩くこと、それらすべてが、いままで自分が生きてきた世界とまったく異なるものになってしまっていたのだ。
その極限のなか、作者は漫画を書く。
自 -
Posted by ブクログ
妹さんがかっこいい。
体勢によって内蔵の位置が変わったりするんだ。良い姿勢を保つって、見た目が良くなるだけじゃなくって、身体にも大事なのね。
意識の無い人も、周囲の人の言葉や行動を把握しているのは、多分本当のことなんだろうな。
私も意識の無い人と接することになったら、そのことを忘れないようにしよう。
すごく大変で、立派だったな…周りの人が。
この人は運と環境と周りの人にもの凄く恵まれただけに思える。
なんというか、言っちゃ悪いけど、こんな面白い経験をしたなら、それをもっと掘り下げて作品作りに生かせばいいのに。創作業を生業として生きるしかない、と言ってる割には、作品からは、それしかない人間