古日向いろはのレビュー一覧
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初めて訪れた街での情報収集、ここで先刻の人助けが活きてくる展開は良いね。また、そうした助力に対してイサザ達も屋根の修繕で助け返すのも良い。人情物の香りがする
だからか、探し物もすぐに見つかるし、盗人も手早く追い詰められる
ただ、探し物は余計なものまで誘い出してしまったようで。予感は有ったけど、ここでも石の民が襲ってくるのか…
石の民と言えば、それぞれ戦い方が違うのが特徴と言えるけど、今回の女傑は石を鎧のように纏ってきますか
石の民は元々身体が硬く耐久力が高いから逆に言えば防御が薄い。けど、イッカクの場合は石を纏う事で防御を上げつつ己の重量も上げて攻撃に転化している感じか。石を使った攻撃方法がオーソドックスな打撃か投石であるヤチホ達にとって相性の悪い相手
だからこそ求められるのは次なる段階の力。前々から示唆されていたイサザの石繰り解除の力、ここで使いますか
今回は連携が上手く効いてイッカクは無力化出来た筈。けれどイッカクのあの気迫は何だろうね?ただの死にたがりには出せない生気を感じさせるけども。再びイサザ達の前に敵として現れるのだろうか?
イサザ達の奔走にも関わらず事態は好転せず。むしろ書庫の鍵の内2つが敵方へと渡り、更に都では軍結集の動きがあり…
政治的にも戦力的にも不利な状況。敵方にも石繰りが居るし、どうやら他にも石繰りが潜んでいる気配がする。イサザとヤチホ、そして頼れそうにないトウシン達だけで何処までこの状況を引っ繰り返せるのだろうね? -
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事前に関築城の戦いが勝利に終わっていたというのもあるだろうけど、サクの合流でこれ程までに安心できる状況になろうとは
思えば、イサザは国で起きた反乱以来不安の中を過ごしていた。兄弟の再会は一つの峠を抜けたという印象を強くするね
てか、これによって瑞穂領への帰還も果たされると成れば、いよいよ危険領域を切り抜けたと言えるね。長かったような早かったような…
いやはや、イサザの旅は本当に波乱万丈だったよ
落ち着ける心地になったのだから、旅が終わったのだから。それぞれが整理をつける段になる
前巻終盤でヤチホは恐ろしい暴走を起こしてしまった。だから愛するイサザを守る為に彼女は彼を遠ざけようとする。対して一切の迷いなく彼女を守ると、守れるよう強くなると告げるイサザは夫としてかなり成長したと判るね
そして婚礼の儀で分かたれて以来だったサクとミオ、正直この二人の関係っていきなり引き離されただけに今も同じ形になり得るのかと不安だったのだけど、それは杞憂だったようで
契の証の捜索、婚礼のやり直し、そして…
二人のこれからは問題なさそうですよ
瑞穂も江波も急場を凌いだ。けれど、中央に存在する根本原因は取り除けたわけでもなく
ここで新たな問題が驚きの人物の姿でやって来たね。トオギって外見と中身が割と違うタイプながら、一応の政治が出来ているのが面白い人物なんだよね。ほんと、心の声さえ聞こえなければこれ程の傑物は二人といないと思えるんだけどね(笑)
彼の密命をイサザ達が担う事になるのは少し意外な展開。イサザとミナトって立場的に軽々と他領へ入れない身分な気もするけど、トオギの護衛としてはある程度の身分と実力が求められる形によるものか
それよりも意外だったのは旅装ですよ!追跡を撒く為とはいえ、ここでイサザの女装を披露するとか妙な意味で美味しい展開過ぎるね。というか、イサザの女装に違和感が無さすぎる事も驚きだったけどさ
ただし、見た目を偽ったとしても中身が変わる訳でもなく。野盗騒動では彼らの実力は遺憾無く発揮されたね
むしろ、あの騒動の中では知り合った「早駄屋」の面々の方が印象に残る結果となったような。事情に通じており、義賊かのように悪を退治する。ナズナの姿は格好良さを感じるけど、一方で布峰領はそのような者達が活躍しなければならない内情でもあると示唆してもいるんだよね……
それを証明するようにタマシロは腹に一物抱えた人物であるようで
シズやニイナミを保護したのはこちら視点で考えれば優しい行いであるように見えて、その実態はトオギに対して人質を取る行い。また、ヤチホの記憶に引っ掛かる鍵を初手で提示したのも気になる処
どう考えても他所のお家騒動に巻き込まれつつあるとしか見えない状況。今回ばかりは暴れればそれで済む類とは思えないけれど…… -
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包囲された関築城の戦いを制する鍵は石化されたヤチホの解放。けど、その為にはイサザを彼女の下へと送り届ける必要があって
包囲戦という誰しもに余裕がない事態。それでも逆転を狙って彼を本陣へと帰還させようとする兵達の必死は凄まじいものがあったね
ヤチホの復帰は大勢の願い。けれど、最も彼女を乞い願うイサザは戦って欲しいというより、幸せを手に入れて欲しいと願って彼女に口付けているね
その様子からは彼がヤチホの伴侶に相応しいと改めて感じられるものだったよ
だから二人が戦場に戻れば初期のような守られてばかりの関係になる事もなく
少し見ない間に背中を預け合える間柄と成れた二人の姿はとても良いもの。それと同様に、敵方にも背中を預け合う二人がいる構図には決戦らしさを感じる。イサザ・ヤチホとはまた異なるシロ・アオのコンビ、敵を倒す為にはどのような手段も厭わない二人は厄介極まりない
だからこそイサザとヤチホもコンビ技によって相手を上回るべきで。ヤチホの弱点と思われていたイサザがその認識を利用してシロを上回る展開は気持ち良いね
また、気持ちの良さという面では、どこまで信じられるか曖昧だったミナトが事態打開を期して稲見山城への奇襲を掛けていたというのは驚き
ただし、裏切り者の恐れがあるからってその準備を誰にも話さず、というのは物哀しいものがある。番外編にてウシオが憤ったように頼るべき相手は居た筈で
でも、あの遣り取りがあったなら、これからは家族くらいは頼れるようになるのかな?なると良いけど
趨勢はおおよそ決した。なら次は反乱首謀者を狙う段
というタイミングで序盤から姿を見せつつもその本性が明らかになっていなかった石の民が遂に動き出したね。てか、正体は恐らくイサザと同じ系統の人物か……
前巻にて石の民・角無し・常人という3系統が存在すると言及されていたけど、ヤチホを解放し婚姻した事で力が使えるようになったイサザってもしかして3系統に含まれない特殊パターンだったりするのかな?そしてイサザと似た境遇の存在があの少年と…
だとしたら、イサザを敢えて傷つける事でヤチホを暴走させる狙いは何処に有るのだろうね?彼はヤチホを恐れの象徴とする事で何を為そうというのだろう?
イサザもヤチホも敵の術中に嵌りピンチに陥った局面。ここで遂に彼が戦場へと帰還する流れはもう最高ですよ! -
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イサザという少年は面白い少年だとこの巻を読んで改めて思ったよ
統治者の家に生まれながらも次男坊であった為に統治者そのものの視点は持っていない。けれど民を思う心は深く持っている
都から指示があれば江波領の統治者代理であるセイガイは罠を察知しつつも向かわなければならないと考える。でも、統治者でないイサザはそれに子供のような理屈で反対できるわけだ
勿論、そこには物事を直裁する判断力を持つヤチホが味方として存在しているのも大きいのだろうけど
そうして始まったヒイラギ連合軍への奇襲攻撃はどうにも奇妙な展開となったね
完璧な奇襲をしたのにヒイラギは既に逃れていて、代わりに居たのが瑞穂の元家臣だなんてね
当初はヒイラギを倒せばそれで終わると思われていた。でも、こうも簡単に倒せないと示され更には同族同士の戦いを誘発されようものなら、イサザの戦いの方向性も揺らいでくる
彼は完全な統治者でないからこそ、目的の為ならばと元家臣に刃を向ける事は難しい
イサザの進むべき方向性としては難しいものが示されつつも、攻城戦は迫力あるものとなったね
それもこれも戦前に城の全景が描かれたのは大きいかな。あれによって、この城をどう攻めるのかという想像を読者にさせてくれる
だからこそ、イサザやヤチホのような通常の戦法を必要としない者が居る為に戦いの常識が破られる展開が面白いというと言える
投石で敵方の足場を崩して石を形成して味方用の足場を作るなんてやられる方としては堪ったものじゃない
と、江波側が一方的に蹂躙する戦いになったと思っていたら、まさかの力試し的なものでしたか
これまでイサザとヤチホによる人間相手の戦いでは石を操る能力を知らない者に対して、虚を突く遣り方で戦ってきたのは彼らを有利としていた
けれど、少しずつ敵方に石の民の存在を知る者が増えてきた点や江波側に間者が潜んでいる点は不安要素と言える
14話で描かれた人質救出作戦はそういった不安要素が前面に出た戦いになったと言えるのだろうな
囮を用意して万全の準備をして江波側を出迎えた『目一箇の鷹』とイサザが先頭に立ち人質を助ける事ばかり考えていた江波側
そりゃ戦いの優位は始まる前から決まっている
完璧な罠に屈する事になったイサザとヤチホ。これでヤチホが敵方に囚われてしまったら江波側はかなり不利に陥ってしまうが……
気になる点としてはサクの行方かな
現状は所在不明の里で療養しているだけ。けれど、瑞穂の領主である彼が生きていると知れれば戦局を大きく変えるきっかけとなる筈
それだけに彼がいつ表舞台へと復活するのか気になる所
また、もう一つ気になる点としてはサクの面倒を見るリッカとの関係かなぁ…
サクはミオと婚姻直前まで行ったわけだけど、あれって結局は政略結婚だからサクの想いがそこに有るわけじゃない。ここでリッカとの間に恋愛感情が生まれてしまう事も有り得そうな気がするが…
ただ、そうなるとミオってどうなるの……? -
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イサザが手にした力が意外とヤバそうな代物で驚き。てっきりヤチホのおこぼれ的なものかと思っていたのに…
まだ制御はできないようだけど、触れていない石すら自在に操れて相手の石をも奪えるって石の民を相手に戦うには最高の能力なのかもしれない
兎にも角にもイサザが発現した能力はヤチホを守れる程の能力。第1巻ではヤチホに守られる立場のイサザだったけど、これでどうにか夫婦らしく釣り合いが取れるようになったように思えるよ
江波を目指すイサザ一行。特殊な力を使えるとは言え、道中に波乱が無い筈がなくて
目撃してしまったのは反乱分子によって略取される村人達
イサザが自分を少しでも優先する人間だったら彼らを見捨てたかもしれない。でも、彼は兄と一緒に瑞穂を守っていくと誓った領主の血統で
そんな彼だからこそ無理をしてでも村人達を助けようとする展開は納得できるもの
イサザの勇気とヤチホの能力によって事態を打開できたけど、無理は変えようがなくて
そこでまさか救援が来るとは。ちょっとアレな人だったけど、孤立無援に等しいイサザ達にとって味方になってくれる人が現れただけでも事態を大きく変えるきっかけとなるね
ただ、助けとなる筈の江波も色々と事情が難しくて思うように動けないという事実が事態の深刻さを示しているね
小手先の策は打てる。でも結局は都にいる王を動かすしか無い
都に蔓延るのは政争かそれとも陰謀か。王太后を動かすヨミが石の民っぽい点を考えると、どうにも事態は簡単には好転しそうにないね -
Posted by ブクログ
和風ファンタジーな世界で繰り広げられるのは石を操る力を持つヤチホとその夫となってしまったイサザによる物語
第1巻はまだ序盤としか言い様のない内容だけど、世界観は期待せざるを得ないものだから、今後の話も楽しみに思えてくるものとなっているね
というか、ヤチホが全編を通して全裸か半裸だったのって凄いな……
イサザは若いながらに統治者としての自覚有る人間のようで。と言っても、彼は領主ではなく、その役目を担うのは兄のサク
共に瑞穂の土地を守っていこうと誓った兄弟、能力に違いが有ったから必然的に役割も異にする
サクは戦を通して土地を物理的に守り、イサザは絵を通して土地を精神的に守っている
そうした役割の違いが有るからこそ、家臣が反乱を起こした際にサクは傷つきながらも戦って、イサザは兄嫁であるミオを守り逃げる役割となったのだろうな…
でも、力の無いイサザが物理的にミオを守れるわけもなく。そんな時に力を貸してくれた石の民ヤチホはイサザに足りぬものを補ってくれる存在だね
面白いのはヤチホにとってはイサザも足りぬものを補ってくれる存在という点かな
イサザがヤチホに力を求めたように、ヤチホがイサザに求めたのは家族。これは力に関係なくイサザが協力できる分野
そもそもイサザ自身が幼い頃に両親を失い、兄の結婚式を目にしたばかり。その意味では自身も瑞穂を守る方法として婚姻を選ぶのは何も不思議でないように思えるよ
ただ、イサザは変わらず兄と役割分担している状況に代わりはないから、兄を助けに行く事は出来ないのは哀しい処
でも、それを己の力で決断できる彼は充分に統治者の器を持っているとも言えるけど
ヤチホやガンケンの助力を得て瑞穂を取り戻す戦いを始めるかと思いきや、4話から事態は思わぬ方向へ動き出すね
まさか石の民同士で戦い始めるとは…
その中で見えてくるのはヤチホの屈強さか
石の民二人を相手に一歩も引かず、それどころか有利に戦いを進める。余計な荷物を背負っていなければ彼女が圧勝していたと思わせるほど
でも、今のイサザはヤチホの荷物に過ぎないから、むしろ彼女を負かす要因になりかねない
兄のサクとは役割を異にして戦えなかった。でも嫁であるヤチホ相手にも異にする訳には行かなくて
力を欲した時に彼が手にした異形の腕。その力は何処から来たものなのだろうね? -
無料版購入済み
和風王道ファンタジー。最大の特徴はヒロインが常に半裸で、股を見せていることだろう(もちろん、吹き出しやら何やらで大事なものは隠しているので、読者からは秘部は絶対に見えない)。ただ問題なのは、シリアスな戦闘中でも股を出しっぱなしで、石の破片や効果音で不自然に隠しているので、エロ系ギャグマンガに見えてしまい、全体的に緊張感がないことか。結局エロも戦闘も中途半端に感じてしまった。