早瀬耕のレビュー一覧

  • グリフォンズ・ガーデン

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     専門用語と難解な会話が多すぎて、半分どころか九割方理解できていないような気がするのですが、それでも嫌になることなく読み進めていける不思議。主人公はじめ、いかにも理系らしい、「めんどうくさい」考え方が、見ようによってはとても純粋で可愛らしいです。
     このお話も、リアルと非リアルの境界が曖昧で、白昼夢や幻覚めいた世界に浸るのがまた楽しい。せめて半分理解出来たらな……もっともっと面白いんだろうけどなぁ……。

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    2019年10月26日
  • プラネタリウムの外側

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    よい。南雲の同僚であるナチュラルは、意思を持ったということか。正直よくわからないところあるけれど、「もういいや」ではなく「もう一度読もう」という気になる。
    作者は理系で情報処理に強い?UNIXとか、「よく知ってそうだな」と思えるところが多かった。

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    2019年10月22日
  • プラネタリウムの外側

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    ネタバレ

    専門的なはなしは、こんなかんじかな〜と想像と雰囲気で。
    話していることは難解だけれど、AIをつくろうとする工学者って、みんなロマンチストなんだろうな、と親近感が湧く。
    「無」ではなく「不在」になった、というのが印象的。けっきょくナチュラルはどうなったのか…

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    2019年10月17日
  • プラネタリウムの外側

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    ネタバレ

     文系脳には馴染みのない単語や難解な内容も多いものの、その分を差し引いても、文学作品として純粋に楽しめました。0と1の狭間の世界というか、虚構と現実の境界が曖昧というか、この不安定な雰囲気が不思議と快いというか、すんなり受け入れられます。筆者の他の作品も読んでみたくなりました。
     「ナチュラル」とのメッセージのやりとりが、どこかうすら寒く、ゾクリとさせられること度々……うーん、セリフ回しも巧妙だなぁ。

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    2020年05月28日
  • プラネタリウムの外側

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    『未必のマクベス』が気に入ったので、同じ著者の本を購入した。
    本書は、有機素子コンピュータで開発する会話プログラムが物語の中心にいる。
    身近で親しい人物を失った工学者二人が、同じ大学の研究室で会話プログラムを開発する。その中で生まれる人間の感情と、プログラムが生み出す会話から思いもよらない世界が展開する。
    この雰囲気が好きで、早瀬さんの作品が発売されるたびに手に取るのだろうなぁ。

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    2019年08月30日
  • プラネタリウムの外側

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    あえてオチを説明しすぎない作風と、爽やかな文体で楽しめた。その単語は作中に一度も出てこないのだが、AIが波動関数を発散させてますよね?という場面が多いので、量子SF好きにはたまらない。また、工学分野でアカデミックな職場のポスト獲得や進路選択モノとしても楽しく読めた(とはいえ、この本では割と簡単にポスト獲得している人ばかりですが…)

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    2019年08月15日
  • プラネタリウムの外側

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    惚れた、のひと言に尽きます。気持ちの良いSF連作短篇。なんか村上春樹ぽいとか伊坂幸太郎ぽいとかって評価がちらちら見えますけど…うーん? 色恋を観念的に書いたら全部そう見えるの? 他に読むもんねぇの? って感じ← ナデシコとエヴァくらい違うわ、っていうのは個人的に使い古された比喩だけれど、あの時代にある種両極端に見えるふたつのアニメが作られて、ひとつは制作会社が吸収合併されてもうひとつはまだまだ健在、というのが00年代の流れを象徴してるよなぁ、とか解ったふうな口を利いてみる。いろんな業界が受け手を育て損ねてんだよね要するにさ。


    あれ? レヴューどこいった?

    年月を経たときにチープになってし

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    2019年06月06日
  • グリフォンズ・ガーデン

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    ネタバレ

    少し時間が空いてしまったけれど、プラネタリウムの外側、の前日譚ということで、ドキワクしながらよみはじめました。


    最後の数ページで、思わず一番最初に戻り、読み直しして、おぉ?ぉお!となりました。


    また読もう。




    そして、前作の時も思いましたが、物語の大学ととリアルな大学との差分を見つけつつ読むのも楽しい。北大って、学生だけじゃなくて、一般の方も普通にお散歩してるので、そんなところを楽しむのも良さそうだな、と。

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    2019年05月13日
  • プラネタリウムの外側

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    思考実験とか、禅問答とか。人と人、人とAIの応酬によって展開していくスタイルが好み。「フレーム」の内と外を「プラネタリウム」「天球儀」をモチーフに描写するのが誌的で印象に残った。章の区切りが「♭」と「♮(ナチュラル)」で「#」がなかった? 気がする。シャープがあってもよかったとおもう。

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    2019年04月25日
  • プラネタリウムの外側

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    おそらく著者は前提として、有機素子コンピュータを "量子演算が発生し、現実の可能性に対して量子状態のデコヒーレンスを起こせるもの" として考えてらっしゃるのかなと思って読んでおりました。

    そうすると、量子脳理論からの演繹としてナチュラルには意識が芽生えていると考えられ、かつ有機素子コンピュータの計算結果が現実の可能性の別の収束を行えるということにも繋がるのかなと。

    作風は爽やかで、学生時代を思い出しつつ楽しく読ませていただきました。

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    2019年01月12日
  • グリフォンズ・ガーデン

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    ネタバレ

    早瀬耕さんの作品は初読。
    面白かったです。
    最後まで読み終えたところで、冒頭に戻って内容を確認してしまいました。

    読み始めたときは、交互に繰り返されるPRIMARY WORLDとDUAL WORLDの意味が理解出来ず、どうやら2つの世界があるらしい、くらいの認識でした。
    話が進むうちに、PRIMARY WORLDの“ぼく”がDUAL WORLDをコンピュータ上に構築していることになっていると理解できたのですが、最後まで読み終えたところで、またよく分からなくなってしまいました。
    まさに最終章の最後の言葉「- Möbius strip」です。
    現実世界と思って読んでいたPRIMARY WORLD

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    2018年10月08日
  • グリフォンズ・ガーデン

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    高校生の時に読んだ時より三割増ぐらいで理解できた。一つの世界が終焉に向かう虚ろな感覚が、多分、現実世界に住んでいるハズの自分をゾッとさせた。読んでいるうちに自身の存在に疑いを抱くまでがこの物語の真価。

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    2018年05月14日
  • グリフォンズ・ガーデン

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    プラネタリウムの外側の元になった話だけあって、もっとシンプルに書かれている。ある意味で分かりやすい話だった。

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    2018年04月20日
  • プラネタリウムの外側

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    連作短編。前作?があることを読み終えてから知りました。

    独特すぎる内容と雰囲気。最早人間のような会話をするAIが軸。そのせいもあってか仮装と現実の区別、AIの意図するところがなかなか理解できず、かなり頭を働かせながらの読書でした。結局ほとんどの章の結末に頭が追いついていないんですが。

    理工学的な知識があればより楽しめるのかなと思うし、前作も読んでればもう少し理解できたのかな?多分この小説の表層部分をなぞれただけなんですよね‥。解説が欲しい‥。

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    2025年03月15日
  • グリフォンズ・ガーデン

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    先日未必のマクベスで初めて早瀬耕作品に触れ、過去の作品も手にとってみました。これが大学の卒論として書かれた作品ですか。すごいな。

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    2024年12月31日
  • プラネタリウムの外側

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    一風変わったラブストーリーである。果たして本作をラブストーリーと呼んでいいのか疑問だが。何せ現実世界と会話プログラムの中を行き来する話だからだ。
    エンターテインメント性は限りなく排され、SF的な展開を見せるがこの辺はプログラマー畑にいる人は楽しめるのではないか。人間が奇々怪々なようにプログラムもまた然りなのだ。

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    2024年06月26日
  • グリフォンズ・ガーデン

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    難しいのに、すらすらテンポがいいので夢中で読めた。
    しかも、これって1992年に発表されたんですね!
    無限の物語なんてあるのかな、、、
    エントロピーが高い物語でした。

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    2023年12月02日
  • グリフォンズ・ガーデン

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    世界は所与なのかな、、、
    どうであれ楽しく生きれればなんでもいいけど、そんな楽観的な阿呆にいろいろ考えさせてくれたこの本に感謝。未来においてインプットされた記憶!って頭でずっとぐるぐるしてる!ずーっとぐるぐるしてる!

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    2023年05月25日
  • プラネタリウムの外側

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    頭がごちゃってなる話であった。
    SF恋愛ものになるだろうか、マッチングアプリのサクラとして作り出された会話プログラムとしてのAIと、それを取り巻く人たちの話。
    プログラム内での話なのか、現実なのかの判断が序盤で狂わされ、気づけば思い出が消えている人がいて、個人的にはミステリーでもあったなと少し思っている。

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    2022年06月11日
  • プラネタリウムの外側

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     一昨年の神保町のブックフェスティバルで購入して以来、積んでいたのをようやく読破。SFマガジンに載っていた表題作を気に入ったのが、購入の決め手だった。
     一個一個の完成度は高く、また連作短編という構造や、あくまで現実との地続き感のある(良い意味で)派手でない世界設定は好みだった。キャラクターたちの交わす議論や、登場する思想も興味深かったが、結末がボケている印象の残る(良く言えば余韻を感じさせる)作品が多かったように思う。ぼーっと読んでしまっただけかも知れないが。

     最後に、SNS全盛期の現代において、それが外部記憶装置のように働いているのじゃないか、という感覚は自分にもあって、共感を覚えた。

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    2020年03月29日